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2023.11.12

『MUNI KYOTO by 温故知新』

平安貴族が愛でた京都・嵐山で、 “おこもり”ステイと美食に興じる「唯一無二」の美食ホテル

京都嵐山の名所、渡月橋の袂に建つ「唯一無二の景色」をコンセプトにしたスモールラグジュアリーホテル『MUNI KYOTO by 温故知新』。この8月に3周年を迎えたこちらは、アラン・デュカスが監修するレストランを有する、京都きっての美食ホテルでもあるのです。

CREDIT :

文・写真/長谷川あや

MUNI KYOTO by 温故知新 LEON.JP 京都
ここ数年、新たな宿泊施設が次々と出現している京都ですが、今回は、この8月に3周年を迎えた『MUNI KYOTO by 温故知新』(以下、『MUNI KYOTO』)をご紹介しましょう。

京都嵐山の名所、渡月橋の袂という絶好のロケーションに建つ同ホテルのコンセプトは、「唯一無二の景色」。そして、こちら、アラン・デュカスが監修するレストランを有する、京都きっての美食ホテルでもあるのです! 
MUNI KYOTO by 温故知新 LEON.JP 京都
▲ この写真で位置関係がご確認いただけるでしょうか。手前(右側)の建物が『MUNI KYOTO by 温故知新』。そう、桂川は目の前です。
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嵐山の一等地に建ち、桂川に面したスモールラグジュアリーホテル

今でこそ、修学旅行の聖地としての印象が強い京都・嵐山ですが、平安遷都以来、貴族の別荘地として栄えた場所。季節によって表情を変える自然の風景や桂川を詠んだ歌も多く、風光明媚を体現する場所といってもいいんじゃないでしょうか。

『MUNI KYOTO by 温故知新』は嵐山の一等地of一等地──、嵐山の桂川に面した、スモールラグジュアリーホテルです。嵐電(京福電鉄)「嵐山駅」から徒歩で5分もかかりません。渡月橋も目と鼻の先で、立地の良さは半端ナシ。施設名の由来ともなっている「唯一無二の景色」、ぜひ彼女と一緒にお楽しみください。
MUNI KYOTO by 温故知新 LEON.JP 京都
▲ 嵐山の絶景をふたり占めにして、彼女とのおこもりステイにぴったり!
ホテルの目の前には日本画を中心とした約1800点のコレクションを有する「福田美術館」があり、ホテルのモダンなエントランスは美術館と一体化しているかのよう。恐る恐るエントランスをくぐると、出迎えてくれたのは、作陶家の安藤雅信氏による「水琴窟」。フロントの後ろには稲田宗哉氏の作品「無二」が掲げられています。
MUNI KYOTO by 温故知新 LEON.JP 京都
▲ ホテルのエントランスから見た「福田美術館」。こちらは徒歩10秒です(笑)。
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MUNI KYOTO by 温故知新 LEON.JP 京都
▲ 敷地に足を踏み入れた瞬間、長く冬眠していた私の中のアート心を刺激されました。設計は「ポーラ美術館」で日本建築学会賞を受賞した安田幸一氏。美術品を有した大きな邸宅に宿泊する、というイメージで作られているのだとか。ちなみに、隣接する「福田美術館」も安田氏による設計です。
ホテルのデザインコンセプトは「間と余白」。そして、「西洋と東洋」、「伝統と現代」の融和、だそうです。季節、そして、1日の時間の変化を「間」と「余白」の奥行きによって感じることができるように空間づくりがなされているとのこと。ま、難しいことは考えずとも、美しき時間の流れのなかにただ身を任せれば、その意味がわかるような気がしてきましたよ!
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部屋の正面の大きな窓越しには嵐山の雄大な風景が迫ってくる

全21室の客室は、48.7㎡から76.4㎡とゆったりとした作り。チェックインは各客室での対応となります。スタッフの案内のもと、不老不寿を象徴する黒松が鎮座する中庭「白の庭」を眺めながら客室へと向かいました。

