レタードTシャツの大人な着こなし方とは？

ひと口にトラッドと言ってもその実はさまざまなのですが、アメトラと聞けば一般的にはアイビーやプレッピーが思いつくかと。そして同ファッションにおいて、象徴的なデザインといえばレタードです。

多くは大学名やチーム名などをあしらったもので、ゆえにスポーティな印象が強め。いかにも大学って感じのレタードは、大人のファッションにおいてはいわばハズシといった立ち位置ですが、秋コーデにおいては、このレタードのハズシが結構活躍してくれるんですよね。

レタードTシャツをセットアップやジャケパンのインナーに合わせれば、チラッと見えるレタードが控えめにトラッド感を匂わせてくれるってヤリクチ。これなら、いかにも大学感がなく、大人にもなじんでくれるんです。

あくまでさり気なくが正解なので、パキッとした原色系じゃなく、くすみ色や洗い加工、さらにはモノトーン系のレタードTシャツがオススメですよ！

秋らしいシックな雰囲気を楽しめる、深みのあるグリーンのセットアップ。そこにトーンonトーンのTシャツを合わせるだけでは、統一感こそあれどちょっとのっぺりと退屈な印象に。レタードTをインナーに入れて、さらにチェックのスカーフがほどよくアクセントを加えてくれます。

上のコーディネートで使用したのがこちら。くすみ感のあるグリーンが、セットアップコーデにこなれ感を加えてくれます。ココンチお得意の加工によって、そのくすみカラーにさらなる味深さと落ち着きを与えている点にも注目。レタードの発色も加工によって抑えられ、ジャケットからチラ見せするのにぴったりです。

フォント、色使いともに、まさにカレッジな雰囲気満載のこちら。実際にはサーフスラングをレタードプリントしています。そこに、オゾンウォッシュ加工を施すことで、ヴィンテージなこなれ感を演出。レタードもほどよくヤレて、大人のコーデにマッチしてくれます。

レタードとともに、エンブレムがあしらわれることも多いカレッジプリント。こちらはブランドネームを大学チーム風にアレンジしたもの。実にシンボリックですが、派手色を使わないことで意外にシックな印象に。シルエットはゆったりめで、リラックス感あり。

2009年に、ニューヨークのソーホーにあるクロスビーストリートに旗艦店をオープンさせた同ブランド。そのストリートの名をシンプルにプリントしています。ナンバーを書き入れる部分などカレッジ系の王道的プリントですが、コンパクトなサイズとあって上品です。