盛ってナンボ!? 遊びスーツは“仕上げ”が肝心です

デートでレストランを予約したら、雰囲気の良いバーも押さえておくべし。彼女を送り届ける最後まで抜かりがないことが、デートを成功させる秘訣です。それってスーツも同じ。単に良いスーツを着ていれば、モテるワケじゃないんです！ それが、遊びスーツなら、なおさらです。

スーツは上下揃いな以上、他人とかぶらないためにも小物で個性をアピールすることが重要。ここでの小物とは、腕時計やジュエリーのこと。それら合わせる小物次第で、同じスーツでもセクシーに見えたり、またはちょいワルに見えたりするんです。今回ご紹介するのはその2パターン。遊びスーツをもう一段格上に見せる盛り方教えます！

パープルカラーに加えて、ワイドなピークドラペルのスーツ。さらに胸元ガッツリなオープンカラーシャツと、夜遊びにうってつけなスーツスタイル。これだけでも色気は醸成できますが、さらにゴールドを合わせることでリッチな雰囲気も獲得できるんです。今回は、ネックレス、ブレスレット、リング、腕時計の全部をゴールド尽くしで。ポイントは、ピンクゴールドで黒が入っていること。それにより成金感を払拭し、あくまで夜遊び上手な洒落者に見えるんです。さらに、ブランドを統一するのも手。コーデ全体も統一感が出ますからね。

シンボリックな造形が薄暗い店内でも視線を集める「ビー・ゼロワン ロック」。他のアイテムもすべてゴールドでまとめる場合、柔らかな印象のピンクゴールドを選ぶのもポイントです。ブラックセラミックがエッジにあしらわれることで、あくまでオトコの色気顔に。

こちらのリングとブレスレットも、エッジにブラックセラミックをあしらった「ビー・ゼロワン ロック」。ともにピンクゴールドです。ブレスレットは、チェーンではなくバングルタイプをチョイス。ゴールドで統一するなら、ジャラジャラ感のないバングルタイプの方が品良く見えます。

40mmと大型ケースながら、厚みがないので見せびらかし感がないのが「オクト フィニッシモ」のいいところ。18Kピンクゴールドはゴージャスにして品が良く、さらにマットブラックのダイヤル、同じくブラックのクロコダイルストラップによって、マスキュリンな印象を楽しませてくれます。

デニムシャツにシルバーアクセサリーを重ね付けしたオヤジと聞いて、誰を思い浮かべますか？ それはやっぱり、ジョニー・デップでしょう。ラギッドなその姿から漂う、ちょい不良（ワル）な雰囲気。それでいてスーツなら、オヤジの品格や余裕も示せちゃうんですよね。いうなれば、ワイルドジェントルマンといったところでしょうか。ただし、あまりにラフになりすぎるのは御法度。あくまでスーツがベースとあって、ラギッドななかにも大人感を意識したいところ。となると狙い目は、スタンプワーク系です。

スタンプワークとは、タガネをシルバーに打ち付けて模様を刻むこと。平面的なデザインなので石付きなどと比べてネイティブ感が控えめで、スタイリッシュな印象になります。こちらのタイバーがまさに。アフリカ・サハラ砂漠の遊牧民トゥアレグ族の伝統的な柄ですが、見た目は実に洗練。

柄チーフとともに胸元に華やかさをプラスするサングラス。迫力のあるフロントシェイプやグラデーションレンズがもたらす存在感のある掛け姿ももちろん魅力ですが、胸ポケ挿しとして使う場合はテンプルに注目を。マーブル模様とともに繊細な彫金が、シルバーアクセとリンクしているんです。

こちらもタイバー同様トゥアレグ族の伝統柄をスタンプで表現したもの。いわゆるインディアンジュエリーに刻まれる柄と比べると非常に線が繊細で装飾性の高い柄になっており、それゆえスーツに合わせても意外に違和感がないのです。

シルバーアクセサリーによる統一感をパーフェクトにするなら、もちろんベルトによる一手も忘れてはいけません。プンターレ付きのメッシュベルトは、デニムのスーツとまさに好相性。ただし、味濃くなり過ぎると野暮ったく見えるので、幅が太過ぎるベルトは避けたいところです。