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2021.12.21

プロが伝授! 心がとろける「おうちカクテル」の作り方

どこでも手に入る食材で、特別な道具がなくても作れる「おうちカクテル」3種を、「The SG Club」ヘッドバーテンダー永峯侑弥さんに教わります。

CREDIT :

文/秋山 都 カクテルレシピ&製作/永峯侑弥 写真/上田佳代子

▲ 「The SG Club」ヘッドバーテンダーの永峯侑弥さん。

どこでも手に入る食材で美味しいカクテルができる!

ウィズコロナ期に伸びた「おうちカクテル」需要。え、アナタもシェーカーやタンブラーを買ってその気になったクチ? マティーニやギムレットを練習して、そこそこ上手に作れるようになったんですね? はいはい、クリスマスに彼女をおうちに招いた、と。で、自慢のカクテルをふるまうつもり……と。

ちょっと待って。そのマティーニやギムレット、本当に彼女はよろこんでくれるでしょうか? アルコール度数も高いし、「私を酔わせてどうするの?」と警戒されてしまうかも。彼女とふたりの時間をもっと暖かく、ほっとさせてくれるようなカクテル、ないですか?

訪ねたのは、LEON.JPでおなじみ「The SG Club」ヘッドバーテンダーの永峯侑弥さん。やさしいスマイルで女性ファンも多い永峯さんなら、女心をつかむカクテルを教えてくれるはず。おまけに今回はどこでも手に入るような食材、お酒で作ってほしい、さらにシェーカーなどバーツールが無くても作れるカクテルを、とリクエストしてみました。3種類のカクテルに必要なのは、カルピス、フルーツジュースやジャム……うん、これならうちの冷蔵庫にもありますね。

週初めのお疲れをリフレッシュする「Tuesday Sour」

材料

芋焼酎「The SG Shochu IMO」 20~30ml
カルピス(原液)         10ml  
グァバジュース                             40ml
ソーダ                                         適宜

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まずは‟初恋の味”カルピスと芋焼酎のカクテルを作ってくれた永峯さん。

「焼酎とカルピスって相性がいいんですよ。とくに芋のほっくりとした香りがカルピスの乳酸っぽい香りと寄り添い、華やかでやさしい印象のカクテルになります」
手順は焼酎→カルピス(原液)→グァバジュースの順に入れて混ぜ、グラスのサイズに合わせて適宜ソーダでアップするだけ。今回は「The SG Club」オリジナルの「The SG Shochu IMO」を20mlほど使いましたが、他の芋焼酎を使うなら、量は少し多め(30ml)に。またグァバジュースではなく、他のフルーツジュースでも美味。マンゴージュースやピーチジュースならこっくり甘く、グレープフルーツジュースやオレンジジュースならすっきりさわやかに仕上がります。
▲ エディブルフラワーはヴィオラ。もちろん無くてもOKです。
カクテル名「Tuesday Sour」は、週の始めのほう、たとえば火曜日のやや疲れた心を癒してくれそうなやさしく甘やかなイメージから。こんなカクテルを作ってくれる彼がいたら、もう、もう……(鼻息)。
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「今週もがんばったね♡」な「Friday Tonic」

材料

金柑             2個くらい
ローズマリー   1枝
ジン       20ml
トニックウォーター 適宜

お次は今が旬のフルーツ、金柑を使ったカクテル。フレッシュフルーツを使うカクテルは難易度が高そうですが?

「金柑なら半分にカットして種を取り出すだけでOK。皮をむいたり、ミキサーを使う手間は要りません」
これまた手順は簡単で、種をとりのぞいた金柑をつぶし、そこへジンとトニックウォーターを加えるだけ。グラスの中で金柑をつぶすのが不安であれば、ボウルや小鍋など他の容器の中で潰してからグラスに入れましょう。

「爽快感のある香りを加えたくてローズマリーを添えていますが、なければ大葉やバジルなどでも。キンカンの代わりにミカンなど冬の柑橘類で作ってもおいしいですよ」と永峯さん。
▲ フレッシュな飲み口。お風呂上りに飲みたい。
ビタミンCを豊富に含み、風邪予防にも効果があるという金柑。「今週少し忙しかったんじゃない? がんばったね」なんて言葉とともにこのカクテルが差し出されたら、もうゴロンとお腹を見せて甘えちゃうかも。
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日曜の夜をゆったり&まったりくつろぐ「Sunday Glogg」

材料

ワイン                                     120ml
いちごジャム           大さじ2
紅茶(アールグレイ)のティーバッグ 1個
シナモンスティック        1本

「飲み残しのワインや、冷蔵庫の中で眠っているジャムを使っておいしいホットワインが作れます」と最後は冬に美味しいホットなカクテル。Gloggとはスウェーデン語でホットワインの意味だそうで、ヨーロッパではクリスマスシーズンによく飲まれています。
これまたプロセスは簡単で、赤ワイン、いちごジャム、紅茶のティーバッグをすべて小鍋に入れて、あたためるだけ。アルコールが飛ばないように、長く沸騰させないのがポイントです。赤ワインも重めのボルドータイプより、軽めのワインのほうが適しているそうですよ。
▲ ホットワインはこの美しいルビー色も魅力のひとつ。ぜひガラスの酒器で。
赤ワインの果実味といちごジャムが溶け合い、アールグレイのスパイシーな香りが複雑味を加えています。日曜の夜をゆっくり過ごしたいオトナのための一杯。リラックスして、ぐっすり眠れそうですzzzzz……。

● 永峯侑弥 /「The SG Club」ヘッドバーテンダー

海上自衛隊で衛生兵としての任務を経て、横須賀でキャリアをスタート。西麻布「Amber」にてヘッドバーテンダーを務めたのち、SGチームに参入。ヘッドバーテンダーとして「The SG Club」を率いる。

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