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2024.08.31

「洗顔」ってオムレツ!? 基本だけど気を抜くと失敗してしまいます

メンズ美容の研究家・藤村 岳さん(51歳)が、同世代に向けて、オススメを紹介する連載です。「洗顔って、西洋料理でいうところのオムレツ。基本中の基本だけれども、熟練のシェフでも気を抜くと失敗してしまう」と語る岳さんの真意とは?

CREDIT :

文/藤村 岳 イラスト/ミツミマリ 編集/菊地奈緒(Web LEON)

汚れを落とさずに高価な美容液を塗っても効果は期待できません

オヤジの皆さま、こんにちは。男性美容研究家の藤村 岳です。先日、高価な美容液を使っているというオヤジさんに会いまして、いろいろと聞いていたら「洗顔は水で濡らすだけなんだけどね」と話していて、驚愕しました。だって、きちんと汚れを落とさなければ、どんなに素晴らしい成分のものを肌に重ねても、効果が期待できないんですから。

バリア機能の一環として分泌された皮脂は、肌を守ったあとに酸化します。そのベタつく皮脂にホコリや大気汚染物質などがくっつくと、炎症を起こすことも。だからこそ、正しく丁寧に「洗う」という行為が必要なんです。
「マニフィーク クレイ ブラック ウォッシュ」140g 1650円/コーセーコスメポート
▲ 「マニフィーク クレイ ブラック ウォッシュ」でパック洗顔中の藤村 岳さん。
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● 藤村 岳(ふじむら・がく)

男性美容研究家・エッセイスト。1973年生まれ。雑誌・書籍の編集者として、生活情報に携わる中、男性が読む美容記事を、美容ライターという毎日ヒゲを剃らない女性が書くことに違和感を覚え、独立。テレビやラジオ番組のほか、講演・イベントにも出演。著書に『一流の男はなぜ爪を手入れするのか?』『男の身だしなみ100の基本』。
HP/男性美容研究所
Instagram/@gakugaku8

では、「洗う」基本は? と申しますと、まずはぬるま湯だけでゆっくり予洗いをして毛穴を開かせ、その後、洗顔料を使います。ここで泡立てるタイプの洗顔料なら、しっかり泡立てること。よく水と洗顔料を軽く混ぜ合わせただけの人がいますが、それ、大間違い。泡とは空気をはらんだもの。卵白でメレンゲを立てるようにしっかりと空気を取り入れ、手のひらをひっくり返しても落ちないようなモコモコの弾力泡を作りましょう。

また、手のひらの「面」で顔をこするのではなく、指の腹の「点」で、円を描くように滑らせることも重要。いくら平たい顔の我々としても、顔面には小鼻の脇や頬骨など凹凸があります。凹部分に泡を行き渡らせるためにも、指の腹の「点」で洗う必要があるんですね。そして、泡は摩擦を避けるクッションにもなって、肌を守ってもくれます。摩擦に弱い皮膚をこすり続けると、それだけでシワやたるみの原因となり、色素沈着してくすみにも繋がりますゆえ。
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そんな基本ポイントを押さえたところで、ワタクシおすすめの洗顔料をご紹介いたしましょう。

シェア♡コスメとしても優秀なラグジュアリージェル洗顔料です

さんざん泡が大事! と言いつつも、初っぱなに紹介する「ゲラン」の新製品はマイクロビーズ入りのジェル状で、そこまでアワアワにしなくてもOKな洗顔料です。なので、不慣れなオヤジさんにも使いやすいかと。
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こちらはミツバチの恵みのハチミツとローヤルゼリーを配合し、自然由来成分が90%という肌に優しいタイプ。とろみのある質感が不要な汚れを優しく取り除いてくれます。スキンケアをしながら洗えるので、乾燥が気になる、ちょっとカサつきが……というオヤジさんにぴったり。

なんと香りは、ゲランの5代目調香師であるティエリー・ワッサー氏が手がけておりますゆえ、バスルームが一気に華やかになるんですな。彼女もきっと、これにはうっとり。洗うたびに優雅な気分にひたれるという希有な洗顔料でもあります。

