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2023.09.27

【スパカレディに聞いてみた】菜名さんの場合

オジさんを落とす大悪魔さんが語る「年上のオトコの色気」

女性はオトコのどんなところにエロさを感じるのか? 連載『美人はスーパーカーである』にご出演いただいた“スパカレディ”に、実体験の中で感じたオトコのエロさについて語っていただきます。

CREDIT :

写真/田中駿伍(MAETTICO) 文/木村千鶴

オトコを沼らせる美女はオヤジの何に惹かれる?

恋に落ちる時、または刹那的な一夜をともにする相手を選ぶとき、魅力的なスパイスとして欠かすことができない「エロさ」。そのエロさを、女性はどんな時に感じるのでしょうか。

女性に男性のエロさを語っていただくとなれば、欠かせないのは連載『美人はスーパーカーである』にご出演いただいた“スパカレディ”たちでしょう。

今回は男ゴコロをもてあそぶ大悪魔、第66・67回出演のスパカレディ 菜名さんに、現在進行形のエロい関係についてお話を聞きました。
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鬱屈とした時にはエロい男性を追いかけたくなります

── 菜名さんがお付き合いされているのは確か真面目な医師の方でしたよね。日々の生活の中に色気は必要と考えますか?

「お付き合いしている彼には、癒やしと落ち着きと穏やかさを求めて一緒にいます。私の場合、相手に求めるスペックの中で色気は優先順位低めかなと思っています」

── 求めるスペックを高い順に教えていただいてもいいですか。

「まず、価値観が合うかどうか。あとは、同じ深さでお話しができるか、意見がぶつかり合わないか、かな。なるべく穏やかに過ごしたいので」

── 穏やかな時間を共有できる相手とお付き合いしたい、と。日常的に色気はそんなに重視していないんですね。

「はい。でもまぁ、欲しくなっちゃいますよね(笑)。それだけで満足できないのが目下の悩み。鬱屈とした時にはエロい男性を追いかけたくなります」
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── なるほど、ここからはちょっと大人の秘密の話ですね。どんなエロいオトコを追いかけたくなるのでしょう。

「私の個人的な話ですが、年上の余裕、大人としての余裕がエロさにつながっていくのではなろうかと考えているんですよ」

── その余裕はどういった部分で汲み取るのでしょうか。

「知性なのかな。知的でインテリジェンスな人にピピっとくるというか、エロさを感じてしまうんです。実は今、40代の男性にハマっていまして(笑)。手が届かないような、ハイスペックなところに魅力を感じているんだと思うんですが」

── 彼とはどうやって知り合ったんですか?

「私が声をかけました。とあるイベントで出会って、DMを送ったんです。『この後飲みませんか』って。その時から会うようになりました」

── えっ、菜名さんからメッセージを送って、会いに来たんですか。凄いな。菜名さんの中で彼は何ポジションになるんですか?

「非日常を味わう、彼氏にはないエロさみたいなものを吸収する人。見た目は優しそうな感じで、他の人から見たらはオジさんかもしれませんが、私にとっては刺さりまくるんですよね。外見的な要素もあるにはあるでしょうけど、どちらかというと専門的な知識や技術といった中身に性的魅力を感じるので」

── 知性にエロスを感じるわけですね。彼氏には悟られていませんか?

「油断せず、調子に乗らずに綿密な計画を立てて実行していますが、そもそも私は隠すのがうまいと思います。それが自分ができる最低限の相手へのマナーかなと」

── どのように気を付けるんですか。

「仕事の関係で一緒に過ごせる時間が少ないので、彼氏といる時には携帯を触りません。彼の携帯にも触らないですし」
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こちらの狩猟本能をくすぐるオトコはエロいです

── 一緒に過ごす時間が短いなら携帯を開かないのも自然ですね。40代の彼とは頻繁に連絡を取らないんですか。

「会うのは多くても月に一度。連絡はアポイントメントの時だけです。その方が会いたい気持ちも増幅するし、エロくありませんか?」

── 「会えない時間が愛 育てるのさ」って歌詞がありましたが(笑)、エロさのひとつでもありますね。

「私はガツガツ来られると引いてしまう。こちらから追いかけたくなる、狩猟本能をくすぐるような人がエロいのかなと思います」

── 一般的に女性は口説かれるのを待つことが多い印象でしたが、追いかけたくなるほどの男性もいるんですね。

「私の中のエロさの定義ではありますが、相手を沼らせる、深みにはめるようなモテ方をしたいなら、あまりガツガツしないで余裕のある態度を心がけるのが大事なエッセンスだと思います」

── 年齢が若い人には魅力を感じませんか。

「私が年下の人に惹かれない理由は、やっぱりお猿さんだからだと思う。とにかく性欲のままにヤリたいとか、ガッツリ手を引っ張るみたいな感じが苦手だから。男性の態度が『セックスはしてもしなくてもいい』くらいの方が探求したくなるんじゃないかなって思います。
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自分でホテルを取っておいて、大悪魔っぷりを発揮!

