2024.10.01

絶景にサイクリング、ワイナリー訪問。「ノゾホテル」に2泊3日で富良野・美瑛をここまで遊べた！

富良野初のインターナショナルリゾートとして昨年12月に開業した「ノゾホテル」を拠点に、2泊3日で秋の富良野・美瑛の絶景とグルメを満喫する旅のご案内です！

CREDIT :: 文・写真／古関千恵子

夏の猛暑もひと区切り、待望の秋がやってきました！北海道の今は、秋ならではの過ごし方に加えて、グリーンシーズンのアクティビティも引き続き楽しめて、おまけに収穫の季節だからグルメも大満足。2泊3日でこれだけ盛りだくさんに楽しめれば言うことなし！賢く旅して、彼女も喜ぶ、いいこと尽くめな秋の北海道なのです。

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ホテルを拠点に富良野を効率よく満喫する！

秋の北海道。きのこに秋鮭、おいしいものがたくさん待っていそうで、その響きだけで白飯２杯は行けそう。アクティビティ的には夏の名残も感じられ、スノーシーズンが訪れる前のいちばんアクティブに遊べる時期と言えるかもしれません。

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富良野の拠点に選んだのは、富良野盆地を見下ろす北の峰地区に2023年12月に開業した「ノゾホテル」（Nozo Hotel）。「文化・冒険・自然にフォーカスしたホスピタリティの提供」をコンセプトに、地域と手を取り合って様々なプログラムを提案しています。ホテル名の「Nozo」は、“望み”をローマ字表記にした“Nozomi”を短縮したもので、「ゲストが富良野に来てノゾホテルに宿泊し、家族や友人と集い、自然を楽しみ、希望を持って過ごして欲しい」というホテルのビジョンを反映したものだそう。英国のファッション誌『タトラー』で、ノゾホテルでのアクティビティを紹介する記事が出ていたのも気になるところです。

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▲ ワイナリー「ドメーヌレゾン」で幻とされるオレンジワインとケルナーを購入。
▲ サスティナブルなワイナリーの象徴、子ヤギたちと戯れる。
▲ サイクリングは通称Gさんがガイドを担当。ガイドブックではわからない富良野の魅力を案内。

▲ ワイナリー「ドメーヌレゾン」で幻とされるオレンジワインとケルナーを購入。
▲ サスティナブルなワイナリーの象徴、子ヤギたちと戯れる。
▲ サイクリングは通称Gさんがガイドを担当。ガイドブックではわからない富良野の魅力を案内。

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旭川空港からの道すがら３つの絶景スポットへ

アクティビティ三昧の２泊3日の旅のさぁ始まり。旭川空港に午前中に到着後、ホテルへ向かう道すがら、まずは美瑛の絶景スポットをチェック。

最初に目指したのは、「白金青い池」。コバルトブルーの湖水と立ち枯れた白いカラマツの木々が織り成す神秘的な景観は、テレビのロケ地やSNSで人気のスポット。ここは十勝岳の火山泥流を防ぐために造った堰に川が流れ込んで生まれた人工湖だそう。「白金青い池」から車で5分の「白ひげの滝」をつり橋の上から見下ろして、まずは２つの絶景を攻略。

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さらに車で約20分も走れば、色とりどりの花畑がパッチワークのように模様を描く「四季彩の丘」へ。4月下旬～10月下旬のグリーンシーズンは花も見ごろ。９～10月はマリーゴールドやコキア、ペチュニアなどが咲き誇っています。

美瑛の観光スポットを押さえたら、そろそろホテルへ。北海道に上陸してまだ数時間だからか、道道（北海道だから、“道道”なんですね）の脇で草を食んでいるエゾシカを発見して、思わずはしゃいでしまいます。そうこうするうちに、美瑛から約30分でノゾホテルに到着です。

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2・３日目はアクティビティがてんこ盛り！富良野の見どころを制覇