ここで早くも大きなハイライトがやってきます! 百戦錬磨のみなさまは想像に難くないと思いますが、客室のドアを開けるとしゃしゃーと自動でカーテンが開き、正面の大きな窓越しに嵐山の雄大な風景が迫ってくる、芸術的、かつアゲアゲの演出が待ちかまえているのです。立ち位置、タイミングなどを吟味し、奇跡のような風景をお楽しみくださいませ。
MUNI KYOTO by 温故知新 LEON.JP 京都
▲ 窓の外と一体化したかのような客室はおこもりにぴったり。観光地の中心にいるのに部屋に入り浸りたくなります……。また違う季節に訪れたいなあ。
MUNI KYOTO by 温故知新 LEON.JP 京都
▲ デザイン性が高く、また機能性も備えた客室。ハイ、どこにいても快適です!
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室内もこだわりの宝庫です。白を基調としながらも木のぬくもりを感じる空間には、「B&B Italia」の家具が誂えられていました。儀式としてど~んとソファに座ってみたのですが、あ~ら大変、座り心地が良すぎてなかなか立ち上がることができません(笑)。ベッド側の壁はイタリアのスタッコ・アンティコ(漆喰)で、TV側は和の漆喰で仕上げられていました。クローゼットやミニバー、冷蔵庫などが、すべてスライド式の引き戸の中に収納されてしまう造りもナイスです。居心地の良さを、とことん追求したのであろうということが、ビシバシと伝わってきます。
MUNI KYOTO by 温故知新 LEON.JP 京都
▲ ビューバスのお部屋も。全室ではありませんが、私が宿泊した部屋もベッド越しに外の景色を眺めることができました。

和菓子職人が目の前であっという間に季節の菓子を作り上げていく

そんなステキな客室で楽しむアクティビティも用意されています。今回、体験したのは、アーリーチェックインの特典が付いた、「京菓子の老舗 老松の職人が目の前で仕上げる和菓子とお抹茶」プラン。こちらのプランを利用すると、通常15時のチェックインを、14時に前倒しできるという特典も(アクティビティのスタート時間は、チェックイン日の14時から18時の間で指定できます)。
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▲ アクティビティ「京菓子の老舗 老松の職人が目の前で仕上げる和菓子とお抹茶」(1名4000円。チェックイン日の14:00~18:00の30分程度)。4日前までの要予約。火・水曜と繁忙期は除く。
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京都の老舗和菓子屋「老松」の職人が、客室で2種類の季節の和菓子を仕上げるのですが、目の前であっという間に和菓子が作られていくのは大人の課外授業的な雰囲気もあって、真剣に見入ってしまいます。それにしても、作り立ての和菓子ってこんなに美味しいんですね♡ 和菓子のこと、京都の文化、二十四節気のことなど、職人にいろいろなお話を聞けるのも貴重な体験です。
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▲ オプション「京菓子の老舗 老松の職人が目の前で仕上げる和菓子とお抹茶」。こちらのアクティビティ、ホテルの担当者が「老松」にぜひにとお願いして実現したのだそうです。

「MUNI SPA」で国産の自然派素材にこだわるトリートメントを

心も小腹も満たされたところで、地階のスパ「MUNI SPA」へ。国産の自然派素材にこだわるトリートメント──、ある程度、年齢を重ねた女性には間違いなく刺さります。スパのスタッフに教えてもらったのですが、館内の香りや客室のバスアメニティは、「MUNI SPA」のオリジナルとか。柚子発祥の地として知られる水尾の柚子や北山杉の精油などをブレンドして作られた香りは、意味もなく深呼吸をしたくなる心地よさ。こちらの香りのディフューザー、ホテルショップやオンラインショップで購入可能とか。
MUNI KYOTO by 温故知新 LEON.JP 京都
▲ 「MUNI SPA」のエントランスは、ガラス作家のイイノナホ氏のガラスアート「時の花」が生み出す、柔らかな光に満たされています。
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施術の後は、嵐山が暮れていく様を客室から見守る、なんて平安貴族な過ごし方はいかがでしょうか。嵐山を訪れたことはあっても、こんなゆったりした時間を過ごし方はなかなかできるものじゃありません。ゆるゆる時間のお供には、ぜひ「アランミリヤ」のジュースを。冷蔵庫のなかのソフトドリンクは無料でいただけます。
MUNI KYOTO by 温故知新 LEON.JP 京都
▲ 部屋の前の主庭「黒の庭」は、チャート層をイメージし、さらに桂川の流れを模したデザインを取り入れています。嵐山の景観との一体感もお見事! 爽やかな川の風が客室に吹き込んできます。

