2024.01.23
Q.「16時間断食」でウエスト7cm減。なぜ脂肪が落ちたのか?
「16時間断食」がオヤジに有効なワケ第2弾。挑戦した50代の担当編集・Kが、体重5kg減、ウエスト7cm減を達成。これまでのダイエットでリバウンドを繰り返してきたのに、16時間断食でなぜ効果が出たのか? 提唱者の医学博士・青木 厚先生に聞いてみました。
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イラスト/STOMACHACHE. 文/大塚綾子 編集/菊地奈緒(LEON.JP)
A.空腹の時間が長くなるほど、体内の余計な脂肪が分解され、減っていきます
2カ月で3kg減ったことに気をよくして続けること9カ月の今、体重5kg減(BMI 21.5→19.5)、ウエスト7cm減を達成。結果だけでなく、難なく続けられたことに驚き、これをオヤジさんにも伝えねばと、著者の医学博士・青木 厚先生を取材しました。
空腹の時間を作ることで、加齢や食べすぎによるダメージがリセットでき、「オートファジー(古くなった細胞が新しく生まれ変わる体の仕組み)」が活性化して、体が若々しく蘇る、まさにオヤジ向きの食事法が「16時間断食」。実践中に浮かんだ疑問を、先生にぶつけてみたのでご注目!
Q.「16時間断食」でウエスト7cm減。なぜ脂肪が落ちたのか?
そういったブドウ糖やグリコーゲンがなくなる10時間以降に、ようやく体内の中性脂肪やタンパク質をケトン体に変換してエネルギーに変えるんです。つまり食後10時間以上空けることで、ケトン体代謝が始まる。16時間断食で脂肪が落ちるのは、そのためです。
ダイエットが成功したというのは、摂取カロリーよりも消費カロリーのほうが大きかったワケです。「16時間断食」が特にお腹痩せに効くということはありませんが、Kさんの体質に合っていたんでしょうね。人それぞれ、個人差があるので、16時間断食で効果が実感できない人がいても不思議ではありません。
K 面倒なカロリー計算もいらず、8時間は何を食べてもOK、16時間断食するだけというのが、ズボラな性格にも合っていました! お酒も飲めるから、ノーストレスでしたし(笑)。
● 青木 厚(あおき・あつし)
医学博士。あおき内科・さいたま糖尿病クリニック院長。自治医科大学附属さいたま医療センター内分泌代謝科などを経て、2015年、青木内科・リハビリテーション科(2019年に現名称に)を開設。糖尿病、高血圧、高脂血症、生活習慣病が専門。糖尿病患者の治療に著書の食事術を取り入れ、インスリン離悦や薬を使わない治療に成功するなど成果を挙げている。自身も40歳の時に舌がんを患うも完治。食事療法を実践してガンの再発を防いでいる。ライザップの医療監修ほか、「行列のできる法律相談所」(日本テレビ)、「直撃!コロシアム!ズバッとTV」(TBS)などメディア出演多数。
「空腹」こそ最強のクスリ
「16時間断食」(1日16時間は食べない食事法)は、最新医学エビデンスに基づく本当に正しい食事法。「何を食べるか」ではなく、「食べない時間(空腹の時間)を増やす」たったこれだけがルール! 睡眠時間を上手に組み合わせて「1日16時間は食べない」だけで、細胞内の悪いタンパク質や細菌が除去され、全身の細胞がみるみる修復。この「16時間断食」なら、炭水化物も、脂肪も、甘い物も、お酒も、我慢せず好きなだけ食べられるからストレスなく健康になれます。「1日3食しっかり食べているのに、なぜか体がだるい、疲れている」「健康によいとされる食べ物を摂取しているのに、ぜんぜん効果が現れない」「カロリー計算や食事の種類に気を遣うのは、性格的にめんどくさい」「薬やサプリに頼らず、怖い病気を予防し、持病を改善させたい」。そんな方はぜひ、「空腹パワー」を利用した食事法=「16時間断食」を試してみてください。
青木厚・著 アスコム 1540円(税込)