2023.10.21
【第82回】
美人元コンカフェキャストの歴代彼氏はまさかの?
美人とは「美」という高スペックを備えたスーパーカーのような存在。その“スーパーぶり”に男は憧れるわけですが、果たしてそのスペックは彼女に何をもたらすのか? バーのマスターであり、大人の恋愛に関する著書を執筆する林 伸次さんが、世の美人たちの隠された恋愛事情に迫ってみる連載です。
- CREDIT :
取材/林 伸次 写真/田中駿伍(MAETTICO) 文/木村千鶴 編集/岸澤美希(LEON.JP)
テーマは今どきの美女たちの”悩める恋愛事情”。美人が出会った最低男を裏テーマに、彼女たちの恋愛体験(主に失敗)談と本音の恋愛観に迫ります。
第82回目のゲストは、環奈さん(27)です。
尊敬できる、頼りがいのある人が好き。その理由は
「こんにちは、これまでの記事を読んできました。ニックネームが付くんですよね。何になるのか楽しみです! よろしくお願いします」
── わっ、ありがとうございます! そう言われると緊張しちゃいますね。えっと、目元が橋本環奈さんに似ている気がします。今日は環奈さんと呼ばせてください。
「うれしいです(笑)」
── では最初に付き合った人の話から聞いてもいいですか。
「初めてお付き合いしたのは中学生の時で、相手はテニス部の主将、背が高くて頭の良い人でした。でもあまり当時のことは覚えていないですね。高校1年生で付き合った相手は同じクラスでバスケ部の男子です。彼も賢いタイプの人、そういう人の方が話が合うと感じます」
「私自身要領がよくないタイプなので、尊敬できる人が好きなのかも。中高生の頃は男性としてというより、人としての魅力に惹かれることの方が多かったかな」
── 尊敬できるかどうかって、大人になってから気にすることだと思っていました。学生の頃ってイケメン、ちょい不良(ワル)、俊足がモテたような。
「見た目で判断することに抵抗があったんだと思います。私、中高生の頃、結構モテてたんですよ。でも、まるで接点のない男子が友達伝いで連絡先を聞いてきたりすると、「この人、私のことなんて何も知らないくせに」と思ってしまい、自分に好意をもってくる男の子全般、好きじゃなかったです。男子に好かれるせいで女子に意地悪されたり、妬まれたりハブられたりしたこともあったので」
── あ〜、そういうこともあるんですね。逆恨みとかもありそうだし。
「はい、何もしていないのに私が女子に嫌われるのは、全部こいつら男子のせいだって思っていました。だから中身を見てくれる人の方が好きだし、私もその人の内面を見るようにしていたのはあると思います」
2人の男性を同時に好きだったことがあります
「高3くらいの時に付き合った彼が、人生で初めて結婚したいと思った人です。大好きでしたね」
── おお〜いい話! そのまま男性が嫌いにならないで良かったです。
「はい、気遣いのある人で、私のことも大事にしてくれたと思います。お互いにきっと結婚すると思っていました。結果的にはしてませんけどね(笑)」
── 高校を卒業してもお付き合いは続けていたんですか。
「お互い別々の大学に進学して私が留学をしたんですが、遠距離に耐えられなくなってしまい、私から別れを告げました。
── 留学先から環奈さんが別れを切り出したんですか。
「はい、私はつらい時にどうしてもパートナーに頼りがちなところがあるんです。友達に弱いところや情けないところを見せるのが苦手で、彼に寄りかかってしまう」
── いいことだと思いますよ。
「ただ留学の時は、お互い知らないことが増えていくし、変わっていく姿もちょっと怖かった。時差も距離もあってなかなか相談しきれない中、留学先で私が別の人を好きになってしまったんです」
── 好きな人ができてしまったんですか。
「そう、でも彼のことも好きだった。一時期、2人同時に好きという状態だったんですね。わかりやすく誰かに支えてほしいという気持ちが強くあって、現地で知り合った彼と付き合いだしたんです」
── 留学先で心細い時に、支えてくれる人がいたわけですね。その彼とはいつまでお付き合いしたんですか。
「日本に帰ったらすぐに別れちゃいました(笑)。良い人だし、好きではあったんですけど、留学している時の拠り所にしていたんでしょうね」
職業と本人の真面目さが一致するとは限りません
「あの、コンセプトカフェって分かりますか? コンカフェって言うんですが、学生時代はそこでアルバイトをしていて、その縁で知り合ったパイロットの人と付き合いました」
── コンセプトカフェ? そこでパイロットと知り合うんですか?
「メイドカフェとガールズバーの中間みたいな感じで、決まったコンセプトのあるお店です。その時のお客さんだったんですが、お店を辞めてからたまたま共通の趣味で再会しました」
── 「あの時のお客さんだ!」ってことから始まったんですね。そういうこともあるんだ〜。
「そうそう、でも彼はお酒に弱くて、飲むと記憶をなくしちゃうんですよ。真剣な話も全部忘れてしまうので、それが嫌で長続きはしませんでした。その後は宇宙開発に関わる仕事をされている方」
「旅客機ではなかったので、そこまでではないんじゃないでしょうか。測量などで地形の空撮をするためにセスナを飛ばすような仕事があるようです」
── 環奈さんは尊敬できる頼り甲斐がある人が好きなだけあって、ちゃんとした人とばかり付き合ってそうですね。ダメな恋愛なんかしてないんじゃないですか?
「そんなことはないですね(笑)。職業と本人の真面目さは必ずしも一致するわけじゃないし、サイコパスっていうパターンもあるし、変態も多いし」
── アハハハ、そうなんですか。では、次回はその変態さんたちとの恋愛を詳しく聞かせてもらえますか。
【後編に続く】
■ bar bossa(バール ボッサ)
ワインを中心に手料理のおいしいおつまみや季節のチーズなどを取り揃えたバー。BGMは静かなボサノヴァ。
住所/東京都渋谷区宇田川町41-23 第2大久保ビル1F
営業時間/19:00〜24:00
定休日/日・祝
TEL/03-5458-4185
● 林 伸次(はやし・しんじ)
1969年徳島県生まれ。早稲田大学中退。レコード屋、ブラジル料理屋、バー勤務を経て、1997年渋谷に「bar bossa」をオープン。2001年、ネット上でBOSSA RECORDSを開業。選曲CD、CDライナー執筆等多数。cakesで連載中のエッセイ「ワイングラスのむこう側」が大人気となりバーのマスターと作家の二足のわらじ生活に。小説『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる』(幻冬舎)、『なぜ、あの飲食店にお客が集まるのか』(旭屋出版)、『大人の条件』(産業編集センター)。最新刊は『結局、人の悩みは人間関係』(産業編集センター)。