2022.04.24
ド派手にドキドキ!vsノスタルジーにしっぽり! 南紀の個性派宿対決
羽田空港から南紀白浜空港まで1時間15分と、意外と近い南紀(和歌山)。正反対の個性が光る2つのステイ先をリコメンドいたします。
- CREDIT :
文・写真/古関千恵子
実はここ、トロピカルなビーチに上質な温泉、そしてパンダ! あらゆる女心を掴むアイテムをそろえた、実はハイスペックな旅先なのです。
ここでは“つかみ”満載の白浜の海辺のリゾートと、レトロ感漂う串本の古民家ステイ、2つの異なるタイプのステイ先をリコメンド! 次のデートはドラマティック? それとも、まったりで行きますか?
■ XYZ スペチアーレ(南紀白浜)
“つかみ”はバッチリ! ふたりを盛り上げる演出の連続
エントランスで目にするのは貫禄たっぷりのロールスロイス、続く館内ではランボルギーニとフェラーリの2台のスーパーカー。迫力ある超高級車の間を抜けて、フロントへ向かいます。クルマ好きのオーナーの金田さんの趣味が高じた演出です。
では、“露天風呂客室の最終形”とは?
さらには毎晩、夜空を彩るレーザーショーを開催。バスタブに浸かりながらショーを鑑賞することができ、事前にリクエストしておけば、彼女へのメッセージを夜空に描くこともOK。これまでのレーザーメッセージのプロポーズの成功率は100%だとか!? そしてショーの後、降って来るような星空をふたりで見上げながらのバスタイム。ロマンティックです。
ベッドルーム&リビングから切り離し、ダイニングはパブリックエリアという新発想
食べ終わったら、扉を開けば、自分の部屋。このダイニングスペースは、コロナ禍での非接触という点でも、プライバシーを確保という点でも、新しいスタイルといえそうです。
■ XYZ スペチアーレ
住所/和歌山県西牟婁郡白浜町椿1063-21
HP/https://xyz-speciale.xyz
TEL/0739-33-2223
■ NIPPONIA 串本 熊野海道
点在する古民家を活かした町を、ひとつのホテルとして楽しむレトロステイ
「NIPPONIA 串本 熊野海道」があるのは、本州最南端の町・串本。串本といえば、菅田将暉と小松奈々共演の『溺れるナイフ』の撮影地であり、熊野古道の拠点として、あるいはサンゴ礁の北端の海でのダイビングに、便利なロケーションです。
かつては賑わいがあったという新町通りですが、今はほぼシャッター街。夕方になると、ガランとした通りに串本節の一節が流れます。それは、まるで昭和レトロの世界に迷い込んだよう。
庭に面した縁側や五右衛門風呂がある古民家で、古き良き日本を体験
たとえば園部邸の201は、庭園に面した縁側付きの平屋。かつての持ち主もこの縁側から庭の松を見ただろうと、想像が膨らみます。また、園部邸の202は吹き抜けの2階建てで、薪割りの器具や薪ストーブを置いた土間付き。庭に五右衛門風呂もあります。空の下での五右衛門風呂体験、かなりレアではありませんか? 新しく加わった矢源邸はドッグランにもなる広い庭付きで、ペット同伴もOKです。
「ミシュランガイド和歌山2022」にも掲載されたレストラン「みなも」は、一本の巨大な流木から造られたという逸話が残る「稲邨邸」を改装。イタリアンをベースとした和洋折衷な創作料理で、ディナーは6品からなるコースを用意しています。
ちなみに、レストラン「みなも」近くにある「紀州 串本 無量寺」は、円山応挙の作品がある日本一小さな美術館「串本応挙芦雪館」を併設。散歩がてら訪れてみるのも一興です。
■NIPPONIA 串本 熊野海道
住所/和歌山県東牟婁郡串本町串本996-1
HP/https://nipponia-kushimoto.jp/
TEL/0735-67-7194