2024.04.27
成功者はツーブロックでキメる!? 技術スキー王者、武田 竜選手を5連覇達成に導いた髪型は……
第61回全日本技術スキー選手権大会で5連覇という偉業を達成したプロスキーヤー、武田 竜選手。いまやアジア全体のデモスキー界の頂点に立つ絶対王者には、注目を集めるがゆえの髪型へのこだわりがありました。愛用の美容アイテムと併せてリポートします!
- CREDIT :
写真/上村幸将 ヘアメイク/鈴木パラ(ONTHE) 取材協力/Functional Training Lab ORIGIN 写真協力/The Group Rossignol 文/吉田奈緒子(Web LEON)
“アジア一美しいスキー”とこだわりヘアの関係性とは!?
そんな武田選手のヘアカットを10年近く担当するのは、札幌の中心地に位置する美容室「ONTHE(オンザ)」のオーナースタイリスト、鈴木パラさん。
武田 シーズン中は、練習にしろ本番の試合でも滑走中はヘルメットを装着するので、髪型がツブれてしまって。ショートボブくらいの長さのパーマヘアにすると、ヘルメットを取ってもサッと手ぐしで整えれば形になるんですよ。逆にオフシーズンになると、けっこう短く切ってしまいます。
武田 一番短い時はアメリカの西海岸スタイルで、フェードカットのベリーショートにしていましたね。(担当スタイリストの)パラさんには「赤く染めちゃう?」なんて提案されることもあるけど、髪型で冒険しすぎることはないかな(笑)。いつも大体、僕とパラさんの中間のイメージで落着します。
武田 そうですね。遠征先のサロンでカットしてもらえればラッキーで、そんな時間もない時は、自分でバリカンを使って整えたりもします(笑)。
Before
所々ブリーチを効かせてハイトーンな髪色だった昨年秋頃のヘアスタイル。ゆるやかなウエーブも印象的な、やんちゃ感ある髪型だった。
「どうせなら、周りが一目置くモテる美容アイテムを使いたい(笑)」
武田 雪山は基本的に空気が乾燥していて紫外線も強いので、髪がパサつきがちで。なので、髪を洗った後はドライヤーで乾かす前に「ナプラ」のオイルをなじませてケアしていますね。スタイリングの時は、『ルーゾー レッド ポマード』でツヤを足しながら仕上げています。最初いただきモノで使ってみたら香りも良くて気に入ったので、自分でも購入するようになりました。
武田 実はヒゲを脱毛していて、サロンに勧められた保湿ジェルを使っています。オールインワンジェルだから、手間がかからなくていい。あとは、妻が定期購入している『アスハダ パーフェクトクリア エッセンス』という美容液を使ってみたら、男の自分にもサラッとしてつけ心地が良かったのでシェアさせてもらってます。
子供の頃はアトピーだったり、乾燥気味だったけど、30歳頃から脂性肌に肌質が変わりましたね。昔よりも腸内環境が良くなったせいなのかなと思います。
武田 海外遠征で購入したシャネルのハンドクリームですかね。同僚のスキーヤーに「ハンドクリームある?」って聞かれた時に、コレを出せたらイイなって。どうせ使うならモテるハンドクリームのほうがイイじゃないですか(笑)。あとはずっと使っている、同じシャネルの香水ですね。ウッディ系の爽やかな香りなんですけど、全然飽きないです。
── 武田選手のチャンピオンとしての風格にもぴったりな選択だと思います。最後に髪型の話に戻りますが、今後チャレンジしてみたいヘアスタイルはありますか?
武田 担当のスタイリストさんとは長年カットしていただいている仲なので、基本的にお任せすることが多いけど、けっこう攻めた感じの提案と折り合いをつけてスタイルを作るのが楽しいです(笑)。その度に新しい自分を発見できるし、気分もリフレッシュするので、スキーのパフォーマンスにも良い影響が出ているんじゃないかと思います。
◆ 祝! 5連覇達成 Mini Interview
「将来、スキー業界全体をリードできる若手選手が現れるまで、王座は譲れない」
武田 ありがとうございます。実は最終日は風邪気味で、咳が出ないようにがんばっていたんですけど、泣いているように見えてしまった(笑)。まぁ、最初に優勝した時に比べると落ち着いた感覚で(表彰台に)立っていましたね。
武田 今回はマテリアルを変えて(※)、心機一転で臨んだ大会でもありました。シーズン中はデモンストレーターとしての活動に時間を取られることが多くて、なかなか自分の練習に時間を割くことができませんでしたが、大会直前の調整でうまくカラダを(新しいマテリアルに)合わせていくことができましたね。
武田 そうですね。今回の優勝で僕自身の自信が深まったのは確かです。正直、勝ち続けるための体力やモチベーションを維持することは簡単ではない。でも、将来、スキー業界全体を牽引していくのに十分なポテンシャルをもつ若手選手が現れるまで、僕はがんばりたいと思います。ライバルたちを引き離す“魅せるスキー”にもっと磨きをかけて、ファンやギャラリーの皆さんを沸かせたいですね!
武田選手が躍動した“技術選”詳細はコチラをチェック!
月刊『スキーグラフィック』最新号には、武田選手の5連覇で幕を閉じた第61回全日本スキー技術選手権大会の4日間の激闘を大特集として収録。優勝候補と目される男子4選手の攻防が詳細にまとめられている。彼らの心理戦や、拮抗しながらも徐々に武田選手がリードを広げていく様子が伝わるレポート記事は読み応え十分。
● 1500円/芸文社
Profile
● 武田 竜(たけだ・りゅう)
1984年6月20日、北海道・小樽市生まれ。4歳からスキーを始め、地元のレーシングチームを拠点に活動。中学3年生でアルペンスキーの日本代表ジュニア指定選手に選出され、シニアの代表選出後も国内外のアルペン競技大会で挑み続ける。2011年、2013年に全日本スキー選手権大会で優勝。同年は国内で4勝を果たした。
2014年、イタリア開催のアルペンスキー・ワールドカップに初出場後、活動拠点を日本に移す。帰国後は、技術を競い合う基礎スキーとアルペンスキーの二刀流を手掛け、全日本技術スキー選手権大会では2019年〜2023年の間に4連覇を達成。2024年3月開催の同大会本選で5連覇を果たした。
現在は、全日本スキー連盟の教育本部に所属。国内のみならず、アジア各国にも遠征、各地のインストラクターたちに技術スキーの指導を行ない、スキー人口の裾野拡大に尽力している。
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武田選手のお気に入り美容室は……
「ONTHE(オンザ)」
顧客一人ひとりの髪質・顔立ち・趣味嗜好に寄り添ったスタイル提案が得意。特に個々人の個性を際立たせるカラーリングやカットには定評あり。
住所/北海道札幌市中央区南一条西4-14-8 第40ビッグビル3F
TEL/011-596-0016
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