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2023.03.29

ブルゴーニュワインを制すれば、モテる♡も制する!? 【現地レポート・前編】

ワイン好きの皆さまにおかれましては、今年は海外の名産地に出かけて、ワイナリー巡りを計画されている方もいらっしゃるかと。 オススメは、ワイン王国フランスのなかでもブルゴーニュ地方。今も昔も“ワインの王”と称えられる究極のワインが、一体なぜこの土地で数多く生み出されるのか? 現地を徹底取材しました!

CREDIT :

文/鳥海美奈子 協力/ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)

今も昔もワインの王様たる所以とは?

ブルゴーニュワイン
▲ 斜面の向きが少しずつ異なる、モザイク状のブルゴーニュのぶどう畑。
ブルゴーニュワインという言葉には、いつだって特別な魔力がある。ワインの王。そう喩えられて世界のワイン市場に君臨し続けるブルゴーニュワインは、“究極のモテワイン”と言っても決して過言ではないでしょう。

そんなブルゴーニュワインの魅力のひとつは、伝統。10世紀に修道院が神の奉仕としてぶどう畑を開墾してから現在まで、この銘醸地を維持してきたすばらしい生産者たちはコロナ禍を経ても変わらず……いや、いっそうワインを進化させ続けているのです。その現地レポートをたっぷりとお伝えします!

750年もの歴史を誇る生産者も!

ブルゴーニュワイン「ドメーヌ・イヴォン・クレルジェ」
ブルゴーニュ最古の家系のひとつと言われる「ドメーヌ・イヴォン・クレルジェ」。その起源は1268年まで遡ることができ、なんとギネス世界記録にも掲載されているほど。
ブルゴーニュワイン「ドメーヌ・イヴォン・クレルジェ」
現在は28代目の当主、ティボーさんがワイナリーの指揮を執ります。ニュージーランドや米国オレゴンでも修業を積んだ若手生産者が生み出すブルゴーニュ最古のドメーヌのワインを知っていたら、きっとお相手の方から尊敬のまなざしを注がれること請け合いです。
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ブルゴーニュワイン オリヴィエ・ルフレーヴ
そしてブルゴーニュワインといえば、「オリヴィエ・ルフレーヴ」も外せません。ルフレーヴ家は、1700年代からブルゴーニュでワイン造りを始めた名門中の名門であり、ブルゴーニュ白ワインの最高の造り手としてトップの座を守り続けています。
ブルゴーニュワイン オリヴィエ・ルフレーヴ
▲ オリヴィエ・ルフレーヴ広報担当のフランク・グリュさん(左)と醸造長のフィリップ・グリエさん(右)。
そんな名ドメーヌであるルフレーヴで、叔父や従妹とともに働いていたオリヴィエさんが1984年独立、自らの名を冠してスタートさせたドメーヌが「オリヴィエ・ルフレーヴ」なのです。
ここでは21haの自社畑で栽培するぶどうと、契約農家から購入したぶどうの両方を使い、ワイン造りを行っています。
ブルゴーニュワイン オリヴィエ・ルフレーヴ
▲ オリヴィエ・ルフレーヴはホテルやレストランも経営、ワイナリー見学もできる。
現在のブルゴーニュワインは世界的に大人気で、契約農家のぶどうも争奪戦になっていますが、オリヴィエ・ルフレーヴのチームは栽培農家と厚い信頼関係を構築して、栽培方法や収穫日を徹底的に管理。そのワインは、厳しい品質を求めるフランス一流ホテルのオリジナルワインにも採用されるほどの信頼性を誇ります。
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シャサーニュ・モンラッシェやピュリニー・モンラッシェなど、ワイン愛好家たちも垂涎のそのワインを飲めば、フィネスと複雑性を備えた味わいには誰もが虜になってしまうはず。

