2018.08.31
より美味しく味わうなら…シャンパングラスの最前線!
古代ローマという遠い昔から使われてきたワイングラス。いま、そのフォルムがグーンと多様化しているのをご存知ですか? お酒のタイプごとにグラスを変えるだけでより美味しくいただけるのだから、知っておかない手はありません!
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写真/蜂谷哲実(hachiya studio) 文/秋山 都
そして現在。シャンパンはレストランや自宅で食事と一緒に楽しむように私たちのライフスタイルに深く浸透してきました。その味や香りをストレートに正面から味わうため、シャンパン自体もよりふくよかに、複雑味を追求するよう進化してきました。その変化にともない、グラスも形状とスペックを多様化させながらさまざまなオケージョンに対応できるよう、バリエーションを増やしています。
それはワインでも同じことが言えるんです。産地によって味わいが変わるのだから、それに適したグラスを選ぶ。「グラスで味が変わるの?」と懐疑的なそこのアナタ、一度ご自宅のワイングラスでシャンパンを飲んでみてください。本当に違うんですから!
Topic 01
そのフォルムに歴史あり…なシャンパングラス
ココがポイント!
ワイングラス同様の広めの口径は鼻を差し込んで芳醇な香りを楽しむのに十分なサイズ。薄く仕上げたリムは、ワインの流れをコントロールし、口中でなめらかなタッチを楽しめます。
注いだシャンパンと空気の接触面積や香りをとどめる空間の容積を大きくすることで、シャンパンのポテンシャルを最大限に発揮させるボウル部分のふくらみ。ココが一番重要なんです。
From Riedel
「ファット・ア・マーノ」はイタリア語で「手作り」の意味。色彩豊かなヴェネチアンガラスの技法で手作りされたステムに、吹きガラスのボウルを結合することで職人技を感じられる美しく、香りもふくよかになる一脚です。
シャンパングラスにはこんな歴史が!
豪奢な時代を象徴するエレガントシェイプ【クープグラス】
このフォルムは、マリー・アントワネットの乳房をかたどったと言われているそう…。シャンパンを傾けながらのひとネタにどうぞ。
ⒸSony Pictures Entertainment/Photofest/Getty Images
泡のキレ味すっきりが身上のスマートな【フルートグラス】
いまのトレンド! 複雑な味や香りが味わえる【タマゴ型】
Topic 02
正しいグラス選びでさらに美味しく! ワイングラス
ココがポイント!
グラスの中で存分に広がったアロマを口元で集約し、再構築するのがこの垂直に立ち上がった口径部。唇にスムーズに当たり、味覚を敏感に刺激する舌のスポットへとワインを送ります。
②全体に香りを回す閉じたアングル
口径に向けて閉じたアングルは、グラスを回した際にアルコールの揮発を防ぎ、凝縮させたアロマを長時間キープするため。アルコールによる刺激も防ぐため、より丸みのある味わいに。
③アロマを適度に閉じ込める底部
ゆるやかに広がる台形はワインのアロマを十分に感じるため。ゆっくり水平にスワリングすることで空気と適度に触れ合い、それぞれのワインのポテンシャルが最大限に開花します。
From Baccarat
250年におよび蓄積、継承されてきたバカラのクラフトマンシップと、ソムリエや醸造学者の舌、科学的検証によって生まれた万能グラス「シャトーバカラ」。そのユニークなシェイプは、ワインのもつポテンシャルを最大限に引き出し、味わいを再構築させるとプロからの評価も高い。赤・白はもちろん、シャンパンや日本酒にまで使えます。
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