2018.08.27
問題。メガネのパーツ名、いくつ言えますか?
もしアナタがメガネ愛用者なら、しっかり把握しておくべきなのがフレームを構成するパーツの名称。もしうろ覚えの方がいらっしゃいましたら、日常会話の中でも当たり前のように使いこなせるよう今一度おさらいしておきましょう。
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文/瀧川修平 イラスト/林田秀一
メガネのパーツ、正しく言えますか?
そんな頻出する表現を、いまさら聞けぬとわかったふりしてやり過ごしてしまっている方にご朗報。ちゃんと理解した上で今後のメガネ情報を読み進めていただけるよう、改めてメガネの部位名称をレクチャーさせていただきます。
レンズ周りのフチ部分。レンズが完全に囲われた形状は「フルリム」。上部のみのブロウラインを「トップリム」、リーディンググラスなどに見られる下部のみのデザインを「アンダーリム」、レンズが半分だけしか囲われていないこれらを総称して「ハーフリム」といいます。
ちなみに縁無しフレームは「リムレス」のほか、レンズがブリッジとテンプルの2カ所でネジ留めされているため「ツーポイント」と呼ばれることも。また、蛇足ですがリムの縦幅を「天地幅」といい、これが広ければ広いほどクラシックな印象が強くなります。
● ブリッジ
左右のリムを橋渡しする、鼻頭部分。これが一本だと「シングルブリッジ」、上下2本で繋がったティアドロップのようなデザインを「ダブルブリッジ」といいます。近年は、上のイラストのような、リムがプラスチックでブリッジがメタルというコンビネーションモデルや、正面から見ると鍵穴のように見えることから「キーホールブリッジ」と呼ばれるデザインも人気です。
● テンプル
メガネが耳に掛かるのは、「つる」ともいえるこのパーツのおかげ。近年は、頭を包み込むように湾曲したものや七宝やメタルパーツでデザインの施されたもの、フロントと異なる素材で作られたものなど、サイドシャンにこだわりの宿るアイウェアも多く見られます。
リムとテンプルを繋ぐちょうつがい部分を「蝶番(ちょうばん)」、または「ヒンジ」といいます。メガネが折り畳めるのはこのおかげ。フィット感を左右するため各ブランドが開発にしのぎを削るパーツで、鯖江産の職人ブランドに多く見られる3+4の7枚板で噛み合わせる「7枚蝶番」、ネジ一本で結合させる精密構造の「スパルタ蝶番」ほか、βチタンを丸く湾曲させることで高い弾力性を実現したフォーナインズの「逆Rヒンジ」や、ネジを使用せずシートメタルの噛み合わせで繋いだマイキータの「スクリューレスヒンジ」などが有名です。
● 智(ヨロイ)
上記の蝶番を守るリムの張り出しを「智」、テンプルを固定するためにロウ付けされたメタルパーツは「ヨロイ」といいます。蝶番を固定するためのネジの頭部が「飾り鋲」となって表出するのもこの部分です。
● モダン
耳あたりをよくするためテンプルの先端に施されたチューブ。シリコンやラバーなど柔らかい素材で作られたものが多い。中には、スプリングコイル製で耳に巻き付くよう湾曲した「縄手モダン」や、逆にヘルメットをかぶりながらでも掛け外ししやすい「ストレートモダン」など特殊な形状も存在します。
● 鼻パッド(鼻当て)
フロントを鼻で支えるためのシリコンパッド。鼻パッドまでメタルで作られたフルメタル製のメガネもごく稀に見られます。
● クリングス
上記の鼻パッドを固定するために必要なケーブル状の金具。これがあることにより、突起がリムと地続きのものとはケタ違いのズレにくさとフィット感をもたらします。
これら8つの部位名称がちゃんと理解できていれば、メガネを解説した文章もすんなり頭に入ってくることかと。ショップに足を運んだ際も、スタッフにどんなメガネが欲しいか的確に伝えることができ、メガネ選びがより楽しくなること請け合いですよ。
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