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「美術館デート」というと、敷居が高く感じる方も多いと思いますが、今回紹介するのは、知識がなくてもパッと見て”すごい!”と分かる、スケール感のある美術館。堅苦しく捉える必要はありません。日本画家・堂本印象の世界感たっぷりの美術館に、草間彌生の作品と日本の伝統建築の組み合わせが面白い祇園の美術館。どちらも今年、リニューアルオープンしたばかりの旬のスポットです。ウンチクはほどほどに、彼女と一緒にはしゃいじゃいましょう!
◆堂本印象美術館
建物自体が壮大な美術作品!
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建物があまりにも奇抜なデザインであるために、ふらりとは入りにくい雰囲気でしたが、今年の3月、大規模な改修を経てリニューアルオープンしてからは、見違えるように明るい印象に。また、バス停から館内をゆるやかにつなぐアプローチも登場し、一気に親しみやすいスポットに変化したのです。
(1)京都生まれ。西陣織の図案描きからキャリアをスタート
明治24(1891)年、京都の造り酒屋に生まれた堂本印象。実家は裕福でしたが、父親が借金の保証人になってからは、生活が一変。19歳で京都市立美術工芸学校を卒業した後は、西陣織「龍村織物」に就職し、図案描きとして一家の家計を支えました。ちなみに、演劇評論家や漆芸家の兄をもち、妹のうち3人は日本画家の森守明、山本倉丘、三輪晁勢に嫁いだことから、堂本家は芸術一家として知られています。
(2)多様なスタイルで作品を制作。特に還暦を過ぎてヨーロッパ旅行をしてからの、画風の変遷がすごい
花鳥、人物、風景、抽象画......印象の作品は、同一人物が描いたとは思えないほどスタイルが多彩です。宗教画においては、仏画も聖マリアも描いています。特に、昭和27(1952)年、61歳でイタリア、ドイツ、スペイン、フランス、スイスを旅してからは、画風ガラリと変わり、当時ヨーロッパで盛んだった「アンフォルメル」の影響を受けた抽象画など、新たな作品が次々と生まれました。
(3)襖絵、ステンドグラス、陶芸デザインなど、平面に限らず立体にも造詣が深かった
印象が生涯、手がけた襖絵は約600面。襖絵だけではなく、ステンドグラスも手がけています。立体に馴染みがあったからこそ、美術館をデザインすることができたのですね。
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京都府立堂本印象美術館
住所/京都府京都市北区平野上柳町26-3
営業時間/9:30〜17:00(16:30最終入館)
定休/月曜
URL/http://insho-domoto.com/
お問い合わせ/☎︎075-463-0007
◆フォーエバー現代美術館
草間彌生アートと日本の伝統建築のコラボ
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今回の「草間彌生・永遠の南瓜展」では、南瓜モチーフの作品を、油彩、版画、立体インスタレーションなど35点を堪能できます。「実際の南瓜がそれぞれ豊かな表情を持っているように、わたしの南瓜だってどれ一つとして同じではない」と草間彌生が語るように、実に多彩な南瓜を見ることができるでしょう。ほかにも、「花の間」「富士の間」など常設も合わせたら6つの展示室で123点の作品を展開。草間彌生アートがたっぷりと鑑賞できます。
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フォーエバー現代美術館
住所/京都府京都市東山区祇園町南側570-2
営業時間/10:00~18:00(17:30最終入館)
定休/無し
お問い合わせ/☎075-532-0270
URL/https://fmoca.jp
●木藪 愛(きやぶ・あい)
エディター&ライター。東京で美術雑誌の編集者を経て、京都でフリーランスに。美しいもの、美味しいもの、好奇心をそそられる新しいものを軸に、アートや工芸からフードまで幅広く雑誌やWEBに寄稿。プライベートではお酒好き。ロケハンのつもりが朝まではしご酒となることも......。
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