2020.12.24
倉本康子さんが今夜も酔う、渋谷「のんべい横丁」
ファッション界で1、2を争う酒豪と名高いモデルの倉本康子さんと、元祖横丁を飲み歩きます。
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文/秋山 都 写真/平郡政宏
6月にオープンした虎ノ門ヒルズ内の「虎ノ門横丁」、7月に「EAT PLAY WORKS」(広尾)、8月にMIYASHITA PARKの「渋谷横丁」など、いまどきの複合施設のなかには、必ずといっても「横丁」が付設されています。地方の有名店や、人気店を集めた「横丁」は、その場で簡単にハシゴ酒ができ、各店の‟いいとこどり”ができるのが魅力。
「ちょっと待って。『横丁』っていったら『のんべい横丁』でしょ!」
ノリよく突っ込んできてくれたのは、ヤッコさんこと倉本康子さん。ファッション誌で活躍するモデルでありながら、『おんな酒場放浪記』(BS-TBS)でその剛肝ぶりを知られた酒豪でもあります。LEON.JPでは以前、センベロの聖地立石を一緒に飲み歩いたのですが、そのヤッコさんがなんと「のんべえ横丁」も毎夜のようにパトロールしているのだとか。ならば、そのパトロール、お供させていただきます!
元祖横丁「のんべい横丁」
もともとは戦後すぐの昭和20年代、道玄坂や東急本店通りに建ちならんでいた闇市から、GHQの指導により屋台の飲食店を渋谷駅の東側に移動させたのが発端だとか。
渋谷にはほかにも、米兵宛てラブレターの代書屋がいたという「恋文横丁」もありましたが、いまその趣は失われており、残っているのは「のんべい横丁」だけ。昭和の時代の色を濃く残している、まるでエアーポケットのような場所です。
◆なだ一
創業は昭和25年で、「のんべい横丁」草創期からここにあるという、歴史のある酒場です。現在は、創業者のひ孫にあたるという渡辺秀さんが4代目店主として店を守っています。
トビラを開けるなり、たずねてきたお客さん。「なだ一」のもうひとつの看板メニューは、毎週木曜・金曜限定の「木金限定コロッケ」なのです。500円とは思えない大きさの揚げたてコロッケに、自家製ソースをたらり。
なだ一
住所/東京都渋谷区渋谷1-25-10
電話/ 03-3409-8773
営業時間/18:00~22:00
*営業時間は変わる可能性があります。
定休/日曜・祝日・年始
◆BAR PIANO(バー・ピアノ)
アップライトのピアノが一台、赤く怪しい照明、さらには前衛舞踏のパフォーマーのような店員さんが迎えてくれて、少しビビりました。
「この独特な美意識は、この店のオーナーでもある松村逸夫さんによるもの。松村さんは、古着屋『Nude Trump』(現在は一時休業中)のオーナーでもあり、渋谷ではよく知られた遊び人なんです。この空間も、オトナのプレイスポットにふさわしい、贅沢な遊び心にあふれていますよね」
しかし、この「BAR PIANO」はどこで写真を撮ってもバエますね。
BAR PIANO
住所/ 東京都渋谷区渋谷1-25-10 のんべい横丁
電話/なし
営業時間/20:00〜22:00
*営業時間は変更の可能性があります。お店にお問い合せください。
定休/日曜・祝日
*チャージ1000円