ワイナリー巡りは美しい風景も醍醐味

ブルゴーニュワイン「ドメーヌ・ラぺ」
“皇帝のワイン“という冠の付くグラン・クリュ。コルトンに畑をもつ「ドメーヌ・ラぺ」も、1792年からワイン造りを行ってきました。ペルナン・ヴェルジュレス、サヴィニー・レ・ボーヌ、コルトン・シャルルマーニュなど白も赤も魅力的な銘柄をズラリと揃えます。
ブルゴーニュワイン「ドメーヌ・ラぺ」
現在、父とともに働くのは若手のロヴァンさん。2023年からビオの認証を獲得する予定の生き生きとしたぶどう畑は約383mの高地にあり、ローマ時代にできたという道や11世紀の建築物である教会が遥か見渡せるなど、ため息が出そうな美しい景色が広がります。こんな畑に思いを巡らせながら大好きな人たちとワインを飲むのも粋ですね。
ブルゴーニュワイン「シャトー・ド・ラ・トゥール」
さらに「シャトー・ド・ラ・トゥール」は、グラン・クリュ(特級)のクロ・ド・ヴージョの畑をブルゴーニュで最も多くもつ、まさに知る人ぞ知る生産者です。しかもその畑のなかにシャトーが佇んでいる、唯一の生産者でもあります。
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ブルゴーニュワイン「シャトー・ド・ラ・トゥール」
そのシャトーを訪れると、6代目のエドゥアールさんが屋上へと案内してくれました。ぶどう畑に360度ぐるりと囲まれた絶景、なかには1910年に植樹された110年以上の樹齢を誇る古木もあります。

この生産者は1992年から早くも有機栽培を行うなど先駆的な存在でもあり、その赤ワインは深く艶やかな色調。フルボディでありながら飲むとビロードのようになめらかで、洗練された味わいはついウットリとしてしまうほど。ブルゴーニュワインならではの深みとエレガントさに出会いたいなら、ぜひコチラを。誰からも一目置かれること必至です。
ブルゴーニュワイン ルイ・ジャド
ブルゴーニュで「ルイ・ジャド」と言えば、きっとご存知の方も多いのではないでしょうか。1859年、由緒あるぶどう栽培家だったジャド家のルイ・アンリ・ドゥニ・ジャドによって創設されたのがメゾン・ルイ・ジャドです。
ブルゴーニュワイン ルイ・ジャド
▲ 天井には防虫も兼ねて栗の木が使われているルイ・ジャドの醸造所。
現在のぶどう畑の総面積は200ha以上とブルゴーニュ有数の広さ。それだけに、モザイク状ともいわれる複雑なブルゴーニュの畑の多くの銘柄を有しています。ブルゴーニュワインは飲んでみたいけどよくわからなくて……という人がアクセスする入口として、これほどふさわしい生産者もありません。価格の高騰著しいブルゴーニュのなかではまだお手頃な銘柄もあるから、あれこれ一緒に飲み比べてみるのも楽しいですね。
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いま世界的に熱い視線が注がれる畑も

ブルゴーニュワイン「シャトー・ド・フュイッセ」
最後は、「こんなワイン知ってるの? スゴイ!」と言われてしまうこと確実の通好みのワインをご紹介しましょう。
ブルゴーニュの南、マコン地区にある「シャトー・ド・フュイッセ」。実はプイィ・フュイッセという区画は、2020年に新しく1級畑(プルミエ・クリュ)に昇格したばかりの現在、話題沸騰中のぶどう畑なのです。
その1級への認可に尽力し、プイィ・フュイッセの名を世界に知らしめるのがシャトー・ド・フュイッセ。現在のオーナーであるヴァンサン家は1862年から現在まで5代にわたってこのシャトーを所有、村の村長を務めたこともある名家です。その白ワインはたっぷりと肉厚で、クラシックなマコンのワインの魅力を存分に謳いあげています。

■ ご紹介ワインの輸入元

「ドメーヌ・イヴォン・クレルジェ」
フィラディス
https://firadis.net/item/1270.html

「オリヴィエ・ルフレーヴ」
エノテカ
https://www.enoteca.co.jp/

「ドメーヌ・ラぺ」
ファインズ
https://www.fwines.co.jp/

「シャトー・ド・ラ・トゥール」
大榮産業
http://daieisangyokaisha.com/

「ルイ・ジャド」
日本リカー
https://www.nlwine.com/

「シャトー・ド・フュイッセ」
モトックス
https://www.mottox.co.jp/

モテるワインにご興味ある方はコチラもどうぞ

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