2023.05.14
久々の海外ホテルデートは「カペラ バンコク」が間違いない!
ふたりで行く海外旅行で感じたいのは異国ならではの情緒やお洒落さ。チャオプラヤー川沿いに立つ「カペラ バンコク」は、そんな願望を見事に叶えるホテルです。次の休みに、隠れ家的アーバンリゾートへの逃避行を検討してみては?
- CREDIT :
文・写真/大石智子
カペラとは何ぞや?
カペラはシンガポールに本社をもつブランドで現在はアジアに8軒を開業済み。2025年夏には日本初上陸として京都に開業予定です。
ここではホテル梯子が大正解
正直、このフォーシーズンズとカペラの梯子は、アジアの大都市のホテルステイで歴代一位かなとも思う体験でした。おすすめ順序は後半にカペラです。
客室に入る前からうっとりしていた
川の流れに時間を忘れる客室
ベッドは窓側を向き、ソファもテラスもチャオプラヤー川を愛でるための造りと思えるほど、あのミルクティーみたいな色の川と馴染んでいる。バスルームも絶妙な目隠しがあるなかで川を感じられます。なので、川が見えないのはウォークインクローゼットとトイレくらい。すべてが理想の配置です。
▲ ダブルシンクの間から川を眺められて、ガラスの向こうはテラス。
▲ 昔のバンコクの写真がパズルのように組み合わさるアメニティセット。
▲ 十分に着替えるスペースのあるウォークインクローゼット。右側には化粧台もあり。
▲ まるで船の上で寝ているような気分になるベッド。
▲ 黄色い傘やレザーのトートバッグなど、アメニティがすべて絵になる!
▲ ダブルシンクの間から川を眺められて、ガラスの向こうはテラス。
▲ 昔のバンコクの写真がパズルのように組み合わさるアメニティセット。
▲ 十分に着替えるスペースのあるウォークインクローゼット。右側には化粧台もあり。
▲ まるで船の上で寝ているような気分になるベッド。
▲ 黄色い傘やレザーのトートバッグなど、アメニティがすべて絵になる!
もちろん仕事をする気にはなりません。それどころか客室が気に入った時の私的儀式として、冷蔵庫にあるシャンパンのハーフボトルを速攻で開けていた。この儀式、ホテルステイが調子づくのでおすすめです。ぼうっと川を眺めながらの泡酒はとびきり美味しく、「私はこういう瞬間のために働いているんだ!」と妙な自己肯定感まで湧いてくる。
レストラン&バーが街のトップレベル
・ タイ料理「PHRA NAKHON(プラ・ナコーン)」
・ フレンチ「CÔTE BY MAURO COLAGRECO(コート by マウロ・コラグレコ)」
・ バー「STELLA」
・ ラウンジ「TEA LOUNGE」
ソムタムが出てきた時、野菜の活きのよさに農家との付き合いが深いシェフの心意気を感じました。食後に見せてもらった主材料の青パパイヤだってピカピカしていた。日本でよく見るものとは品種も違い巨大。「このソムタムは日本じゃ食べられない……」と軽い絶望が湧き、写真を見返す度にあのソムタムを欲してしまう。
ところでタイ料理を食べる前、店前で人を探していたら、ある紳士に「どうなさいましたか?」と声をかけられました。タイ料理店の店長にしてはジャケットが私服っぽい。
実はその方は支配人のジョン・ブランコさん。私見ですが、支配人が館内をうろうろしているホテルは間違いない。ジョンさんはゲストと交流するのを楽しむ面持ちで、細かなところに自ら気を配っていらっしゃった。トップのもてなしの精神が高いホテルは、やはり居心地がいいです。
24時間プールで街の息づかいを感じる
東京へ戻る飛行機が午前10時5分だったので、朝7時30分にはホテルを出なくてはいけなかった2泊目。プール後、チャオプラヤー川沿いで朝食をとりながら後ろ髪をひかれたのは言うまでもありません。予定が詰まっていたわけではないのに、あっという間だった。
私は既にしっかり堪能しておきながら、いまから「カペラ バンコク」に泊まるみなさんを羨ましくなっている。再びあの客室からチャオプラヤー川を行き交う船を眺める時間を夢見ています。ぜひとも彼女を連れてお試しくださいませ。
● CAPELLA BANGKOK
料金/1泊1室約8万2000円〜(編集部調べ)
HP/https://capellahotels.com/jp/capella-bangkok
● 大石智子(おおいし・ともこ)
出版社勤務後フリーランス・ライターとなる。男性誌を中心にホテル、飲食、インタビュー記事を執筆。ホテル&レストランリサーチのため、毎月海外に渡航。スペインと南米に行く頻度が高い。柴犬好き。Instagram(@tomoko.oishi)でも海外情報を発信中。