2023.11.03
速水もこみちが着る、“オタクなオトコ”のスタイル PART3
時代のエッジを凝縮させたモードスタイルには、大人の色気とエレガンス、そしてファッションの楽しみがつまっています。そんなモードのポテンシャルを、著名人が華麗に披露するこの連載。第7回目のゲストは、俳優業に留まらず、抜群のセンスと腕前で料理の世界でも活躍する速水もこみちさんです。
- CREDIT :
主演/速水もこみち 写真/宮原夢画 スタイリスト/吉野 誠 ヘアメイク/髙橋幸一 文/大塚綾子 編集/伊藤勇司(LEON.JP)
大人なモードの遊び方 第7回 主演 速水もこみち
“オタク”なオトコ PART 3「ネイビージャケット」
一方でメンズファッションに革新をもたらした、ファッション界のゲームチェンジャーといえば、ジョルジオ・アルマーニですよね。そこで、これまでのインタビューで、その以外にも“オタク”な一面を垣間見せた俳優・速水もこみちさんが、ネイビージャケットを華麗に着こなします。
◆ GIORGIO ARMANI
革新のジャケットを軽やかに纏う粋
その手法は伝統的なジャケットの構造を解体し、肩パッドや芯地などを極力省いて、体にやさしくフィットする軽やかな仕立てに再構築。世の男性をジャケットの堅苦しさから解放したこの出来事は、「アンコン革命」として語り継がれています。
とろりとしたシルク混のスキッパーシャツに、ラフに肩がけすれば、大人の色気が滲み出る艶っぽいスタイルが完成。「このシルエットがたまりませんね。ストレスなく着られるけれど、どこか品もあるんですよね」と速水さん。
光沢を抑えたマットゴールドのメタルフレームが華やか。サイドの抜け感とも相まって、色気のある眼差しを演出してくれます。
■ Interview
イタリアオヤジから教わった「大人のオトコは時にドルチェに」
── 俳優の仕事の面白さは何ですか?
速水もこみちさん(以下、速水) ドラマや映画の現場は常に緊張感があって、いい意味で気を張っている状態。もちろんその中でもキャスト・スタッフで楽しくやっていますが、何十人、何百人が一つの作品に関わるので、責任感も半端じゃないんです。それでも、演じる人物を自分なりに深掘りして違う人の人生を生きるのは楽しいし、チームでものを作り上げていくのは、とても面白いですね。
── デビュー20周年を迎えて、今後はどんな役柄にチャレンジしていきたいですか?
速水 20代の頃は同年代の俳優もみんな売れたくて必死だったし、自分自身追われている時期もありました。でも、年齢を重ねて経験も積んでいくと、自分の向き不向きもわかってきて、周りのことも見ながら作品に取り組めるようになってきました。だからあまり無理はせず、これまでの繋がりを大事にして、いろんな役柄をいろんな方向からできればと思っています。料理という仕事の幅ができたから、こんな風にちょっと肩の力を抜いて考えられるようになったのかもしれません。
── 来年はいよいよ40歳ですね。速水さんが考える、カッコいい大人のオトコとは?
速水 以前テレビの番組でイタリアの街道を辿る旅をした時に、現地の人たちといろいろと話す機会があったんです。その時にイタリアのオヤジさんに言われたのが、『男は時にドルチェ(=甘美な、やさしい)じゃなくちゃいけない』という言葉。男らしくビシッとキメつつも、時にはお茶目に。自分もそんなふうにカッコいい大人のオトコでありたいですね。
ところで、僕のフィギュアのコレクションの話は、もうしなくて大丈夫? 今から話すと、かなり長くなっちゃうけれど(笑)
── 大丈夫です(笑)。ありがとうございました!
● 速水もこみち
1984年東京都生まれ。2002年に俳優デビュー。その後も数多くの映画やドラマに出演するかたわら、幼い頃から親しんできた料理の腕を活かした、朝の情報番組内の料理コーナーが大人気に。メニュー監修、レシピ本の出版など、活躍の場を広げる。公式YouTubeチャンネルでは世界各国のレシピを紹介中。
■ お問い合わせ
ジョルジオ アルマーニ ジャパン 03-6274-7070
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