2019.09.20
【第8回】
「お前のことが嫌いだから、セクハラで訴えられるんだよ!」
平成のご意見番として炎上を恐れぬ本音コメントが人気の梅沢富美男さん。プレイボーイを自認する梅沢さんは今どきのオトコたちの恋愛作法にも一家言あるようで……。梅沢流の粋な男の遊び方をズバズバ語っていただく連載です。
- CREDIT :
構成/紺野美紀 写真/内田裕介
同じことを好きな人がしたって何の問題にもならないよな。だからセクハラに気をつけて発言しましょうなんて、おかしな話なんだよ。少なくとも俺は、“セクハラしないように”なんて思ったこともないね。だって、俺のことを嫌いなヤツとは話さないから(笑)。相手も嫌なら俺に話しかけるなよって話!
だから、セクハラで訴えられたら、それは相手がお前のことを嫌いだったってことだよ。お前のことが好きな女だったら、多少の下ネタを言ったって、手を握ったって怒らないだろ。とにかく相手が嫌がったら、何を言ったってその時点でセクハラになるってこと。簡単な話だよ。
俺がふだん女の人に言ってることは、聞く人によってはセクハラだって思われるかもしれないけど、言われた彼女の方は気にしちゃいないよ。だって、少なくとも俺のことを嫌っていない女性にしか、そういうことを言わないんだから。
下ネタ言いたかったら、相手に好かれてからにしろ!
で、そろそろ相手が俺のことを気に入ってるなと思ってから、攻める。そうなったら、もう下ネタ言おうが、手を握ろうが、相手はセクハラなんて言わないっての。
セクハラで訴えられるヤツっていうのは、女性の感情に鈍感なんだよ。おごりがあるから、女性の感情にも鈍感になるんじゃないか? 俺は、女性が自分に気があるかないかなんてすぐ分かる。分からないヤツらは、分かろうともしてないんだよ。どっかで“俺は偉いんだ”っていうおごりがあるんじゃないか。
そういうヤツは自分で気が付かないまま、女性を見下してるんだ。そりゃ、嫌われて当然だろ。その点、俺は女が大好きだから、もの凄く大事にするし、女性を尊敬もしている。だから、下心があればあるほど紳士的に振る舞うんだよ(笑)。その辺のテクニックは前の記事を参考にしてくれ。
それと、セクハラするヤツってたいてい酒の席が多いような気がするよな。でも、俺は酒の席で女性を口説くことはしない。そうじゃないと、何でも酒のせいにしちゃうだろう? 酔うと急に偉そうになったり、女性にちょっかい出したりするヤツは、酒の飲み方を教えてくれる人がいなかったんだろうな。かわいそうってい言えばかわいそうだけどさ。いい大人が“酔った勢いで”なんて言い訳しても、みっともないったらないんだよ。権力を使って酒の席に呼び出して、「胸触らせろ」って、そりゃあ、訴えられるに決まってるだろ(笑)。
ってことで、今週はここまで。また来週な!
※これまでの記事はこちら。毎週土曜日更新予定です。
梅沢富美男(うめざわ・とみお)
1950年11月9日、福島県福島市生まれ。血液型B型。俳優・歌手・タレント。剣劇一座「梅沢劇団」の創設者で大衆演劇のスターだった梅沢清と娘歌舞伎出身の竹沢龍千代の5男として生まれ、1歳5か月で初舞台。15歳で本格的に役者の道へ。1976年、女形に転向し「下町の玉三郎」として大ブレイク。1982年には『夢芝居』で歌手デビューし50万枚を超えるヒットに。現在は「梅沢劇団」三代目座長として年間180日舞台に立つ傍ら、テレビにも数多く出演。バラエティや情報番組での歯に衣着せぬ直言コメントで人気を得ている。