2023.06.03
【第76回】
バツイチのセクシー美女「高校生の時にオジサンと初めてお付き合いしました」
美人とは「美」という高スペックを備えたスーパーカーのような存在。その“スーパーぶり”に男は憧れるわけですが、果たしてそのスペックは彼女に何をもたらすのか? 「ワイングラスのむこう側」(cakes)で人気の林伸次さんが、世の美人たちの隠された恋愛事情に迫ってみる連載です。
- CREDIT :
取材/林 伸次 写真/椙本裕子(YUKIMI STUDIO) 文/木村千鶴 編集/岸澤美希(LEON.JP)
テーマは今どきの美女たちの”悩める恋愛事情”。美人が出会った最低男を裏テーマに、彼女たちの恋愛体験(主に失敗)談と本音の恋愛観に迫ります。
第76回目のゲストは、蜜子さん(39)です。
高校生の時に、ホテルのプールデートに誘われて……
「こちらこそよろしくお願いします」
── ここでは似ている芸能人の名前を借りてニックネームで呼ぶことになっているんですが、壇蜜さんのように大人の色気がありますよね。ここでは便宜上、蜜子さんと呼ばせてもらっても良いですか?
「光栄です。よろしくお願いします」
── では早速ですが、その後の恋愛観などにも影響があることも多いので、出身の学校が共学か女子校かをお聞きしても良いですか。
「都内の中高一貫女子校出身です。確かに、恋愛観に影響することは多いのかもしれませんよね。私が男性と最初にお付き合いしたのは高1ぐらいの時、30代半ばのかなり年上の人でした」
── えっ、どうやって知り合ったんですか。
── 見た目がカッコよかったから? それとも面白いことを言ったから?
「なんだろう、多分、好奇心でしかないですよね。付いて行ったらどうなるんだろうと。『シティホテルにある綺麗なプールでのんびり過ごそうよ』というデートのお誘いでした」
「そうそう、お洒落だし、ちょっと背伸びした感じもあってワクワクしたんですね。結局、その人が初めての人になりました。そんなにじっくり付き合ったわけじゃないですけど、高校生相手にちゃんとした対応をしてくれた人だと思います」
── あ~、そうだったんですね。長期のお付き合いには発展しなかったんですか。
「う~ん、あちらも真剣でもないし、こちらも好きというよりも好奇心でやってみたかっただけという感じでしたし。しばらくはお付き合いしましたけど」
── 身体の関係をもつと好きになってしまうという話も聞きますが、その辺りはドライなんですか。
「言われてみれば確かに、もうその頃からドライだったんですね、私。セックスをして情が移ることはあまりないと思います」
好きになりすぎると、舞い上がって余計なことまでしてしまうんです
「それは元夫です。私、バツイチなんですが、7歳下の彼と付き合って一年後に結婚しました」
── 彼の方が年下だったんですね。彼はどこで出会ったどんな人だったんですか。
── 彼のことは蜜子さんの方から誘ったんですか。
「彼の誕生日にケーキを焼いて持って行ったんですよ。彼はそういう手作りのものがツボだったらしくて、そこからお付き合いに発展しました」
── 狙ったら攻めていくタイプでしょうか。アクションかけた男性は大体落ちます?
「そう、できれば追っかけたいんですよ。でも、みんな落ちるとかじゃないです。好きになっちゃうといつもの行動ができなくて余計なことをしたりもしますから。だって、誕生日にケーキってちょっとやりすぎじゃないですか(笑)。
── そうか、お仕事の関係の人に手作りケーキは確かにトゥマッチかもしれません。
「相手が喜んでくれたら良いですけど、やりすぎて引いちゃう方もいますからね」
元夫とは、お互いのために別れました
「彼も多分頑張ってくれていましたが、結婚したら親同士の付き合いとかもあるし、自分が想像した以上に恋人関係と結婚が違った、みたいな感じでしょうか。いろいろなことが絡み、彼の気持ちも沈みがちになっていたので、『お互いのために別れましょう。また出会いもあるよ』ということで離婚になりましたね」
── するとその後また恋愛をして?
「とはいえ、やっぱり離婚って自分の中で大きくて。真面目に付き合うことに疲れちゃったんですよね」
── そうでしたか。離婚したあとの女性は凄くモテるってよく聞くんですけど、どうでしたか?
「確かにそうですね。20代より30代後半からの方がモテたと思います。あれはなんでしょうね? 責任がなくなるからかな」
「それは感じます。既婚の方も彼女がいる人も気軽に声をかけてきますね。とはいえ、こちらも真剣に付き合う気はないので、利害は一致していますが」
── 真剣に付き合うのが面倒になったんですか。
「真剣に付き合うと、やりすぎたり夢中になって舞い上がったりという、自分の嫌なところが出ますから(笑)」
── あ~、自分がコントロールできなくなるのが嫌なんですね。
「そうそう! 好きすぎてどうしたら良いのかわからないあの期間って、とてつもないパワーを使ってしまうので。自分の性質ってそう変わらないから、ちゃんと好きでお付き合いする人がいない間はちょっとドライにね、割り切ってる期間もあって良いんじゃない?と思っています」
後編に続く。
■ bar bossa(バール ボッサ)
ワインを中心に手料理のおいしいおつまみや季節のチーズなどを取り揃えたバー。 BGMは静かなボサノヴァ。
住所/東京都渋谷区宇田川町 41-23 第2大久保ビル1F
営業時間/月〜土 19:00〜24:00
定休日/日・祝
問い合わせ/TEL 03-5458-4185
● 林 伸次(はやし・しんじ)
1969年徳島県生まれ。早稲田大学中退。レコード屋、ブラジル料理屋、バー勤務を経て、1997年渋谷に「bar bossa」をオープン。2001年、ネット上でBOSSA RECORDSを開業。選曲CD、CD ライナー執筆等多数。cakesで連載中のエッセー「ワイングラスのむこう側」が大人気となりバーのマスターと作家の二足のわらじ生活に。小説『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる』(幻冬舎)、『なぜ、あの飲食店にお客が集まるのか』(旭屋出版)、『大人の条件』(産業編集センター)。最新刊は『結局、人の悩みは人間関係』(産業編集センター)が好評発売中。