2019.12.12
【第15回】
松岡茉優似の不動産会社OL「彼がかまってくれないと、他にいい人いないかなぁと思っちゃうんです」
美人とは「美」という高スペックを備えたスーパーカーのような存在。その“スーパーぶり”に男は憧れるわけですが、果たしてそのスペックは彼女に何をもたらすのか?「ワイングラスのむこう側」(cakes)で人気の林伸次さんが、世の美人たちの隠された恋愛事情に迫ってみる連載です。
- CREDIT :
取材/林伸次 構成/木村千鶴
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シーズン2のテーマは、今どき美女たちの“悩める”恋愛事情。美人だってときには恋に傷つくこともあるよねという推論のもと、美人が出会った最低男を裏テーマに、彼女たちの恋愛体験(主に失敗)談と本音の恋愛観に迫ります。
第15回のゲストは、不動産関連の会社にお勤めの茉優さん(32歳)です。
陰キャラだったけど、社会人になってからは彼氏が途切れません
「はい!よろしくお願いします」
── 朗らかでいいですね~。ここでは似ている芸能人の名前で呼ぶんですけど、え~っと、笑顔の感じが松岡茉優さんだ! 茉優さんにしましょう。
「え~!うれしいです(笑)」
── いえいえ、可愛らしいですから。茉優さんがモテだしたのっていつくらいですか。
「それが私、まったくモテなくて、大学生になるまで彼氏ができなかったんです。学校でも引っ込み思案だったんですけど……」
── そうなんですか。でも大丈夫。僕らはこの記事を女性にも読んでもらいたいんです。どうしたら彼氏ができるのかって、女の子も知りたいところでしょうからね。今日はその辺を聞いていきたいと思います。
「それだったら、社会人になってからはフットワークが軽くなって、そこから彼氏が途切れていないので、参考になる話ができるかもしれません。主に失敗談ですが(笑)」
「小中ではいわゆる陰キャラだったし、同世代の男子特有のノリが凄く嫌いで。高校は女子高だったし、中学も女子校に行けばよかったって思ってましたから(笑)。でも、大学生になってから初めて好きな人ができました」
── あ~、男子のあのバカっぽい感じが嫌だったんですね。大学に入ってどうやって彼氏を作ったんですか。
「高校からの友達が彼氏の友達を紹介してくれて、その人と初めて付き合いました」
── 付き合うきっかけって、向こうからの告白ですか。
「いえ。もやもやするのが嫌だったので、2回目のデートの時、私の方からこれからどうしますかって聞いたら、彼がお付き合いしましょうと言ってくれました」
── へえ! 紹介だと、恋愛して凄く好きになって付き合うというより、とりあえず付き合ってみるものなんですね。
「好きではあったんです。7つ上で、同級生男子とかと違って大人だったから」
── そうかそうか、学校にいてワ~ワ~やってる男子と違うし。どんな人でしたか。
「彼もおとなしい、草食系の人。流行の店も知らないし、服装もダサくて(笑)。でも優しくて好きだったから、一緒にいて楽しかったです」
── なんか感じのいいふたりって気がしますね。そうすると、初めてのキスもセックスも彼?
「はいそうです。いかんせん私は初めて男性と付き合うので……3回目のデートでキスをして、その先も最初は上手いことできませんでしたけど、とても優しい方だったので、待ってくれました」
「いえ、実家暮らしです」
── そうするとそんなにアレする機会もなかったのかな。
「いえいえ、途中から私も慣れてセックスが楽しくなり、会うたびにラブホに行くように(笑)」
── あ、やっぱりそうなるんだ! それは気持ちいいからですか。
「気持ちいいし、幸せだし、楽しいし」
── 楽しいんですか、セックスって。
「はい。好きな人とずっとくっついていられるのが幸せだし、楽しい」
── なるほど、女の子はセックスをそんな風に思っているんですね。
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「似合いそうな服を見立てたり、バイト代を貯めてコートをプレゼントしたりしましたね」
── 彼カッコよくなりました?
「凄くいい感じになりましたよ!」
── じゃあ私が彼をいい男にしたなって思います?