── 探求心がくすぐられるんですね。ただ、その彼も完全な受け身ではなく、こちらに気があるような言動や行動は取るんですよね?

「そうですね。最初にふたりで会った夜にはお話ししてさよならしましたが、その時に彼からご飯に誘ってくれたので、次にまた会って。……あの、私、男性のことをもてあそぶのが好きでして(笑)」

── そうでした(笑)。

「2回目は銀座で会ったんですけど、行く前に『今日はホテルを取ったので、私は夜、ゆったりステイします』ってメッセージしておいたんです」

── 自分でホテルを取って、それを彼に伝えるんですか!!

「自分で仕掛けておいて何ですが、それでイケると思った彼がガツガツしてしまったというか、ボディタッチが凄くて気持ち悪くなっちゃったんですね。それで“今日はやっぱりそういう気持ちじゃないわ、お持ち帰りはさせんぞ”と思って、ホテルの前で『じゃ、おやすみなさい』って解散しました(笑)」

── うわ〜肩透かしを食らった〜(笑)。男性がよく言う「女ってわかんね〜」にはちゃんと理由があるんですね。そこからどうして今のような関係に?

「そこから数ヶ月経って、またご飯に誘われて会うようになりました。もうベタベタ触ることもなくなって、私の距離感を理解して軌道修正してくれたんです。ラブホテル街を通り過ぎても無理に誘わない。一回手をつないできましたけど」

── 感触は探るんですね。

「そう。でも知らん顔してたらちゃんと駅まで送って、『また会いたいから』と言って帰っていきました。その辺から本気でいいなと思い始めました」
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体の関係になるかならないか、どちらの可能性も残っていることに萌えます

── 彼、体勢を立て直せたのは見事でしたね。まだ展開がありますよね?

「はい。ある日彼がひとり旅すると言っていて、私はなんだかその日、気分がおかしかったのか、『じゃあ私も行こうかな』って……。

── 突然の旅!! まだしてないのに? 彼はどんな反応でした?

「彼には一緒に来てほしいという意図はなかったと思うんですよ。何も狙ってない、自然なテンポでしたから。そこはもう科学反応だったと思いますが、『ああ、来る?』みたいな感じだったかな。『よかったら一緒に行かない?』とか『一緒に美味しいご飯食べに行こうよ』とかって言われたら、絶対に行かなかった」

── 彼からしても驚きの展開でしょう。菜名さんが行こうかなって言ったら、「じゃあチケット取っておくよ」と?

「出すよと言ってくれたんですけど、断って全部自分で取りました。彼に頼んだら一部屋でしょうし、もう、やる前提じゃないですか。それって萎えません?」

── 確かに、確定していると行きたくなくなる気もします。

「そうなったら楽しくなくなっちゃうじゃないですか。だから、どっちでもいい可能性を残すために自分で全部取る。気が進まなかったら、また自分の部屋に帰ればいい、そういう気軽な感じで。私は可能性に萌えるので」

── あるかもしれないけどないかもしれない関係で地方に行く。そっちの方が確かにエロいですよね。女性が自分の選択権を手放さない、そのやり方もとても参考になります。それで旅行はどうでした?

「バチバチに楽しかったです。遊びであっても、お互いのことを知った上で最後までいくと心に残るのかな。長期戦でやってきた過程も加味されるんだと思います」

── たとえ遊びでも大事な関係性になるんですね。

「セックスだけを楽しみたい関係だったらそれでもいいんでしょうけど、私は好奇心を探求して駆け引きして、ハンティングするまでが楽しいから、ちゃんと過程が必要なんです」

── 旅行が楽しかったのは、彼の良さが発揮されたところもあるのでしょうか。

「その旅先には私は初めて、彼は何回も訪れていて、その魔法もあったと思います。彼が慣れた感じで案内してくれたので。あと、デートではタクシーを躊躇なく使った方がいいです。ちゃんと“馬車”を用意してくれると、大切にされていると感じますから。付き合いの最初の方だけでもいいので、そうした方が印象がいいです」

── これは誰しもが使えるテクですよね。オヤジが数千円で買える強めのテクです。とても参考になるお話をありがとうございました!
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BAR BOSSA バール・ボッサ マスター 作家 林 伸次さん

連載:美人はスーパーカーである【恋愛編】とは?

「ワイングラスの向こう側」(KADOKAWA)でおなじみ、奥渋谷のバー「BAR BOSSA」(バール・ボッサ)のマスターにして作家の林 伸次さんが、バーテン仕込みの絶妙な話術でさまざまな美人さんの本音を聞き出す連載です。

テーマは今どきの美女たちの”悩める恋愛事情”。毎回、美人が出会った最低男を裏テーマに、彼女たちの恋愛体験(主に失敗)談と本音の恋愛観に迫っています。

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