町田啓太が着る、秋のイロオトコなスタイル PART03

最先端のデザインやフィロソフィーが魅力のメゾンブランドのモードなウエアを、大人ならではの視点で楽しむ方法を伝授。名付けて「大人なモードの遊び方」。毎回ゲストを迎えてお届けいたします！ 記念すべき第一回のゲストは大人気の俳優、町田啓太さんです。

大人のファッションは、ついつい無彩色になりがち。クラシックなルールももちろん大事だけど、やっぱりファッションは楽しんでナンボ。モテる大人は守りに入らず、常に「攻め」の姿勢でいたいものです。
そんな「攻め」のスタイルをお手軽に、かつ効果抜群に取り入れるなら色と柄で遊ぶのが最適かと。
今シーズンは図らずもメゾンのコレクションに色と柄が大豊作なんです。
というわけで、攻めの大人モードをいま最注目の俳優町田啓太さんに艶っぽく着こなしていただきます。題して、「イロオトコは刺激的」。
第三回はクラシックとクールが交差する、味わい深いイロオトコのスタイルです。グッチのレトロでモダンな世界はモードの魅力がたっぷり、さらにサンローランは新しいオトコの黒スタイルが最高に艶っぽいんです。そんなスタイルを町田啓太さんが刺激的かつエレガントに着こなしてくださっています！

コレクションの世界観を複数のショートムービーで伝えるグッチのオーバーチュア コレクション。その映像のひとつ「AT HOME」にて登場するルックはトラッドかつゴージャス。テーラードのブレザーは締めつけもなくゴージを下げた寛ぎ感溢れるフィットが特徴です。ヴィンテージライクなシャツと合わせられたパンツは、この装いに色気をもたらす真の主役。全面にビーズやスパンコールを丁寧に縫い込んでいて、工芸品のごとき豪華な仕上りに圧倒されます。
難易度はそれなりに高いですが、その存在感たるや攻めてみる価値は大ありかと。

そんな風に構築した着こなしは、懐かしくも新しく、クラシックでゴージャス。グッチが到達したパーフェクトなメリハリ･スタイルは、大人の男性にこそ似合うんです。

モードスタイルの真骨頂は、クールを極めたブラックな着こなしにあり、というのはモテる大人の皆様ならご承知でしょう。
80sのフレンチ･ロックシーンから発想を得た今季のサンローランは、パワフルながらロマンティックな要素も備えたユーススタイルを華麗に打ち出し話題となっています。なかでもサンローランらしさを感じさせるのが、ロックな色気漂うこんなブラックスタイルなんです。
で、それを際立たせているのが、同じ黒でも素材感を変えたミックステク。ドットのプリントでほどよくポップさを湛えたシルクブルゾンに艶感溢れるシルクシャツ、そしてそれらをまとめ上げているのがこのレザーパンツです。
ハードなイメージだったレザーパンツを、スポーティなイージー仕様にし、股上はちょい深めにするなど、絶妙なエイティーズ感を演出。今までにない新時代の一本に仕立てているんですね。
そんなレザーパンツを主役に据えた着こなしは、ハードなだけじゃない、甘さと辛さ、そしてなによりモダンでラグジュアリー。これぞ大人のためのイロオトコなブラックコーデであります。

モードメゾンが放つ先鋭的なメンズスタイルを3回連続でお届けしてきた本企画。モデルとして登場していただいた町田さんは、どのコーディネイトも色気たっぷりに着こなしてくれました。特にスタイリストやカメラマンのリクエストを瞬時に把握し、服の持つポテンシャルを引きだすテクニックは天賦の才を感じさせました。
ご本人はどんな思いで撮影に臨まれていたのでしょう？
「個性的で完成度の高いデザインは、さすが著名ブランドのものだと感じました。実際に袖を通すと、着心地もしっかり考えられていて、クオリティの高い服ってこういうことなんだなと。だから自然にポーズをとれたのだと思います」
とてもカッコ良かったです。町田さんはカッコ良さについてどんな風に考えていますか？
「カッコ良さは外見的な部分もあると思いますが、最近強く気になっているのは内面的なこと。価値観は人それぞれであり、感じ方もひとりひとり異なります。相手の身になって、その人の痛みまで理解しリスペクトできる人が、本当にカッコいい人なのかなと思っています」
そういった考え方は俳優としての役作りにも通じる要素でしょうか？
「関係する部分も多いと思います。10/14からスタートするTVドラマ「SUPER RICH」に出演するのですが、多様な“リッチ”の考えを持った人物が出てくるストーリー。リッチは普通“豊か”などと訳されますが、豊かさも人それぞれです。僕なりの“リッチ”がしっかり自分の配役とシンクロするよう、その部分を意識して演じています」