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2025.04.12

【第104回】

「自信がないから求められるとうれしい」という美女の"有毒"な恋人とは

美人とは「美」という高スペックを備えたスーパーカーのような存在。その“スーパーぶり”に男は憧れるわけですが、果たしてそのスペックは彼女に何をもたらすのか? バーのマスターであり、大人の恋愛に関する著書を執筆する林 伸次さんが、世の美人たちの隠された恋愛事情に迫ってみる連載です。

CREDIT :

取材/林 伸次 写真/田中駿伍(MAETTICO) 文/木村千鶴 編集/岸澤美希(LEON.JP)

「ワイングラスの向こう側」(KADOKAWA)でおなじみ、奥渋谷のバー「BAR BOSSA」(バール・ボッサ)のマスターにして作家の林伸次さんが、バーテン仕込みの絶妙な話術でさまざまな美人さんの本音を聞き出す連載です。

テーマは今どきの美女たちの”悩める恋愛事情”。美人が出会った最低男を裏テーマに、彼女たちの恋愛体験(主に失敗)談と本音の恋愛観に迫ります。第104回目のゲストは、風花さん(23歳)です。
美人はスーパーカーである【恋愛編】 大人 恋愛 エロ
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基本的に自分に自信がないんです

── ようこそいらっしゃいました、林です。よろしくお願いします。

「よろしくお願いします」

── 早速ですが、ここでは似ている有名人の名前を借りてニックネームでお呼びすることになっているんですね。えっと、パッチリした目が小芝風花さんに似ている気がしますので、風花さんと呼ばせていただきます」

「えっ、本当ですか⁉ うれしいです。よろしくお願いします」

── 今日は風花さんの恋愛にまつわるお話をたくさん聞いていきます。僕は育った環境が恋愛観にも大きく関わっていくと思っているのでお聞きしますが、通っていた学校は共学ですか? 女子校ですか?
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「大学附属の学校に通っていたんですが、大学までずっと共学です」

── ああ、それでなんとなく男性との距離がちょうどいい感じがするんですね。

「そうですか? それならよかったです。でも私、基本的に自分に自信がなくて、だからなのかトキシックなタイプな人と付き合いがちでした」

── トキシック?

「有毒とか、毒を吐くみたいな意味のスラングで、攻撃的な言葉を使ったり、モラハラのようなことをしたりする人のことを指すんです」

── あらら、そんな人と付き合うのはちょっと大変そうですね。ではそれについても追々聞いていきますね。風花さんの通っていた学校って、校風は自由な感じですか? それとも厳しい?
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「とても自由な学校で、カップルも多かったですよ。私は吹奏楽部だったんですけど、同じパート男子と一緒に、楽器屋さんを回ったりしているうちに仲良くなって付き合ったのが、最初の恋愛かな。中2でした」

── 中2で!? なんだか普通の大人の付き合い方みたいですね。

「今思えばそうですね(笑)。音楽の趣味も似ていて気の合う男子だったんですが、途中から思春期に入ってしまったのか、私と全然話してくれなくなっちゃって」

── あ〜、女性のことを意識し始めちゃったんだろうな。どんな人だったんですか。

「音楽オタクって感じの人ですね。あまりおしゃべりな方ではなかったし、明るくもないけど、めっちゃイケメンでした。彼とはそんな感じで別れてしまい、高1になってから2歳下の人と付き合いました」
美人はスーパーカーである【恋愛編】 大人 恋愛 エロ
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2歳年下の彼の性癖を歪めてはいけない! と思って

── えっ!? ということは、彼が中2? マセた中学生ですね(笑)。

「確かにちょっと大人っぽい子でした(笑)。部活で交流があるので色々教えているうちに仲良くなったんですが、向こうから言い寄ってきてくれたから、まあ、私からじゃないし、いいかと思って付き合ったんです。一緒に下校したりして、楽しかったんですよ」

── そうか、中高一貫校って部活での交流があるんですね。するとそんなに不思議でもないのか。なんかいい話ですね〜。その彼とはどこまでの仲だったんですか。

「キスまでかな。彼はガンガン来るタイプだったんですが、その頃の2歳の差って大きく感じるじゃないですか。それで『これはダメだ。彼の性癖を歪めてしまう、ちょっと抑えないと』と思ったんです(笑)」

── あははは、でも確かにそうして抑える気持ちはなんとなくわかります。その彼とは長く続いたんですか。

「そんなに長くは続かなくて、その後は高2の時にやっぱり同じ部活の1つ上の彼と付き合いました」
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さかりのついた彼に教室でされて、本当に嫌だった

── 身近な人と仲良くなって付き合うのが基本スタイルですね。その彼が初体験だったんですか。

「そう、高校生だからもう本当に盛んな時期じゃないですか。私は嫌だったんだけど」

── あ、嫌だったんですね。

「はい、だって、初めての場所が漫喫だったんですよ」

── えぇー!?

