春のグレースーツ、モテる１週間コーデ【月〜水編】

メンズスーツにおける基本色のひとつであるグレー。ひと口にグレーと言ってもそのトーンによって印象はさまざまに変わります。例えばダークトーンのチャコールグレースーツは礼装に近い重厚さを感じさせるし、明るいライトグレーのスーツは、軽快かつノーブルな気品がポイントとなります。

なかでも心も浮き立つ春夏のシーズンに着こなすなら、ライトトーンのスーツがオススメ。カラフルなシャツやタイと合わせることで、一層華やかな洒落感際立つスタイルが構築可能です。そこでその前編となる今回は、3ピースやチェック、それにダブルブレストといった3種のグレースーツの着こなし方をご紹介。オンビジネスのシーンにて差が付けられる、小粋なスタイリングをぜひご参考にしてください！

イタリアの老舗服地ブランド、チェルッティのストレッチ生地を使った一着は、上品な光沢感と着回しやすいシャークスキン調の生地がポイントです。ベストありの3ピースにて着こなせば、シックに引き締まった風格あるルックスが打ち出せます。

たとえば週の始まりの月曜日。もろもろの会議などがある場合も、こんな一着なら自らの積極性を堂々と演出できるはず。グレーに相性の良いブルー系のなかでも淡いカラーのアイテムにてＶゾーンを構築すれば、存在感と同時に春らしい華やかな印象を加えることもできるでしょう。

グレースーツは味付け次第でいろいろな雰囲気を演出できるところに大きな魅力があります。とりわけウインドーペーンの一着は、適度にカントリー風のリラックス感を持つもの。中間色であるボルドーやベージュカラーのアイテムと組みあわせることで、洒落た味わいのあるルックスに仕上がります。

緊張感を必要とするシーンとはまた違う、職場の仲間などとの懇談の日などは、こんな寛ぎムード漂うスタイルで臨むのもひとつの手。スーツが持つ英国的かつ牧歌的な柄に合わせて外羽根のウイングチップを合わせると、さらに“通好み”のコーディネイトに仕上がります。

プレゼンテーションの用件にてアウェーの地に向かう場合に必要な要素は信頼感あるルックスです。ヨレて古ぼけたような格好では、折角用意した企画も信用を得にくくなってしまうから。

確かに見た目だけでサクセスを得ることなど不可能。しかしプレゼンに耳を傾けてくれる取引先に礼を尽くす意味でも、一張羅を羽織って出向くのが筋なのです。だからこその威厳漂うダブルブレスト。しかも写真の一着はロンドンの銀行家も愛用したバンカーストライプを配した逸品です。

丁々発止となる融資のやり取りで勝ちを収めてきた御利益ある柄の一着なら、大概のプレゼンなど臆するに足らず。磨いた靴を履いて堂々と乗り込んでいきましょう。