「はい、思ってます(笑)!」
── あ、とってもいいですね。彼とは何年くらい付き合ったんですか」
「大学を出るまで4年間付き合いました」
── 別れたのはなぜ?
「彼の仕事が忙しくなって、会える時間が減ってしまい……でも学生の私には社会人の忙しさとか理解できなかったんですね。それで責めてしまった。そういうケンカが多くなって、卒業してから別れようって言われちゃいました」
── なるほど、でもちょっとズルイですよね。恋愛の熱い期間は3~4年って言われてるじゃないですか。彼は飽きてしまった可能性はありますよね。
「う~ん。まあ、めんどくさくなったんだと思います。私は学生だし、ワガママも言いましたから」
会えないと、相手を攻め立てて、電話口で泣き出します
「これが最初の彼とは真逆の、神奈川のヤンキーでした(笑)」
── どうやって出会うんですか、ヤンキーと(笑)。
「それも友達の紹介ですね。合コンを開いてくれて。最初は複数で遊びに行って、次に2人で会って、私も別れたばかりで寂しかったんでしょうね。その時すぐにしてしまって(笑)」
── アハハ。何で別れたばかりってしちゃうんでしょう。女性に多い行動ですよね。
「ぬくもりに飢えてるのかな。している間って他のことは忘れられるんで」
── やっぱり別れたばかりって男性の肌のぬくもりが恋しいんですかね。男子、そこはチャンスなようです(笑)。その2番目の彼ってどうでしたか。
「ヤンキーで、ガソリンスタンドで働いてバイク乗り回してるみたいな人。それがもう楽しくてしょうがなくて(笑)」
── あ、楽しいんだ! しかしわかりやすいヤツですねえ(笑)。でもいいヤツなんですか?
「いいヤツでした!」
── なんかそんな感じしますよね。彼とはどれくらい付き合いました?
「3か月ですね」
── あ、短い。なんでダメになったんですか。
「それも私がもっと会いたいとか言い出して……」
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「会えないのはしょうがないんですよ。でも君のことを気にかけてるよっていう連絡やメールをくれれば“そっか、彼も頑張ってるんだろうし我慢しよう”ってなりますけど。忙しいし会えないし連絡も来ないんじゃ、もう私のことなんか気にしてもいないのねって」
── あ~そこで寂しくなっちゃうんですね。
「はい。他にいい人いないかなって思っちゃう」
── えっ!他にいい人って思っちゃうんですか⁉
「はい。もっとかまってくれる人」
── 基本的に女性はそうかもしれませんね……。好きだよ、かわいいね、とか言われたいでしょう。最初のうちは男もエッチしたいから頑張るんでしょうけど。
「まぁやっぱり手に入ったら冷めちゃうんでしょうね。3か月くらいすると『コイツなんかめんどくせ~ぞ』ってなられてましたね(笑)」
── アハハ。会いたいって言っちゃうんですか。メールとか?
「会いたいってメールしますし、返事が来なくてもさらに送るし、電話かけて何でどうしてって攻め立てる。それで電話口で泣き出すとか……」
── わ~それは凄いめんどくさい~(笑)!
「そうそう(笑)、子どもだったと反省しています」
※後編に続く
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■ BAR BOSSA(バール ボッサ)
ワインを中心に手料理のおいしいおつまみや季節のチーズなどを取り揃えたバー。 BGMは静かなボサノヴァ。
住所/東京都渋谷区宇田川町 41-23 第2大久保ビル1F
営業時間 / 月~土 19:00~24:00
定休日 / 日・祝
問い合わせ/☎ 03-5458-4185
● 林 伸次(はやし・しんじ)
1969年徳島県生まれ。早稲田大学中退。レコード屋、ブラジル料理屋、バー勤務を経て、1997年渋谷に「bar bossa」をオープン。2001年、ネット上でBOSSA RECORDSを開業。選曲CD、CD ライナー執筆等多数。cakesで連載中のエッセー「ワイングラスのむこう側」が大人気となりバーのマスターと作家の二足のわらじ生活に。最新刊「なぜ、あの飲食店にお客が集まるのか」(旭屋出版)は、林さんが「このお店はすごい! 」と感じた飲食店のオーナーに自らインタビュー取材。繁盛店の秘密に迫ったドラマティックなビジネス書です。