■ 新潟県の南魚沼で愛され続ける漬物「山家漬」
山家漬は、「生漬」「中漬」「本漬」と、かす床を3度漬けかえて造るそう。そうすることで酒粕の風味がしっとりとなじみ、いい味がでるのだとか。漬ける期間は、トータルで1年から長いもので1年半。時間をかけて熟成させることで角の取れた独特な風味と香りをもち、創業当時から変わらぬ美味しさでファンを魅了し続けます。
もともとは雪国の知恵が生んだ保存食で酒粕という副産物で作られた伝統食ですが、“発酵”あるいは“サステナビリティ”という、今のガストロノミーの価値基準の潮流にフィットしていることで、再評価されています。
● 中村孝則(なかむら・たかのり)
コラムニスト。世界各地を独自の視点で読み歩き、さまざまなメディアでラグジュアリーライフを提案。「世界ベストレストラン50」の日本評議委員長も務め世界各地で美食探求の日々を送る。
※価格はすべて税込み価格です
■ お問い合わせ
今成漬物店 025-772-2015