2022.11.10
腕時計の“パンダ”って何? 正統派と可愛さの合わせワザです
時計に“パンダ”と呼ばれるジャンルがあることをご存知でしょうか。そう、白文字盤に黒のインダイヤルをあしらったクロノグラフのこと。元来男っぽいクロノグラフがどこか愛嬌を獲得し、女性ウケもかなりいいんですよ。
- CREDIT :
写真/島本一男(BAARL) 文/吉田 巌(十万馬力)
視認性を高める策が女性のハートも掴む!?
実はこちら、けっこう昔からある配色で、手巻きのデイトナをはじめ、60〜70年代のクロノグラフによく見られたカラーリング。レーシングやコックピットでの視認性を高めるための策だったんでしょう。
パンダダイヤルの魅力は視認性の高さだけでなく、どこか愛らしく、ノーブルな雰囲気さえ漂うところ。ノスルタジックな風味もなんとなく増すような……。「その時計、なんかパンダっぽい?」なんて言われたらしめたもの。
元来クロノグラフは男っぽいジャンルですが、えてして男は無骨なだけじゃモテないもの。そのあたりをわかっている方には、絶好の選択ですよ。
◆ セイコー プロスペックス
名作のイメージを投影したコンパクトなソーラークロノ
ケース径39mmと比較的小ぶりなプロポーションのため、幅広いスタイルにすんなり馴染むのも本モデルのポイント。ちなみにこのデザインは1969年に発表された名作1969 スピードタイマーの特徴的な造形からインスパイアを受けたもの。
もちろん、随所のディテールは大胆にアレンジされており、カーブサファイアガラスや、ダイヤル表面に施された光の反射を抑える砂目調パターンなどにより、高級感も段違い。装いの格上げに効くスタイリッシュなクロノグラフをお探しなら、間違いのない一本です。
◆ タグ・ホイヤー
自社製フライバッククロノを積んで伝説のパンダが復活
搭載するのは自社製のCal.ホイヤー 02 COSCフライバック ムーブメント。レース場でのラップ計測に役立つフライバック機能の搭載は、レースの世界と深く関わってきたタグ・ホイヤーの歴史とも深くリンクします。
デザインは1960年代にごく少数のみ発売された希少なパンダダイヤルへのオマージュで、6時位置のインダイヤルを文字盤同色のシルバーとし、二つ目っぽく見せているのがナイス。なお、フェイス全体をぐっと引き締めるブラックの両方向回転ベゼルはセラミック製。美しく煌めき、時計にラグジュアリーな色気を付加しています。
◆ ブライトリング
40'sのクラシックなムードが薫る洗練フェイス
すっきりとした顔立ちで、二つ目レイアウトや角形プッシュボタン、ケースサイドの溝などよりクラシックなディテールを備えているのが魅力です。なかでも狙い目は、ご覧の白×黒のパンダ配色。クールさと愛らしさを併せ持ち、冬のモノトーンスタイルの締めにもバッチリです。
■ お問い合わせ
セイコーウオッチお客様相談室 0120-061-012
LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー 03-5635-7054
ブライトリング・ジャパン 0120-105-707