2023.01.27
一緒にいるだけでいい。ペットとの愛情交換が究極の幸せ♡
“行列のできる飲食店”として知られる東京・原宿の「THE GREATBURGER」。オーナーの車田 篤さんが日々多忙を極めるなか、ほとんどいつも一緒にいるのが、相棒のまる子(♀)。経営者として、男として……、彼女が教えてくれる測りきれないほどの気づきとは?
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写真/田中駿伍(maettico) 文・編集/宮原友紀
仕事が忙しくても、ペットと一緒にいるためのライフスタイルを築ければいい
「母犬のおもちには自宅で出産してほしくて、アルコールやへその緒を切るたこ糸とか、病院で教えてもらったものを全部用意して挑んだんです。だけど陣痛が始まってほどなくしたらケロッとし始めっちゃって。そこで念のため24時間体制で待ってくれていた病院に電話をしたら『すぐ連れてきてください』と言われ、結局、帝王切開で生まれてきました。iPhoneに乗るくらいちっちゃいのが4姉妹で生まれてきて。それはもう感動でした」
親犬から、男にはわからない“母なる愛”を教えてもらいました
「母犬が育児放棄したり、つぶしちゃったりするケースもあると聞き、子犬たちが生まれたばかりの頃は母犬から離したケージに入れて、2時間置きに戻してミルクをあげて……っていうことを一日中延々とやっていたんです。
でもある日、ダイニングテーブルの上のカゴに子犬たちを乗せて、ちょっと出かけて帰ってきたら、おもちがどうやって上ったのか、子犬たちと一緒のカゴの中に入っていたんです。きっと必死に探して、必死に上ったんだろうなって、申し訳ない気持ちになっちゃって……。そこからは完全におもちに育児を任せたんですが、子どもたちのことをちゃんと世話するんですよ。誰にも教わってないのに『そんなことができるんだ!』って、またまた感動しましたね」
飲みに出かけても、「あのコが待ってる」なんて頭をよぎります
また、愛車に乗せて、原宿の事務所にも毎日一緒に通勤。「みんなにはフレンドリーに迎えてもらっています」と言うように、スタッフからもまる子は断トツ人気者。経営するお店に頻繁に連れていっていた頃は、看板犬ごとくお客さんに可愛がってもらい、「今日はワンちゃん、いますか?」なんてまるで指名(!)のような電話がかかってくることも。車田さんが愛をもって大切に育ててきたお店だからこそ、そんなハートフルな人たちが集まってきているのかもしれません。
特別なことはなくていい。屋上でひなたぼっこの時間が幸せです
犬って人と人を繋ぐ存在。公園を散歩中に若い女性に声をかけられたり
「ペットを飼っている仲間とも、もっと一緒にいられたらいいよねって話をよくするんですが、結局はそこなのかなと。仕事やプライベートがどんなに忙しくても、一緒にいるためのライフスタイルを築ければ、そこは叶えていけるんだなと実感します」
▲ フードボウルはインテリアにもマッチしたSupremeのもの。基本ご飯はフレンチブルドッグ用のドライフードだが、若い頃の誕生日には味付けなしのハンバーガーをあげていたことも。
▲ エチケット袋は犬専用のグッズではなく、臭いをシャットアウトする生ゴミ袋として売られているものを愛用。こんなところにも車田さんのセンスがピカリ。
▲ フードボウルはインテリアにもマッチしたSupremeのもの。基本ご飯はフレンチブルドッグ用のドライフードだが、若い頃の誕生日には味付けなしのハンバーガーをあげていたことも。
▲ エチケット袋は犬専用のグッズではなく、臭いをシャットアウトする生ゴミ袋として売られているものを愛用。こんなところにも車田さんのセンスがピカリ。
● 車田 篤(くるまだ あつし)
LDFS/GUIDING LIGHT 代表取締役。「THE GREAT BURGER」「THE GREAT BURGER STAND」「GOOD TOWN DOUGHNUTS」「GOOD TOWN BAKEHOUSE」「JENNIFER SEVEN」「THE TEISYOKU SHOP」と自身がプロデュースする飲食店を次々と生み出すほか、プロデューサーとして国内外の飲食店も多く手がける。今年春、餃子を中心とした中華業態の新店舗をオープン予定。
http://www.the-great-burger.com