さり気モテするメゾンの名品。チラリズムでセンスをアピール！

自分のこだわりには気づいてほしいけれど、それを自慢げに語るのはちと野暮で……。ゆえにモテるオヤジはチラリズムに、自分のセンスと威信と心の叫びを込めるのです。

例えば今季グッチが打ち出した、新作のピーコート。 一見するとベーシックなデザインですが、実は長めに設定されたベントにココンチのアイコンである『ウェブ ストライプ』がちゃっかりご鎮座しています。

で、コートを羽織ったり風がコートを通り抜けたりするたびにベントが翻ることでおなじみのモチーフが際立つ仕掛けに。あくまでも無作為にけれども確実に魅せポイントを見せつけることができる。これってまさにモテるチラリズムだと思いませんか？

昨年グッチのクリエイティブ・ディレクターに就任したサバト・デ・サルノ初のメンズ コレクション。オーバーシルエットとベントのアイコニックな『ウェブ ストライプ』によって、ベーシックなピーコートを唯一無二の一着に。

メゾンブランドが手がける品々が多くの人々を魅了するのは、ただデザインが秀逸だからではありません。根底に流れるストーリーや卓越した職人技等々デザインを下支えするモノづくりへの矜持が見え隠れするからこそ、その美しさに拍車がかかるのです（これも一種のチラリズム）。

そんなメゾンのアイコンがさり気な〜くチラ見えしたら……。間違いなくセンスの良さをアピールできますよね。

表面が極上のカーリーベビーラムを用いたモコモコ素材で、見た目も肌触りもホッコリ。一方ライナー＆ドローコードは、ココンチの名作のシルクプリントを採用。このセンスの良さには思わず脱帽です。

シルクを彷彿させる手触りと美しい光沢を兼備するシルキーカーフレザー製のバッグ。アイコニックなノット型の金具に目が行きがちですが、中の仕切りには代名詞『イントレチャート』が。