2023.08.08

大人の夏コーデを格上げする時計4選

男の夏の装いの基本、白Tシャツ。ただ、場合によってはちょっと物足りなさを感じる場合もあり。その際に特効薬となるのが本格的な機械式時計です。狙い目は、旬なラグスポか王道のドレッシーか？その２テイストを巧みに取り入れれば、劇的な変化をもたらしてくれます。

CREDIT :: スタイリング／四方章敬　文／長谷川剛（TRS）　編集／髙橋大（LEON.JP）、長谷川茂雄

白Tシャツ姿を一変させる最右翼は本格時計

左から、オーデマピゲ「ロイヤルオークオフショアクロノグラフ」、ウブロ「アエロ・フュージョンクロノグラフアルミニウムピンク」、パテックフィリップ「カラトラバ 6119G-001」、グランドセイコー「SBGY007」

こう暑くっちゃ、シャツスタイルも襟付きではなく、最軽量のＴシャツが多くのなるのも当然です。でも、白無地Ｔなら清潔感もあるから非常に安心。

とはいえ、あまりにシンプルに着こなすと、ちょっと物足りない場合もありますよね？そこで、プラス小物にて大人感と色気の演出を加えることを推奨する次第。

着こなしに添える小物のなかでも、最も重要であるのが本格時計です。一発で大人のリッチ感を添えることが可能な飛び道具ですから、有効活用しない手はありません。

今回はアクティブなラグスポ、そして上品さ満点のドレッシーという２大テイストに絞って、白T姿を格上げする名モデルをご紹介します。
着こなしについて詳しく知りたい方はコチラをどうぞ！

■ なんだかエロ〜い!? 時計その１

ラグスポを体現する注目作が白Tを格上げ

そもそもＴシャツはスポーツ系ウェアであるため、合わせる時計はスポーツテイストのモデルがすんなりマッチします。

なかでもラグスポと呼ばれるラグジュアリーかつ繊細なデザインを込めたスポーティウォッチなら、颯爽とした大人のエレガンスを白Ｔスタイルに添えることが可能。

さらに大きめケースのクロノグラフを選ぶことで、持ち前のメカメカしいデザインと相まって、シャツイチの軽装にアクティブな存在感を演出することができるのです。

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◆ オーデマピゲ「ロイヤルオークオフショアクロノグラフ」

男らしくリッチに腕元を飾る「黒金マッチョ」

ブラックセラミックケース、43㎜径、自動巻きcal.4401、パワーリザーブ70時間、100ｍ防水、ブラックアリゲーターストラップにブラックラバーストラップが別途付属 748万円／オーデマピゲ（オーデマピゲジャパン）

名作ロイヤルオークのエクストリームスポーツバージョンとして誕生したオフショア。デコラティブでマッチョなビス留め八角ベゼル＆ケースが男らしさを加速させる一本です。

さらにこのモデルは、日焼けした肌を精悍かつリッチに引き立てるブラック＆ゴールドのカラーリング。しかもムーブメントはあの話題作、CODE11.59と同じcal.4401自動巻き機械を搭載。

あえてラバーではなくクロコダイルベルトにて着用することで、エロみが一層引き立ちます！

ブラックセラミックケース、43㎜径、自動巻きcal.4401、パワーリザーブ70時間、100ｍ防水、ブラックラバーストラップが別途付属。748万円／オーデマピゲ（オーデマピゲジャパン）

フルブラックではなく要所にゴールドを“ちょい足し”しているところもポイント。精悍でありつつラグジュアリーな色気が漂います。

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◆ ウブロ「アエロ・フュージョンクロノグラフアルミニウムピンク」

スポーティなのに甘美な洒落感漂う「ピンクロノ」

アルミニウムケース、45㎜径、自動巻きcal.HUB1155、パワーリザーブ42時間、50m防水、ピンクのラバーストラップ 235万4000円／ウブロ

シンプルの極みである白Ｔシャツスタイルを、色っぽく仕上げるならカラー小物が効果的。ハイテク素材を開発する名手であるウブロの新機軸はアルミニウム。

独自のアルマイト加工を施し仕上げており、軽量ながら耐傷性に加え耐衝撃性も兼備します。

注目すべきは、ウブロのアルミならではのポップなパステルトーン。なかでもピンクモデルは優しいエレガンスがポイントです。

ただし本格的なクロノグラフゆえにナイーブでないのもウブロならでは。しっかりスポーティだけど汗臭くない、高感度な新感覚クロノグラフです。

ピンクといってもマットなサテン仕上げゆえに、ソフトでエレガント。ゴールドに似た輝きも相まって、ちょいエロリッチなルックスです。

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◆ なんだかエロ〜い!? 時計その２

ドレッシーな腕元の時計が上品さを増幅

シンプルな白Ｔスタイルも、着こなしによってはドレッシーなテイストに仕上げることが可能です。もちろん小物使いがキモになることは言わずもがな。

サングラスやアクセにこだわることも大事ですが、一番のポイントはやはり時計。薄型のドレスウォッチのなかでも、仕立ての良さや血筋の確かさがひと目で見て取れる、名門の名作から選びましょう。

シャツ一枚の軽い着こなしにも、育ち良さげなしっとりとした色気が備わります。

◆ パテックフィリップ「カラトラバ 6119G-001」

涼しい顔で見る人に「ツメ痕」を残す歴史的名品

18KWGケース、39㎜径、手巻きCal.30-255 PS、パワーリザーブ最小65時間、3気圧防水、手縫い風アリゲーターストラップ 481万8000円／パテックフィリップ（パテックフィリップジャパン）

パッと見で大傑作と分かるドレスウォッチの筆頭がパテックフィリップのカラトラバ。特に6119モデルは、クルー･ド･パリ（パリの爪）と呼ばれる細かい四角錐装飾をベゼルに配しており、その霊験はあらたかです。

研ぎ澄まされた砲弾型のバーインデックスや磨き抜かれた文字盤も、シンプルにしてただならぬ威容を感じさせるエッセンス。

ケースは重厚感漂うホワイトゴールド製。簡素な白Ｔスタイルも、一気にノーブルな装いにランクアップさせる一本です。

18KWGケース、39㎜径、手巻きcal.30-255PS、パワーリザーブ約65時間、3気圧防水、手縫い風アリゲーターストラップ430万1000円／パテックフィリップ（パテックフィリップジャパン）

熟成の手巻きムーブメント、Cal.30-255 PSは直径31㎜にして厚さは僅か2.55㎜とスマート。厳格な規格を持つパテックフィリップ･シール刻印入りです。

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◆ グランドセイコー「SBGY007」

湖面に張った氷のごとき清冽さでクールに決める

SSケース、38.5×43.7㎜、手巻きスプリングドライブcal.9R31、パワーリザーブ約72時間、日常生活用防水、クロコダイルストラップ　103万4000円／グランドセイコー（セイコーウオッチお客様相談室）

日本のドレスウォッチの最高峰といえばグランドセイコーです。

とりわけ独自メカニズムとして世界からも絶賛されるのがスプリングドライブ。本モデルはそんな機構を積みつつ、洒落感にも特化したスペシャルピースです。

スプリングドライブモデルが製造される信州の工房に近い諏訪湖の冬景色を、巧みにダイヤルに封じており、清涼にして味わい深さ満点。

真っ白でもブルーでもないほんのりカラーにより、大人の控えめな色気を感じさせる仕上りです。