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2023.08.10

話題のニューオープン

都内駅チカ1分⁉ 今から間に合う「オーベルジュ ときと」で夏休み

都心から1時間かからずに行けるオーベルジュで、つかの間の夏休み気分を味わってみませんか。

CREDIT :

写真/長谷川 潤  文・編集/秋山 都 

最近巷でよく聞く“ローカルガストロノミー”とは、地方にある名店や、その地でしか食べられない料理、食材に注目するというムーブメント。今、フーディーたちが行きたくてたまらない「L'évo」 *¹「かに吉」*²「成生」*³「ヴィラ・アイーダ」*⁴などは、いずれも地方にある名店。SNSが台頭している昨今、「東京の星付きレストランに行った」というポストより、「地方の予約困難店に行った」というポストのほうが「いいね!」されるのですよね。
*1 富山の山奥にあるオーベルジュ。谷口英司シェフによるフレンチは食材も、器もすべて富山産のものを使用している。
*2 鳥取にあるかに料理の専門店。ひとり15万円とも言われる高価格でも知られる。夏はかにを使わない「なつ吉」コースも人気。
*3 静岡の天ぷら専門店。1800㎡もの敷地にわずかカウンター8席という贅沢なつくり。
*4 LEONのイベントに登場したこともある和歌山のイタリア料理店。1日1組限定で予約がなかなか取れない。
オーベルジュときと
▲ ひとたび門をくぐれば都内とは思えないほど静かな別天地が広がる「オーベルジュ ときと」。©オーベルジュ ときと
そんなローカルガストロノミーをけん引しているのがオーベルジュの存在です。 LEON.JP読者にはもはや説明不要かと思いますが、念のため復習しておきましょう。オーベルジュとはフランス語でAuberge。直訳すると“旅籠”となり、最近では特に食事の美味しい宿、料理人のいるこだわりの宿を指しています。
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オーベルジュ ときと
▲ 「オーベルジュ ときと」の広々としたダイニング。宿泊せずに食事のみの利用もOK。
このオーベルジュがすべて遠く離れた場所にあり、アクセスが悪いのかと言えば、さにあらず。東京から中央線で「立川」駅まで約40分、そこから南武線に乗り換えてひと駅。「西国立」駅に降り立ってから徒歩1分……つまり都心から1時間もかからない好アクセスで、東京とは思えない(一応都内なんですけれどね)ローカルガストロノミーが味わえるオーベルジュがありました。2023年4月にオープンした「オーベルジュ ときと」です。

東京・立川

◆ 「オーベルジュ ときと」

オーベルジュときと
▲ 手入れの行き届いた庭木と石畳が美しい。ここが都内だとは思えません。
門をくぐって驚くのは圧倒的なスケール感。以前は料亭「無門庵」だったという約3700平方もの広大な敷地に、料亭時代の一部の庭園や建物を継承しつつ、アフタヌーンティーを楽しめる茶房、食事をいただける食房、すべて100㎡を超える4つの宿房を擁しています。
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オーベルジュときと
▲ 宿泊客優先の「オーベルジュ ときと」カウンター。
そして、この「オーベルジュ ときと」を最も魅力的にしているのは料理人たちの存在です。国内外でのキャリアを積んだ後、ロンドンの懐石料理店「UMU」で欧州の日本料理店では初となるミシュラン2つ星を獲得した石井義典さんを中心に、京都の懐石料理店「いと」をオープン後半年でミシュラン1つ星へ導いた大河原謙治さん、イタリアのミシュラン3つ星レストラン「Ristrante Da Vittorio」で研鑽を積んだ日山浩輝さん……と、国内外で豊富な経験を持つメンバーが「立川を日本の美食のデスティネーションにしたい」と集結しています。いったいどんなお料理がいただけるんだろう……。

オーベルジュときと 石井義典
▲ 左から、総支配人兼料理長の大河原謙治さん、総合プロデューサー兼総料理長の石井義典さん、料理長の日山浩輝さん。
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海外経験の長い料理人が再発見した日本の美味

オーベルジュときと うじお
▲ 美しい切子のお皿に盛られたヒラメのお刺身は旨味のある昆布出汁と塩のソース“うじお”で。皿の下に置かれたカードも石井総料理長の自作だとか。
気になるお料理がこちら。正統派の和食でありながら、ツイストが効いたユニークなコース仕立てです。海外生活が長い石井総料理長が新たな視点で日本を見つめなおし、発見した美味しさが随所にちりばめられた料理は日本人のみならず外国人にも喜んでもらえそう。海外からのゲストを連れていくお店で、私たち日本人も一緒に心から楽しめるお店って実はあんまり無いんですよね。その意味でも貴重です。
オーベルジュときと 料理
▲ シビ鮪をフォンドボーソースでいただく「Surf & Turf No.1」。
〆にはなんとラーメンが登場。スープは道東産の未利用魚”オクカジカ”節で出汁をとり、麺は全粒粉の手打ちという日山料理長渾身の1皿です。
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オーベルジュときと ラーメン
▲ オクカジカ出汁に自家製醤油麹のスープ、さらに全粒粉の自家製麺とこだわり抜いたラーメン。
さらには一夜明けた朝食もユニークでした。烏骨鶏の出汁で古代米、もち麦、蕎麦、蓮の実などを煮込んだ「黒粥」に、サラダ感覚でボリボリ行ける浅漬け、各種佃煮などごはんのお供がテーブルに乗り切れないくらいたっぷりと並びます。 このお粥、後半にはクロテッドクリーム*⁵とドライフルーツで味変すると劇的にリッチになるからびっくり。ロンドンに長く暮らした石井総料理長らしい発想です。
*5 イギリスのアフタヌーンティーなどでスコーンにつける、牛乳ベースの濃厚なクリーム。日本ではなかなかお目にかかれない。
オーベルジュときと 朝食
▲ 10種もの漬物を添えたお粥が胃と心に沁みる~!
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全室100㎡超、スパのトリートメントルームも完備

そうそう、オーベルジュですから客室もご紹介しないといけませんね。
オーベルジュときと 客室
▲ 4室の客室は和洋2種タイプ。
「オーベルジュ ときと」の客室は全4室。すべて100㎡超のゆったりとした広さで、マッサージやスパの施術が受けられるトリートメントルームも客室内に備えられています。
オーベルジュときと 温泉
▲ 地下1300mから汲み上げた温泉かけながしの露天風呂。

美味しいお食事を食べて、温泉に入り、あとは寝るだけ……って、なんて幸せなんでしょう。繰り返しますが、ここは立川。無理すれば(無理しなくても)自宅に帰れる環境で、あえて泊るという贅沢。これはクセになりそうです。
オーベルジュときと

■ オーベルジュ ときと

住所/東京都立川市錦町1-24-26
予約・問い合わせ/TEL042-525-8888
*1室2名利用時、夕・朝の2食付きで2名分¥342,250~(税・サ込)
*レストランのみの使用もOK。 31,625円~(税・サ込)

美味しさを求めて旅に出よう!

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