2022.08.15
松井玲奈「食は最高のエンタメ。思いきり楽しみたい欲求が、年々強まります」
現在、女優やYouTuber、小説家として活躍中の松井玲奈さん。今回選んでくれたお店は、猛暑をしのぐのにぴったりな清涼感あるハーブ香と辛さが魅力の中華料理店『香辣里(シャンラーリー)』です!
- CREDIT :
文/鳥海美奈子 写真/椙本裕子 ヘアメイク/白石久美子
「夏に来るにはぴったりだと思いました」
このお店をおススメしてくれたのは、女優や小説家など多方面で活躍中の松井玲奈さん。すらりと線が細く、透き通るような色白&美肌の持ち主です!
「少し大衆っぽい雰囲気もあって、夏に来るのにぴったりだと思って」選んでくれたそうですよ。
「普段お酒は飲まない」という玲奈さんですが、この日は特別に紹興酒をコーラで割った「湖南コーラ」をごくり。
食エッセイも書く玲奈さんらしく、食の表現も豊か。さすがです。コチラのお店はサイドディッシュも豊富なので、それも何品か注文しました。
「ピータンってそんなに得意ではなかったんですけれど、こうやって自分で好みの大きさにつぶしながら青唐辛子と一緒にいただくと、クセがなくなってすごく食べやすいんです」
「生ピーナッツならではのシャキシャキ感と、お酢の酸味が効いていて、口の中を一度リセットできますね」
人とご飯を食べに行くのはほとんどランチで、夜は家でゆっくりすることが多いと言います。
「こんなに夢中になった役は初めてでした」
「島本さんの作品は大好きで。これまで自分が感じてきた悲しい、楽しい、うれしいという言語化できていない感情を、言葉や文章に表してくれている感じがあるんです。これはそのなかでも、最も思い入れのある作品。『実写化したいものはある?』と聞かれた時には、必ずこの小説を挙げていました。念願かなって本当にうれしいです」
演じるのは、理系大学院生の前田アイコ。アイコは生まれながらに顔の左側にアザがあり、からかいの対象にされていたため恋や遊びはあきらめていました。でも映画監督の飛坂逢太と出逢い、惹かれ、想いを募らせていくアイコ。果たして、その恋の行方は──。
そのあと、しばらくして予告を見た時に、涙が止まらなかったんです。自分が演じたアイコの感覚が呼び戻される感じがあって。こんなにいろんなことを考えて、のめり込んで、夢中になった役は今までありませんでした」
「恋も、実際にその人のことを好きにならないとわからないですよね。恋愛も含めて、なにごともトライ&エラー。その繰り返しなんじゃないでしょうか」
アイコの相手役の映画監督・飛坂という男性についても鋭く分析します。
「ずるさの象徴みたいな男性ですよね。女のコ同士で話していると必ず出てくる悪い男。いるよねーっ、ていう感じです(笑)」
今年7月に31歳になった玲奈さん。最後に、ひとりの女性としてはどうありたいのでしょうか。
自分のことをよく理解して、頭の回転も速い。女優としての長所をたくさん持っている玲奈さんの今後の活躍が、ますます楽しみです!
『よだかの片想い』
理系大学院生・前田アイコ(松井玲奈)の顔の左側にはアザがあり、幼い頃にそのアザをからかわれたことで恋や遊びには消極的になっていた。だが「顔にアザや怪我を負った人」のルポ本取材を受けてから環境は一変。映画化の話が進み、監督の飛坂逢太(中島歩)と出会う。次第に飛坂の人柄に惹かれ、不器用に距離を縮めていくアイコ。恋により、彼女の人生も成長を遂げていく。
公式HPはコチラ
● 監督/安川有果 脚本/城定秀夫
● 9月16日より新宿武蔵野館ほか全国公開
©島本理生/集英社 ©2021映画「よだかの片想い」製作委員会
■ 松井玲奈(まつい・れな)
1991年7月27日生まれ。愛知県出身。2015年、SKE48を卒業後は女優の道へ。2017年、映画『笑う招き猫』主演、2020年NHK朝の連続テレビ小説『エール』に出演。2022年は映画『よだかの片想い』で主演を演じたほか、ドラマ『オクトー』(読売テレビ)や『少年のアビス』(MBSテレビ/9月1日放送開始)に出演。作家としても活躍し、『anan』で食にまつわる連載エッセイ『ひみつのたべもの』、小説『カモフラージュ』『累々』などの作品を発表。
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RESTAURANT DATA
■ 香辣里(シャンラーリー)
住所/東京都世田谷区太子堂4-23-11 GEMS三軒茶屋 7F
営業時間/平日11:30〜15:00・17:00〜23:00(L.O.22:00)、土曜11:30〜23:00(L.O.22:00)、日曜・祝日11:30〜22:00(L.O.21:00)
無休
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予約・お問い合わせ/TEL03-6450-8791