2024.08.15
中尾明慶さん、ついに最適パターと出合い、ゴルフスコア100切り目前?
直近のベストスコアは「103」と、目標のゴルフスコア100切りまであと一歩の俳優でタレントの中尾明慶さん。今回は、苦手意識が強いパッティング技術を学びに、ゴルフスタジオ「GPC恵比寿」を訪れました!
- CREDIT :
文/野中真一(5 books) 写真/前田一樹(MAETTICO) ヘアメイク/加藤由紀 編集/吉田奈緒子(Web LEON)
◆ 連載第15回
「目からウロコ! 俺のパター理論、ぜんぶ間違いだった!?」
大本 元々ここはパターレッスン専用スタジオでしたが、いまはショットも教えています。
中尾 どんな方が来られているんですか?
大本 パッティングに悩んでいるアマチュアから、プロゴルファーを目指す人、現役のツアープロにも通っていただいています。
中尾 プロゴルファーも教えているんですね! 今日はよろしくお願いします。最近、パターの調子が本当に悪い。この前、103を出した時は36パットでしたけど、調子が悪い時は40パット以上になっちゃいます。
中尾 OKをもらえるくらいのショートパットも外してしまうので、本当に自信ないです。
大本 まずはプロゴルファーのパターも計測している最新機材で、中尾さんのパッティングデータを調べさせてください。
中尾 自分のパターでいいんですか?
大本 はい。最初は自分のパターでいきましょう。まずは5球くらい打ってみてください。
中尾 これで何がわかるんだろう。
中尾 え、ホントですか!?
大本 インパクトの時のフェースの向きもフェースローテーションも安定していますし、再現性が高い。特に素晴らしいのがアドレスでフェースをターゲットに向ける精度です。データとしては0.2度オープン。限りなくスクエアに近いです。
中尾 真っすぐに構えられているってことですね。でもコースに行くと全然入らないのですが……。
中尾 たしかに、コロがりは良くないかも……。やっぱり安定するのはストレート軌道?
大本 いえ、パターは緩やかな“インサイド・イン軌道”が理想です。
大本 パターには約70度のライ角があり、カラダも前傾もしているので、ストレートに動かそうとするとアウトサイド方向に動いてしまう。ライ角と前傾角度を踏まえると、緩やかなインサイド・インが自然なストロークです。
中尾 ボールって見ちゃいけないんですか!?
大本 “ジー”とボールを見てしまうと、それだけで腕にも力が入ってしまって、カラダが動きにくくなってしまう。ボールは“ボォー”と見るくらいで十分。
大本 その顔、完璧です!(笑) リラックスして脱力できています。それから、アドレスしたら5秒以内で打つことも大切です。
中尾 5秒ですか?
大本 はい。5秒以上止まってしまうと、スムーズに動けませんので。
距離は、テークバック時の初速で調整する!?
中尾 はい。ピンまで5メートルの距離なら、右足の外側くらいまでテークバックする感じです。
大本 振り幅で距離を合わせるのは絶対にNGです。距離感はスピードで合わせてください。
中尾 ダウンスイングのスピードをですか?
中尾 ヘッドを落とすという感覚がよくわからないのですが……。
大本 落とせるようになると、ヘッドがいつも同じスピードで同じところに落ちてきます。そうするとパターが安定します。自然落下のイメージです。
大本 古いのは問題ありません。ただ、先ほど重さを測ったところ500グラムくらいでしたので、中尾さんには少し軽い。もう少し重めのパターが良いと思います。最新パターでは550グラム前後がスタンダードです。
中尾 せっかくなのでパターもフィッティングしてもらっていいですか?
新パターでボールのコロがりがグンと向上!
中尾 いろいろな形のヘッドがあるんですね。何を基準に選ぶといいですか?
大本 まずは振ってみて、自分が構えやすいと感じるかどうか。データで分析、というよりも感性や感覚の世界です。まずは、それぞれ素振りをしてみて、好きか嫌いかで選んでみてください。
大本 中尾さんは(ターゲットに向かって)スクエアに構えるのが得意なので、クセのないオーソドックスな形状が好きなんだと思います。では、そのふたつでもう一度、データを計測してみましょう。
大本 「DS72」も「ANSER 2D」もどちらも結果は良いですね。これまでのパターで不安定だった軌道やリズムの再現性が高くなりました。
中尾 自分で打っていてもインパクト直後のコロがりが良くなった気がします。
中尾 このふたつは迷うな……(笑)。
大本 傾斜のある所で打ち比べてみますか?
中尾 このスタジオ、傾斜もあるんですね。すごい!
大本 距離感もストローク軌道も安定していましたね。
中尾 丸みがあるから、さっき教えてもらった緩やかなイントゥ・インの軌道で打ちやすいんですよ。
大本 計測データも完璧なインサイド・インでした。
こうして、約90分間に及ぶパターのレッスンとフィッティングを終えた中尾さん。大本コーチに教わって、パットがこれまでよりもだいぶ改善されたようです。
「100切りを目指している人は、パッティング時のアドレスや、パターのフェースのセットアップに問題があるタイプがほとんどですが、中尾さんはアドレスとセットアップがパーフェクト。俳優をやられているので、すごく姿勢がいい。そこが普通のアマチュアゴルファーとは違いました。パッティングのレベルだけなら90台、80台のゴルファーです。40パットをする原因はメンタルにあるかもしれません」(大本コーチ)
◆ 中尾明慶(なかお・あきよし)
1988年6月30日、東京都生まれ。A型。2001年に「3年B組金八先生」(TBS)に出演し、注目を浴びる。その後、数多くのドラマや映画などで活躍。近年の主な出演作品にドラマ「ハイエナ」(テレビ東京)、「監察医 朝顔」シリーズ・「PICU 小児集中治療室」「ばらかもん」(フジテレビ)、「六本木クラス」(テレビ朝日)、「闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん」(MBS)、「First Love 初恋」(Netflix)、舞台「斑鳩の王子 戯史-聖徳太子伝- 」などがある。また、月~木曜に放送中の「プチブランチ」(TBS)ではMCを務めている。YouTube公式チャンネル「中尾明慶のきつねさーん」は登録者数80万人を超える。
◆ 大本研太郎
1974年1月18日、宮城県生まれ。2007年にPGAティーチングプロの資格を取得。2013年に「GPC恵比寿」を開設して、アマチュアからプロまで幅広いゴルファーを指導。2018年にはPGAティーチングプロアワード最優秀賞を受賞した。女子プロでは臼井麗香、藤田さいきなどを指導している。
◆ GPC恵比寿
住所/東京都渋谷区恵比寿1-15-6 Oak2ビル 5F
営業時間/平日10:00〜22:00、土日・祝日9:00〜21:00
定休/火曜
予約・お問い合わせ/TEL03-6409-6793
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