2023.09.25
【スパカレディに聞いてみた】愛さんの場合
「エロさに顔は関係ありません」経験豊富な美女が語る男性観
女性はオトコのどんなところにエロさを感じるのか? 連載『美人はスーパーカーである』にご出演いただいた“スパカレディ”に、実体験の中で感じたオトコのエロさについて語っていただきます。
- CREDIT :
写真/田中駿伍(MAETTICO) 文/木村千鶴
30歳年上まで守備範囲(!)な美女が語る、男のエロさ
女性に男性のエロさを語っていただくとなれば、欠かせないのは連載『美人はスーパーカーである』にご出演いただいた“スパカレディ”たちでしょう。
今回は、幅広い年齢層の男性たちと恋に落ちた経験のある、第46・47回出演のスパカレディ 愛さんのご登場です。
エロスを感じるには「間」が必要です
「よろしくお願いします」
── では早速ですが、異性に色気やエロさを感じるのはどんな時ですか。
「隠されたエロさが見えた時、でしょうか。わかりやすく目に見えるもので言えば、定番ですけど、筋張った筋肉質な腕や首筋といった筋の部分。でも、逞しい腕を最初から露骨に見せつけられてもエロスを感じる“間”がないんです。たとえば、きちんとボタンの止まった袖口を外して腕まくりした時に、逞しい腕が現れると、その意外性にグッときます」
── 見えないところから不意に現れる筋ですね。そこに色気を感じるのはどうしてだと思います?
「要は、ギャップなのかな。ギャップがエロさにつながって、もっと知りたいという気持ちになるんでしょうね。女子って案外むっつりスケベが多いはずですよ、こそっと見てる(笑)」
「腕の筋はわかりやすい例として話したんですけど、エロさってその人の人間性とか、今まで積み重ねてきた人生そのものみたいな部分に蓄積されていくものな感じがする。第一印象よりも、『中身を知っていくなかで、ふと感じるエロさ』が本質的でより深いものだと思います。ふとしたときの立ち振る舞いや思考、人間性にこそエロさが散りばめられているので。
あとはもう清潔感という“人として好印象かどうか”の許容範囲内にさえいれば、見た目がいわゆるイケメンかどうかは、良いエロさを感じる上であまり関係ないと思う。イケメンでも体を鍛えていても、色気が全くない人っていますから」
内にある“静かなる熱”を探してしまいます
「エロさって、夜の営みが想像できるかどうかってことだけではなく、異性のオス的なものに対して本能的に感じる、総合的なイメージなんだと思うんですよ。私は寡黙で穏やかな人の奥にある“静かなる熱”にエロさを感じるので、そこを無意識に探してしまいます」
── 静かなる熱? ちょっと詳しく聞いていいですか。
「普段穏やかで寡黙な人が、自分の大切にしていること、例えば仕事や打ち込んでいることの話になった時に、急にグッと熱量が上がる、それが垣間見えた時がたまらないんですよね。人に話を合わせて柔軟にしているだけだったら、たぶん良い人で終わるかな。自分の意見がないと思ってしまう」
「そう、その差に気持ちが揺れ動くし、夢中になっているものや大事なものを持ってる人が好きなんです。でも、ずっと暑苦しい人は嫌なので、やっぱりここもギャップが大事なのかも」
ミステリアスを勘違いした霊感束縛男
「最初から全てを明かさない方がいい。ミステリアスはエロさのひとつだし、もっと知ってみたくなるから、次につながる爪痕になるんじゃないのかなと思います。あ、でも以前にそのミステリアスを魅力と勘違いして付き合ってみたら、ベクトルが若干違ったっていうか、霊感束縛男だったってことがあります(笑)」
── 霊感束縛男ですか!?
「スピリチュアル系の思想をもつことは各々の自由ですけど、『俺は霊感があるから、お前が嘘をついたら見えるんだ。だから嘘はつかない方がいいと思うよ』って付き合う時に言われまして(笑)。まあ、自称霊感男というか、霊感を使って束縛しようとする男性でした」
── どんな霊感で見えると言ってくるんですか。
── どうでした?
「全くバレなかったですね(笑)。な〜んにも見えてなかった」
── 彼は本気で見えていると思っていたのか、それとも束縛するための言い訳だったのでしょうか。
「霊感があることをカッコいいと思っていて、そういう自分でありたいという願望と、なんとなくそんな気がしてきちゃった自分とが共存してる感じかな。最初はミステリアスで色っぽく見えたんですよ。多くは語らずに、『この人何を考えているのかよく分かんないな』というところが惹かれたポイントではありました。でも、そういう人って結局何も考えていないんでしょうね、全く深みはなかった。ついでに夜の営みも全然ダメダメで、知れば知るほどエロさの欠片もありませんでした」
── あらら(苦笑)。ある程度の年齢になったら深みは必要かもしれませんね。
人生で積み重ねてきた深みこそが良質のエロ
「年齢を重ねた人だったら、逆に少年っぽさが色気になり得るかもしれないですね。段々と頭が硬くなってしまう人が多いと思うんですが、新しいものや考え、人などに対して寛容な姿勢を持った人には、若々しさと色気を感じます」
── 一方、若い人たちはどうですか?
「う〜ん。私の経験上、年下の男性は犬みたいなタイプの人が多くて、全力で私の色に染まりにくるんですね。私の好きな趣味を一緒にやりたいとか、自分も好きになろうとしてくるのは、私はつまらなく感じます。
でもこれは、私が基本的には年上好きだからかもしれません。だって、かなり年上の人が同じことを言えば可愛く思えるので。可愛いのが当たり前の年下と、可愛いことに意外性がある大人では違う。やっぱり意外性があるのがセクシーなのかな」
「リアルな下ネタが嫌だったことはあります。合コンで『お前医者かよ』ってくらい、身体構造上の性的快楽について詳しく解説されたことがあるんですが、詳しいけどキモい!と思いました」
── ワハハハ。「だから僕と試してみない?」って言うんですか?
「そうそう! 『俺としてきた女の子はみんな凄いことになっちゃったからさ〜』って。そんなこと言われても試してみたいと思わないから、言わない方がいいです」
── うわぁ、女性たちが「そうなんだ〜」量産機になっている光景が目に浮かびます。
── 愛さん的に模範解答はありますか(笑)。
「例えば、『笑った時の目尻のシワがすごく好き』とか、『油断しちゃった時のお腹のポヨンとしたところが可愛いと思っちゃうんだよね』みたいな、女性からしたらコンプレックスにもなり得る独特な部分を好きと言うと、むっつりスケベさを感じて私的にはとても良いです(笑)」
── 女性が気にしそうなところをあえて好きと言ってくるのが良いと。
「そう、安心感がありますよね。夜の営みに絞っても、その人に自分を委ねられるかって、大事じゃないですか。油断させてくれそうな男はセクシーです」
── なるほど〜。油断をさせてくれる男には、それだけの余裕も感じます。色気を出すにはやはりある程度の年齢が必要なんでしょうか。
── 綺麗に〆ていただきました! 本日はありがとうございました。
連載:美人はスーパーカーである【恋愛編】とは?
「ワイングラスの向こう側」(KADOKAWA)でおなじみ、奥渋谷のバー「BAR BOSSA」(バール・ボッサ)のマスターにして作家の林 伸次さんが、バーテン仕込みの絶妙な話術でさまざまな美人さんの本音を聞き出す連載です。
テーマは今どきの美女たちの”悩める恋愛事情”。毎回、美人が出会った最低男を裏テーマに、彼女たちの恋愛体験(主に失敗)談と本音の恋愛観に迫っています。
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