腕時計の未来はモテるの未来!? いま注目の9カテゴリー

時間とは、社会を円滑に動かすために共有するルールです。そして時計はそのルールを表示するためのデバイスであるので、社会の変化とは無関係ではいられません。

機械式時計は神に祈りをささげる時間を正確に知るために生まれ、懐中時計はその神秘的な機械を、我が物にしたい権力者の野心の賜物です。

そして腕時計は戦場で生まれ、ライフスタイルに合わせて変化しています。ではこれからの時計は、どうなっていくのか？　

それはコミュニケーション・ツールであると、LEONは予言します。デザインやメカニズムで相手を驚かせ楽しませ魅了することで自然と会話が生まれ、そしてふたりの距離が近くなっていく......。

そう、時計の未来とはモテるの未来と直結しているのです。

人と人とをつなぎ、同じ時間を共有するコミュニケーション・ツールとなる時計の未来像は、いまの時計を知ることによって、少しずつ見えてきます。

小さなサプライズや温かな心配り、そして最新のIT技術を組み込んだ時計たちは、正確な時刻を知るための道具という枠を超えて、より大胆により魅力的に進化しており、そのスピードは年を追うごとに上がっています。

LEONでは、今回9つのカテゴリーでその未来の時計を占う。これは時計とモテるの予言書なのです。

針やインデックスに夜光塗料を塗って明るく光らせるのは、実用面では当然のこと。しかしこれからの時計は光の効果で時間そのものを演出する、まさに暗闇に映える時計が増えるでしょう。

時計は現実世界に存在していますが、さらにデジタルや仮想空間の世界にもその楽しみを拡大させようという、新しい取り組みが始まっています。NFTはその入り口となるでしょう。

時計技巧を楽しむスケルトンモデル。ムーブメントをただ肉抜きする時代から専門ムーブメントの開発へ進み、いまは透明素材を使ったケースヘ。時計内部はますます視界良好に。

定期的にメインテナンスすることで子や孫の代まで受け継ぐことのできる時計はサステナブルなモノですが、さらに素材でも環境に配慮した地球に優しい時計が増えています。

毎年トレンドカラーが話題となる時計業界。昨年はグリーンが人気でしたが、トレンドの壁を超えカラフルなダイヤルがこれからの未来、より百花繚乱の予感。好きな色を選ぶのが常識なのです。

変化の激しい時計の歴史において、長年愛され続けているアイコニックなモデルもあります。不変の価値を愛し続ける。それもまたひとつの時計の未来の理想像です。

傑作からインスピレーションを受けて生まれる復刻モデルは、ブランドの歴史や伝統を現代に合わせて熟成させたもの。これは未来へつながる正常進化です。

かつての懐中時計は、王侯貴族がセンスを競い合った美術品でした。そういった楽しみ方ができる装飾を凝らした美しい時計たちが、未来に向けて増えつつあります。

時の概念は宇宙の法則から生まれました。そして天体時計はその宇宙を表現した複雑機構であり、それを手に入れることは宇宙を腕元に着用することと同じなのです。