「ポメリー」&「京都吉兆」が長期コラボレーションを発表
10月中旬に「京都吉兆」嵐山本店にて開催された発表会で、両社の意気込みと“究極のペアリング”の一端を取材しました。
◆ Mariage ①
「ポメリー キュヴェ・ルイーズ ナチュール 2006」 × 向付(菱蟹吹寄)
一方、向付の「菱蟹吹寄」は、この「ナチュール 2006」の上品なフレッシュさを存分に引き出す内容となっていました。
「蟹や卵黄、かつおだしの旨味とクリーミィさ、カカオニブの苦味、生姜の風味で複雑さを表現していますが、実は見た目ではあまり分からないカカオニブや生姜の粒が口の中で弾けて味わいに変化が出るようにしました」(「京都吉兆」総料理長 徳岡邦夫氏)。
徳岡総料理長の思惑どおり、「ナチュール 2006」のあるがままの甘みやミネラル感、微かな苦味、クリーミィさと渾然一体となった絶妙なペアリングを堪能できました。
◆ Mariage ②
「ポメリー キュヴェ・ルイーズ 2005」 × 「鱧(はも)と松茸のお椀」
◆ Mariage ③
「ポメリー キュヴェ・ルイーズ 2005」 × 「箸休(鮑の茶碗蒸し)」
半分程度食べ進めたら、特製の肝タレを少しずつ回しかけると、さらに変化の至福を堪能できます。
◆ Mariage ④
「ポメリー キュヴェ・ルイーズ ロゼ 2004」 × 「八寸」
タンニンが極力抑えられた絶品は、アンバーがかったやさしいピンクゴールドからは想像できないほど、ラズベリーなどの赤い果実、ハーブ、フローラルなどの芳しいアロマが開くのが特徴です。
◆ Mariage ⑤
「ポメリー キュヴェ・ルイーズ 1995」 × 「松茸御飯」
「ローストしたヘーゼルナッツのような香ばしさが特徴の『1995』は、香りと風味が豊かな松茸御飯とのバランスが非常にいい。デゴルジュマン(澱抜き)をしてから25年以上も長蔵していたにもかかわらず、いまなおフレッシュ感が残る素晴らしいヴィンテージです」
4年後のゴール地点を見据えながら国内外でさまざまなコラボレーションイベントを開催し、料理人やソムリエ、参加者たちからの意見を取り入れつつ、「最終的に、食で新しい価値観を生み出したい」(徳岡総料理長)。
シャンパーニュ界と日本料理界を代表するこの2社が、未来の食文化に何らかの革新を起こすに違いない──そう感じずにはいられなかったお披露目会。モテるオヤジさんにおかれましても、ぜひこちらの動向にはご注目いただきたいものです!