「MUNI LA TERRASSE」で、宿泊者限定のカクテルを

そろそろアルコールを飲みたくなってきた⁉ 大丈夫です! ホテル内には、アラン・デュカス氏が設立したデュカス・パリがプロデュースする、レストランが2つあります。地下1階に「MUNI ALAIN DUCASSE」、1階に「MUNI LA TERRASSE」があり、いずれも、2022年、2023年の2年連続で、「ミシュランガイド京都・大阪」において一つ星に輝いています。で、毎日17時から19時までは、「MUNI LA TERRASSE」にて、宿泊者限定のカクテルタイムを開催中。これが、夕食前のアペロにどんぴしゃなのです。
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エンジンがかかったところで、ディナーに向かいましょう。ディナーは京都をはじめとする日本各地の厳選食材で仕立てるコースがいただける、「MUNI ALAIN DUCASSE」へ。シェフはパリやロンドンの3つ星レストランで研鑽を積んできた、アレッサンドロ・ガルディアーニ氏。ある食通が彼のことを「あんな繊細なイタリア人、初めて会った」と評していましたが、テロワールに重きを置くデュカスの料理哲学を踏襲し、地元京都の食材をはじめ、日本各地の食材とフランスの食材を調和させた可憐で繊細なコンテンポラリーフレンチは、その人柄が映し出されているかのようでした。
MUNI KYOTO by 温故知新 LEON.JP 京都
▲ 「MUNI ALAIN DUCASSE」には、アラン・デュカス氏のオールドバカラやサン・ルイなどのグラスや、銀器が飾られていました。まるで貴族の邸宅に招かれたかのようです(笑)。ディナーコース2万7000円~(税込・サービス料別途15%)。

桂川を見ながらいただくコース仕立ての朝食は罪な美味しさ

朝食は、桂川を正面に臨む「MUNI LA TERRASSE」でいただきます。ゆったり寛げるテーブル席もいいですが、ここは窓に面したカウンター席がオススメ。道行く人がチラ見していくのがまた誇らしかったりもします(笑)。
MUNI KYOTO by 温故知新 LEON.JP 京都
▲ 「桂川フロント」、めちゃくちゃ上がります。まだ目覚めたばかりの、自然体の嵐山を眺めながらの朝食、格別ですよ! 
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コース仕立ての「LE CONTINENTAL」は、3種の中から選ぶ卵料理に加え、地元の新鮮野菜たっぷりのサラダやフルーツ、焼きたてパンなどが付きます。卵は、ストレスフリーの環境で平飼いされ、非遺伝子組換の植物性100%の飼料を使用して作られる、京都宇治のWABISUKEのものを使用。コク深く濃厚な黄身が特徴で、コンテチーズとベーコンの目玉焼きやスモークサーモンのポーチドエッグ、フレンチトーストなど、いやあどいつもこいつも朝から白ワインがいただきたくなる、罪な美味しさです。
自家製のブレッドのために、京都亀岡の蜂蜜、奈良の黒米で作ったマーマレード、オレンジの自家製マーマレード、アラン・デュカス製のチョコレートのコンフィチュールなど計4品のスプレッドが用意されていて、これはぜんぶ試してみたくなるのが人間の性(さが)(笑)。なお、「MUNI LA TERRASSE」では完全予約制でアフタヌーンティーも提供しているそうで、こちらも気になります。
オリジナルの香りがすっかり“日常”になりはじめた頃、ホテルを後にする時間がやってきてしまいました。雅やかで、少し宙に浮いたよう夢見心地の世界にもう少し浸っていたいなら、目の前の「福田美術館」へ立ち寄ってみてはいかがでしょう(宿泊のゲストには、美術館のチケットがプレゼントされます♡)。
彼女と二人、嵐山の一等地の隠れ家で、「唯一無二」の時間を過ごす──。次の京都旅の選択肢のひとつに加えてみませんか。
MUNI KYOTO by 温故知新 LEON.JP 京都

■ MUNI KYOTO(ムニ キョウト)by 温故知新

住所/京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3
TEL/075-873-7770
料金/ 1泊朝食付き5万5990円~(1室2名利用時の1名の代金。税・サービス料込み、宿泊税別)。
*「スタンダードダブル/ツイン」1泊1室2名利用時(2食付き)の1名料金7万7000円
HP/MUNI KYOTO by 温故知新【公式】

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