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2023.11.16

話題の店「CENSU TOKYO」でレッツIZAKAYAデート!

香港で予約の取れない人気IZAKAYA「CENSU」が日本へ逆輸入。7月のオープン以来、早くも予約が取りづらい人気店となっています。

CREDIT :

  文・編集/秋山 都 (LEON.JP) 写真/八木竜馬

「私はどこにもいない」という解放感を味わえる店

私たちはみな、帰属意識を持っています。 帰属意識とは心理学用語のひとつで、特定の組織やグループに属している意識や感覚のこと。たとえば、自分の会社を「ウチ」と呼び、組織の一員として頑張ろうと思うこと。馴染みの店で常連として扱われるとホッとすること。パパ友、ママ友の集まりなんていうのも、こどもを同じ学校に通わせているという帰属意識の現われかもしれません。つまり私たちは皆、「ひとりじゃなくて、どこかに属している」と感じるとホッとするのですよね。それは人間が太古の昔から家族や集落の中で暮らしてきたことに起因しているのかもしれません。

一方で、「私はどこにも属していない」と感じる時間が魅力的に思えることもあります。端的な例が、ひとり旅。誰も知る人のいない未訪の地を訪ねるのは、さまざまな帰属やしがらみをいったんリセットして、「どこにもいない」自分を再発見しているプロセスのようにも思えます。
CENSU TOKYO
▲ インテリアには日本の杉材を使い、唐草模様を施した吊り天井など、松岡善之氏による遊び心のあるデザインが楽しげな「CENSU TOKYO」。
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東京・外苑前

「CENSU TOKYO」

な~んてことを「CENSU TOKYO」のカウンターに座りながら、考えていました。コチラ、今年7月にオープンしてもうすでに予約必須の人気店なんですが、そのコンセプトはIZAKAYA。日本で居酒屋と言えばオヤジさんの大好物ですが、このIZAKAYAとはもう少しスノッブな存在でして、香港で独自に進化を遂げた新感覚のジャパニーズレストランのこと。2021年に香港でオープン以来、コロナ禍中だったにもかかわらず行列するほどの人気IZAKAYA「CENSU」が日本に逆輸入を果たし、「CENSU TOKYO」をオープンさせたというわけです。
CENSU TOKYO シェフは「タテルヨシノ」などを名店で研鑽を積み、香港の「CENSU」1号店の立ち上げに携わった金須郁幸さん(左)。日本、シドニー、ロンドン、香港のミシュラン星つきレストランを経て、「センス」1号店を立ち上げた佐藤峻さん(右)もサポートする。
▲ 代表兼シェフは「タテルヨシノ」(現在は閉店)などの名店で研鑽を積み、香港の「CENSU」1号店の立ち上げに携わった金須郁幸さん(左)。日本、シドニー、ロンドン、香港の星つきレストランを経て、香港に「CENSU」1号店を立ち上げた佐藤峻さん(右)もサポートしています。

さて、なぜこの「CENSU TOKYO」で「どこにもいない感」を味わったかと言いますと……まず店内がうわんうわんと渦巻くほどの熱気があり、お客でいっぱいなのにほとんど日本語が聞こえてきません。英語と中国語とヨーロッパのどこかの言葉と……あとBGMのボリュームがデカい(笑)。目の前の厨房スタッフ同士も英語で話しているし、まくったシャツの袖から見えているのはクールなタトゥー。「ここは本当に日本?」と足元を見失いそうになる浮遊感があります。
CENSU TOKYO
▲ 「ほうれんそうの胡麻和え」980円。
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さらにはその料理も独創的。香港で人気のメニューに加え、日本ならではの旬を活かした食材から生まれるメニューは、知ってる味なのにどこかひと味違う驚きと感動に満ちています。たとえば家庭料理の定番である「ほうれんそうの胡麻和え」は、炒った白ゴマをピューレにし、出汁で濃度を調整したゴマソースにほうれんそうをたっぷりと絡めて食べるのが「CENSU」流。
田舎の大鵬
▲ 「香港WING」(1380円)は2階席限定のメニュー。
主に四川料理で使われる朝天唐辛子をたっぷりとあしらった「香港WING」は刺激的で異国情緒たっぷり。
CENSU TOKYO UNIGIRI
▲ 「SHIRAKO-UNIGIRI」2880円。
オープン以来、早くも名物となった「UNIGIRI」は香ばしい焼きおにぎりに国産のウニをたっぷりと乗せ、アワビや野菜で出汁をとったアワビソースを張るという贅沢な一品。冬はおにぎりの中にウニを握りこみ、白子をトッピングしてさらにうま味たっぷり……とまぁ、和食がベースの料理が多いものの、自由な発想でアレンジされ、「ここはどこ?」感にあふれているのです。
CENSU TOKYO モンブラン団子
▲ デザートの「モンブラン団子」1180円。
思うに、この「どこでもない」感は、香港の「CENSU」を立ち上げたオーナーシェフ佐藤峻さんのユニークな経歴とキャラクターから来るものなのではないか、と。ハタチ前後から海外へ出て、ロンドンやシドニー、香港の名店でキャリアを積みながら培った佐藤さんの“目”は和食やフレンチというカテゴリーを超え、もっと自由で、もっと軽やかな世界を見ているような気がします。
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今夜はどの席に陣取る?

さてさて、この「CENSU TOKYO」は座るシートの位置によってもその表情が変わってきます。1~3人までであれば1階のカウンターをおすすめしますが、ふたりで話し込みたいデートや会食なら2階のテーブル席か、はたまたテラス席も。
CENSU TOKYO
▲ 4人以上なら断然2階席をおすすめ。
CENSU TOKYO
▲ 冬のテラス席も粋なものですな。
ここは、東京であって東京でない。日本であって日本でない感じ。時には自分を見失って自由になりたいアナタが、ちょっぴりやんちゃでロックな気分になれるIZAKAYA「CENSU TOKYO」です。
CENSU TOKYO

■ CENSU TOKYO(センストーキョー)

住所/東京都渋谷区神宮前2-12-9
予約・問い合わせ/03-6434-5883
営業時間/18:00〜22:00(L.O.)
定休日/日曜日ほか不定休(詳細はSNSで要確認)

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