腕時計×ITが面白い！ NFTやメタバースにアクセスできる限定モデルが登場

時計と未来は、遠い所に位置しているかもしれません。なにせ機械式時計の仕組みは約400年前に考案されて以来、ほぼ変わっていません。

クオーツウォッチやデジタルウォッチも50年以上も前の技術ですから、時計＝古典というほうがしっくりきます。それが未来？

実はNFTやメタバースといったIT技術とつながる時計が、増えているのです。

時計の未来を開拓するのは、時計そのものというよりも、新しさを積極的に取り入れようという時計ブランドの気質がもたらした未来といえるでしょう。

時計業界には「革新なくして伝統なし」という格言があります。古典的に見える時計であっても、その長い歴史のなかで素材やデザイン、サイズなどで小さな革新を重ねた結果が、現在なのです。そして新たな革新として、NFT（＝非代替性トークン）などのIT技術との取り組みがあります。それもまた、正常進化なのです。

経験豊富なオヤジさんは、どうしても保守的になりがちです。しかしさまざまな価値観が揺れ動く時代を生きているのですから、その変化を楽しまないともったいない。そういう好奇心旺盛なオヤジさんは、やっぱり魅力的ですよね。

巨大な香箱の上にあるQRコードからNFT専用のデジタルアートワークにアクセス可能。つまりこの時計は、時計とデジタルアートワークの両方を所有できるということ。まさに新しい価値の提案なのです。

デジタルとの融合が話題ですが、時計自体もかなり凄い。なにせこの時計は厚さが1.8㎜しかないという「世界でもっとも薄い機械式時計」なのですから。驚異的な薄さを実現するために、時計の裏蓋に直接パーツを組み込み、なるべくパーツを重ねないように、時針と分針を分割表示しています。

この時計は、まさにリアルとバーチャルを結び付けます。時計のオーナーは、クラシックヨット「アイリーン」のセイリングイベントに参加でき、さらにその経験が反映されたNFTアートも手に入れることができるのです。

クラシカルなラジオミールのケースにはヴィンテージ加工が施されており、ベゼルは徐々に味わいが増すブロンズ製。貴重な体験とデジタルアート、そしてその思い出が残る時計という3つの要素で構成されており、まさに時間そのものを楽しむ時計となっています。

さまざまなアーティストとコラボレーションをしてアートな時計を生み出してきたウブロ。今回は村上隆氏と組んだ時計のNFTアートを発表。つまり時計ではありません。しかし、こういった柔軟な発想こそが、ウブロの面白さなのです。

NFTとは非代替性が担保された暗号資産で、デジタルアートの場合は、その所有者が明確になっている作品のこと。ウブロと村上隆氏は、この技術を使ってデジタルアート作品を発表しました。コラボレーションしたウブロの時計をテーマにした作品は、まずはすでに完売したふたつのコラボレーションウォッチのオーナーが取得でき、その後、数量限定で一般抽選が行われたのです（現在は終了）。