翌日のハイライトはe-bikeでのサイクリング！日頃自転車に乗らないせいか最初は戸惑ったけれども、ペダルの感覚に慣れてしまえば、あとはス～イスイ。ガイドのギャレスさんを先頭に、ホテルを出発！

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▲ e-bikeを使って、富良野をサイクリング。気になったら、即、寄り道。コースはあって、ないものなのかも⁉
▲ ガイドをしてくれたのはロンドンから富良野に移住したギャレスさん。

▲ e-bikeを使って、富良野をサイクリング。気になったら、即、寄り道。コースはあって、ないものなのかも⁉
▲ ガイドをしてくれたのはロンドンから富良野に移住したギャレスさん。

小高い丘をいくつか超えて、ぶどう畑や愛らしい六花亭の建物を横目に眺めながら、ペダルをこいでいきます。途中、ギャレスさんの知り合いのオーガニック農家の徳弘英朗さんと話をする機会も。畑から直接もいで食べたズッキーニ、青々しい味が口いっぱいに広がりました。本当はこういう味をしていたのかと、目からウロコです。

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▲ 見晴らしのいい場所では撮影タイムも。
▲ 減農薬で野菜を育てている徳弘さん。神奈川県から移住したそう。
▲ ズッキーニの実のなり方って、こうなのですね。このあと畑から直接、ズッキーニをパクリ。

▲ 見晴らしのいい場所では撮影タイムも。
▲ 減農薬で野菜を育てている徳弘さん。神奈川県から移住したそう。
▲ ズッキーニの実のなり方って、こうなのですね。このあと畑から直接、ズッキーニをパクリ。

山々が折り重なる眺望のいい場所ではしばしの撮影タイム、ブラックベリーを見つけたら止まって摘まんでみることも。そして延々とくだる急坂はまるでジェットコースターのようなスピード感で、疾走感に歓声も⁉

e-bikeの動力でラクをしながら、自転車より早く、クルマよりはゆっくりと、富良野の景色を味わいながらのサイクリング。景色やところどころでの小さな体験も、印象が深く残るようです。ちなみに今回はユルめのコースでしたが、ガイドのＧさんはベテラン向けの１日ツアーも催行しています。

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午後にはヤギたちと遊べるワイナリー「ドメーヌレゾン」へ。40ヘクタールもの広大な敷地の一画に、34匹のヤギたちも暮らしています。これは、「ヤギが草を食べる→排泄する→ぶどうの絞りカスや澱を混ぜて肥料にする→ぶどうや植物が生育」の、循環をさせるため。つまりサスティナブルなワイナリーなのです。

もちろんワイナリーですから、テイスティングも体験できます。手間ひまかかっているという“シャルドネ”を求めるワイン通が多いとか。生産量が少なく、道内から出ることはないというオレンジワインもおすすめです。

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▲ ミルクの争奪戦の子ヤギたち。性格の違いが現れます。
▲ ドメーヌレゾンでテイスティング。貯蔵タンクの見学もOK。

▲ ミルクの争奪戦の子ヤギたち。性格の違いが現れます。
▲ ドメーヌレゾンでテイスティング。貯蔵タンクの見学もOK。

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ワインに続くは、富良野のラベンダースポット「ファーム富田」へ。15万ヘクタールもの広さを誇り、年間100万人が訪れる北海道最大のラベンダー畑。100種類以上の花々が季節折々、目を楽しませてくれます。ラベンダーのシーズンは8月初旬まで。それ以降もさまざまな花が目を楽しませてくれます。

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▲ 年間100万人も訪れる「ファーム富田」。スタッフのユニフォームやポストもラベンダーカラー。
▲ 夕張メロンとラベンダーのミックスソフトクリームは食べておかないと。

▲ 年間100万人も訪れる「ファーム富田」。スタッフのユニフォームやポストもラベンダーカラー。
▲ 夕張メロンとラベンダーのミックスソフトクリームは食べておかないと。

