東京ダウンタウン日本酒が美味い酒場３選

「秋あがり」「ひやおろし」など、秋酒が出まわってきたら、秋も深まってきた証。ちなみに「秋あがり」とは、春に搾ったお酒が夏を越して熟成し、旨味が増した状態のこと。また「ひやおろし」とは、気温が低くなって、「ひや（常温）」のまま卸す（出荷する）こと。ともに、この季節にしか出会えない、秋限定の美酒です。

ほどよく熟成して旨味の乗った秋酒は冷酒はもちろん、燗をつけても美味。秋刀魚や松茸、栗ごはんなど、秋の旬味をつまみに、今宵も差しつ差されつ……秋の夜長をお楽しみあれ～。

3年におよんだパンデミックにより、ぱったりと外国人観光客の途絶えた谷根千……ですが、最近徐々に主にヨーロッパからのインバウンドが戻ってきたようです。「おいしい日本酒飲める場所、ないですか？」と聞かれるたびにおすすめしているのが根津の日本酒バー「慶（よろこび）」です。

こちらは行列の絶えないうどん店「釜竹（かまちく）」の系列だけあって、〆のうどんも最高。カレーうどんをフハフハすすり、身も心もあっためて夜の街へお出かけください。

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お次も谷根千から、日本酒を和菓子という斬新なペアリングを楽しめる「和菓子 薫風」。こちらは歴とした和菓子屋なんですが、店内で和菓子をイートインすると、「お酒にします？」と当然のように聞かれます。

店主のつくださちこさんによれば、和食のコースのデザートに生菓子と大吟醸を出すなど、和菓子と酒の組み合わせは以前からあるんだそう。ただ、和菓子の香・酸・甘・旨・苦の五味に対し、日本酒の要素を拾っていくというメソッドはつくださんの完全オリジナル。和菓子の味わいを伸ばし、時にふくらませ、時にギュっと収れんさせるような、まさに目ウロコな和菓子と日本酒のペアリングを今すぐ味わってみて～。

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ラストを飾るのは湯島の燗酒専門の日本酒バー「壺中（こちゅう）」。こちらは看板もなく、マンションの１階にひっそりとたたずむ隠れ家バー。ちょっぴり入りにくい、難易度高めの店ではありますが、“燗番娘”の伊藤理恵さんがつけるお燗は、ぬる燗から飛び切り燗まで、その酒の味わいを最大限に引き出してくれます。アナタが燗酒をきちんと飲んだことない、というならここは最良のスタート地点になるだろうし、「ひと通り飲んだ」という方にはさらなる発見の場となるでしょう。

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