モチモチ泡で肌を守り、潤いも補給しながら洗えます

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使いやすいと言えば、最初から泡で出てくるタイプがよろしいわけで。それなら、このアジア圏で大ヒットしている「ビフェスタ」の新作がおすすめです。プシュッとすれば炭酸泡でもっちりした弾力泡が出現。それが肌をいい感じに包んでくれます。

もともとマンダムは整髪料で培ったガスの技術があり、それを洗顔料に生かしたという経緯があるんですね。とかくゴシゴシと擦りがちな男性なら、これくらいキメ細かくクッション性に富んだ泡洗顔を使うべき!

なかでも、おすすめのセラムモイストは、アミノ酸系の洗浄成分にコラーゲンも配合したしっとり仕上がり。思わず気持ちよくて、自分の顔ながらずっと撫でていたくなるくらい。合成着色剤フリーなのも◎で、プチプラながらあっぱれな出来栄えです。

ゴワつく肌には、酵素のパワーで角質を柔らかくする粉洗顔!

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もはや熱帯? というほどに強烈になった日本の夏。ようやく秋の気配が見えてきましたが、そんな時は紫外線の影響で角質が肥厚して、肌がゴワつきがち。そこで、使いたいのが、酵素系の粉洗顔料です。巷に数多あるタイプですが、最近のワタクシの推しは、「C+mania」の活きた薬用生酵素にビタミンCをプラスしたこちら。
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タンパク分解酵素が働いて、角栓や毛穴の詰まりに効果的にアプローチ。使うたびに柔らかい印象になるのがうれしい。また濃厚なビタミンCにビタミンBをかけ合わせた超ビタミンC+が働き、明るく生き生きとした肌へと導いてくれるはず。個包装なので、1回の使用量がわかりやすく、持ち運びにも便利なのもいいですよね? 毛穴の詰まりや肌のザラつきが気になるというオヤジさんは、どうぞお試しあれ。

泥と炭の吸着力で、毛穴の奥の黒ずみまで徹底除去

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そして、最後に紹介したい「マニフィーク」は、オーガニック植物や海洋深層水、海藻などの成分を巧みにこなすブランドで、ジェンダレスに人気。脂性肌のオヤジさんに最適なのが、塗るタイプの洗顔です。

海泥をはじめとする「3種のクレイ×炭」を配合したこちらは、あえて泡立てず、さらに水も使わず、乾いた肌の上に厚塗りして1分ほど放置するというユニークなもの。すると皮脂吸着力に優れた泥たちが、黒ずみなどに強力に働きかけてくれるんです。その後、ぬるま湯を加えて、マッサージするように流すとサッパリつるん。もちろん、水と混ぜて泡立ててから使うこともできる、2WAY仕様もよき。

デート前にパック使いすれば、小鼻の毛穴詰まりを気にすることなく、むき卵のようななめらかな肌で決戦に臨めるはず。ただし、皮脂の分泌が盛んなティーンエイジャーでもない限り、オヤジさんなら週1~2回のスペシャルケアに活用されるのがよろしいかと。

洗顔は、気を抜くと失敗してしまう「オムレツ」のよう。丁寧に行いましょう

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洗顔って、西洋料理でいうところの「オムレツ」だと思うんです。つまり、基本中の基本だけれども、熟練のシェフでも気を抜くと失敗してしまう。ただ漫然とこするのでは、汚れは落ちずに肌を傷つけるだけで逆効果。肌質や季節、目指す仕上がりに合わせて洗顔料を吟味し、正しいお作法で行うことが肝要です。
※掲載商品はすべて税込み価格です

■ お問い合わせ

ゲラン https://www.guerlain.com
コーセーコスメポート(マニフィーク) https://magnifique-beauty.com
プレミアアンチエイジング(シーマニア) https://www.p-antiaging.com/cmania/
マンダム(ビフェスタ) https://www.bifesta.jp

オヤジ美容が気になるならコチラも

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