早めの夕食を終えて、星空ツアーにも参加。照明などの光害のない丘の上の観測点を目指し、途中に出くわすエゾシカの群れ、キタキツネなどの野生動物との遭遇も見どころ。この日は分厚い雲が覆っていたけれど、きっと星が降ってくるような光景が広がるはず！

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そして最終日の３日目は「季節のお野菜収穫＆ピザの手作り青空クッキング」。畑でピザにのせる具材を収穫して、生地からピザ作り。そしてピザ釜で焼き立てを畑でいただく、“ファーム・トゥ・テーブル”を超えた究極の“ファームがテーブル”！おためしあれ。（開催は9月頃まで）

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▲ さっきまで畑に生えていた野菜がピザに！美味しくないはずがない！
▲ 畑でピザ作りをサポートしてくれた、ウレシパ＋フラノ体験ツアー。
▲ トッピングの具材にしたい野菜を自分で摘むところから、ピザ作りはスタート。

▲ さっきまで畑に生えていた野菜がピザに！美味しくないはずがない！
▲ 畑でピザ作りをサポートしてくれた、ウレシパ＋フラノ体験ツアー。
▲ トッピングの具材にしたい野菜を自分で摘むところから、ピザ作りはスタート。

ぎゅうぎゅうに予定を詰め込んでいるようでも、合間を縫って六花亭やフラノ・マルシェで土産物も抜かりなくゲット。効率的に動くと、すがすがしい気分です。もちろん、ホテルで何もしない自由だってあります。

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ビュッフェのクオリティの高さは規格外⁉ にぎり寿司はおかわり必至

ノゾホテルはマレーシア資本の、富良野初のインターナショナルリゾート。エントランス近くのラウンジには大きなファイヤーピットが構え、宿泊していなくてもふらりと立ち寄りたくなるライフスタイル系リゾートです。

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▲ 和モダンにナチュラルなテイストが加味されたノゾホテル。
▲ 「シラカババー」で、笑顔で迎えてくれた外国人スタッフ。日本語も上手です。

▲ 和モダンにナチュラルなテイストが加味されたノゾホテル。
▲ 「シラカババー」で、笑顔で迎えてくれた外国人スタッフ。日本語も上手です。

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客室はクイーンからジュニアスイートまでの8タイプ78室。広さは18㎡以上とコンパクトながら、機能的な造りになっています。入口付近は石材を使って土間のようでもあり、障子のモチーフなど和の要素も。

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▲ 25㎡のデラックスキング。ベッドの脇にシッティングスペースも。ちなみにツインはすべてハリウッドツイン。
▲ 二段ベッド付きのファミリータイプの客室。

▲ 25㎡のデラックスキング。ベッドの脇にシッティングスペースも。ちなみにツインはすべてハリウッドツイン。
▲ 二段ベッド付きのファミリータイプの客室。

ダイニングはこのホテルイチ押し！朝食とディナーはビュッフェスタイル、またはセットメニュー（時期によって変更されることも）。まず目を奪われるのは、寿司カウンター。いわゆるビュッフェで見かける寿司とは別モノなのです。カウンターには北海道産の新鮮なネタが基本の８種とその日入ったものが用意され、名旅館で研鑽した職人さんが注文を受けてから握ります。この日はホタテにキンメ、ヒラメ、赤貝、つぶ貝、アナゴにイクラなど、もうオールスターがスタメン状態です。

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ビュッフェのラインナップも素晴らしい。天ぷらコーナーでは北海道産の和牛、富良野の野菜などの揚げたてが供され、富良野豚のステーキやスープカレーなど、どれにしようかここまで悩んだビュッフェは初めてかも。

館内にはスパや湧き水を沸かしたスタイリッシュな大浴場、ジムやショップ、カンファレンスルームなどの施設がコンパクトにまとまっています。ランドリーもあるので、長期滞在にも対応。スノーシーズンには近くの富良野スキー場（スロープまで歩いて3分！)へ、スキーイン＆スキーアウトが可能。ロッカールームも整っています。

通年、あらゆる望みを叶えてくれる、ノゾホテルなのです。

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