チョコレート専門店の隠し扉を開けたら……わずか5席の秘密バー発見！

まもなくバレンタインデー！ 1年のうち、もっともチョコレートが食べたくなる季節がやってきます。「今年は何個もらえるかな？」なんて、ご心配もあろうかと思いますが、じっと待ち受けるだけではなく、自分からチョコレートがもらえるように仕向けるサプライズのあるデートをプランしてみてはいかがでしょう？ 向かうは東京・中野にありますショコラティエ（チョコレート専門店）です。

こちらは、パリの星付きレストランで経験を積んだショコラティエ田中丸博文さんによるチョコレートとスウィーツの専門店「ロンポワン」。美味しそうなケーキが納められたショーケースの後ろに、チョコレートボックスが置かれた飾り棚がありますが、こちらはなんとダミー。そっと押すとスーッと開き、その奥には日時限定でオープンする秘密のバーが隠されているのでした。

扉の奥は、抑えた照明がロマンティックな雰囲気を醸し出すわずか5席のカウンターバー。つまり、こちらはチョコレート専門店の奥のSpeak Easy(スピークイージー）というわけなのですね。しかしなぜチョコレート専門店の奥に？

「チョコレートとカクテルの製法ってちょっと似ているんですよ。どちらもまずは良い素材を集め、そこから美味しい液体をつくり、それらを混ぜ合わせることでより美味しいものに仕上げる、というもの。ま、ぼくがシンプルにバーが好きだったという理由もあるんですけれどね」と笑うのはオーナーショコラティエ＆パティシェの田中丸博文さん。21年10月に「ロンポワン」をオープンさせた際、スピークイージー的バーを造ることは当初からの構想にあったとか。

このバーでお酒のつまみとして供されるのはもちろんボンボンショコラなどのチョコレート。古来、媚薬としても使われてきたオトナ向けのスウィーツですもの、お酒との相性も抜群です。

「ウイスキーやブランデーとの相性が良いことは広く知られていますね。でもネグローニなどの少し苦みのあるようなカクテルとのペアリングも最高なんですよ」

確かに「ネグローニ」とチョコレートのマリアージュは最高でした。でも、それ以上に驚いたのは田中丸さんの「チョコレートマティーニ」。

「日本の他のバーのどの『チョコレートマティーニ』より、上質で美味しいチョコレートを使っている自信があります」と田中丸さんが語る一杯にはコロンビア産のシングルオリジンチョコレート、シエラネバダ産のカカオマス、上質な生クリームをたっぷりと使用。この上もなくなめらかな舌触りで、脳をとろけさせるような深い甘味に陶然となるような……極上のカクテルでした。

かねがねLEON.JPでは、デートには意外性や驚きが大切だと提唱してきましたが、この「ロンポワン」にあるのはサプライズだけではない、極上のクオリティと極甘のムード。帰りにはケーキをテイクアウトして、ご自宅でも引き続き甘~い時間を楽しんではいかがでしょう？

ではみなさま、HAPPY VALENTINE！

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