「最初に漫喫に入ろうって言われた時に、まさかそういうつもり!? ええ!? って思いましたよ、私も。嫌って思ったんだけど、でもお金もないし、ホテルには入れないから」

── ああ、そっか、ホテル代なんか持ってないですよね、高校生だもんね。

「そう、自分に自信もなかったし、経験もないので、あんまり強く拒否したら嫌われちゃうかもって思っちゃって」
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── ここで断ったりしたら嫌われちゃうかもと思って、なんとなく許しちゃったという話は何度も聞いています。

「そうなんですよね。その後もいろんなところでして、本当に最悪だったんですが、教室とかでもしたし。彼は自分がやりたい時にやるって感じで……」

── えええええ〜。その時ってどんな気持ちだったんですか。やっぱり最悪な気分だけですか。
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「その時は好きだから、求めてもらえたことをうれしく思っちゃうんです。その行為はイヤだけど、そういう意識を持ってもらえたことがうれしい」

── そうか、でもそれは好きな男性だからですよね?

「今はそうですが、以前は求められたら大体うれしいみたいなところがありました」

── そうか、求められるのはうれしいんですね。

「私はうれしいですね。最近はちょっと考え方が変わったけど、自信がない時ほど男性に求められることにうれしさを感じていました。容姿に自信がなかったんです」

違和感をスルーしたら、モラハラ気質でした

── そんなに可愛らしいのに自信がないんですね。でも男性に好かれると自信につながるのかな。

「そうでしたね。ちょっと大胆に出られるみたいな。でもその彼と別れて、大学生になってから付き合った彼は問題アリでしたね〜」
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── あらら、どんな人だったんですか。

「元々高校の時に仲が良くて、マンガの貸し借りをしたり、一緒にテーマパークに行ったりしていた友人でした。彼はそのまま附属の大学に行き、私は外部受験をしたので進路は分かれました。その後彼から『ちょっと言いたいことがあるから』と呼び出されて、『よしよし、これは来たぞっ』ってうれしかったんですが、付き合い出したらモラハラ系だったんですよね」

── あ〜モラハラをする人だったんですね。そういうのってやっぱり最初にはわからないものでしょうか。


「正直ちょっとは感じていましたが、まあ大丈夫だろうって違和感をスルーしちゃったところはあったと思います。付き合い出してからデートで行ったお店で響き渡るような大声で怒鳴られたこともあります。私が隠し事をしていたのも悪かったんですが、そんなに怒られることでもなかった。

そういうことが続いて耐えきれなくなっていた時に、他大学の人から告白されて。だからもう乗り換えるか!って思って(笑)」

── ワハハハ。それでいいと思います。
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「それで好きな人ができたから別れてほしいと言ってそのまま別れたんですが、後から私のバイト先で嫌がらせをされました。まぁそれきりで終わったのでまだマシなのかもしれませんが」

── そんな目に遭ってしまったんですね。時々そうやって逆切れしちゃう男性っているんです。そういう男はその彼だけですか?

「いえ、実はもうひとり……。音楽的な経験が似ていて、お互いに『これって運命じゃんっ!』って惹かれあっちゃったんです。とても自信もセンスもある人だったんですけど、モラハラでしたね。

── その人の話も気になります。もう少しよく聞かせてください。
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後編に続く。
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bar bossa(バール ボッサ)

■ bar bossa(バール ボッサ)

ワインを中心に手料理のおいしいおつまみや季節のチーズなどを取り揃えたバー。 BGMは静かなボサノヴァ。
住所/東京都渋谷区宇田川町 41-23 第2大久保ビル1F
営業時間/月〜土 19:00〜24:00
定休日/日・祝
問い合わせ/TEL 03-5458-4185

● 林 伸次(はやし・しんじ)

1969年徳島県生まれ。早稲田大学中退。レコード屋、ブラジル料理屋、バー勤務を経て、1997年渋谷に「bar bossa」をオープン。2001年、ネット上でBOSSA RECORDSを開業。選曲CD、CDライナー執筆等多数。cakesで連載中のエッセイ「ワイングラスのむこう側」が大人気となりバーのマスターと作家の二足のわらじ生活に。小説『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる』(幻冬舎)、『なぜ、あの飲食店にお客が集まるのか』(旭屋出版)、『大人の条件』(産業編集センター)。最新刊は『世界はひとりの、一度きりの人生の集まりにすぎない。』(‎幻冬舎)

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