2025.04.14
元祖モダンダイバーズの誇りを感じる“テック”な「フィフティ ファゾムス」が限定登場
腕時計のプロたちが魅了された一本をリコメンドする本企画。今回はライターの吉田 巌さんが「ブランパン」の『フィフティ ファゾムス テック BOC Ⅳ』を選びました! 元祖モダンダイバーズの進化と、ブランパンと海洋との深いつながりを改めて感じることのできる名作です。
- CREDIT :
文/吉田 巌(十万馬力) 編集/岸澤美希(Web LEON)
選者:ライター 吉田 巌
元祖モダンダイバーズウォッチ「フィフティ ファゾムス」が“テック”に進化


シティユースを意識したフィフティ ファゾムス バチスカーフをはじめ、多彩なモデルを展開していますが、初代のデザインを受け継ぐフィフティ ファゾムス オートマティックのヴィンテージ感溢れるルックスが一番好みという方も多いんじゃないでしょうか。
しかし、そもそもフィフティ ファゾムスは、それまでにない、ダイビング用の本格ツールウォッチとして1953年に誕生したもの。目盛りを刻んだガシッとした回転ベゼルを装備したルックスは、当時の人たちの目にかなり斬新、かつゴツく映ったはずです。こちらは、そこから正常進化を続けた姿だと考えれば……ホラ、俄然魅力的に見えてきたでしょう?
世界100本限定でリリースされたこちらのデザインは、フィフティ ファゾムス誕生70周年の2023年に発売された3種のアニバーサリーモデルのうち、もっともテクニカルダイビングに適した「ACT 2」テック ゴンベッサを踏襲したもの。ケース素材に、堅牢でありながら抜群に軽量なグレード23チタンを用いているところはそのままに、径を47mmから45mmにサイズダウンし、日常的に使いやすく仕上げています。
▲ ケースバックにはシリアルナンバーが刻まれ、ローターにはブランパンによる海洋資源の保護活動への支援活動である「ブランパン オーシャン コミットメント」のマークが施された特別なモデルだ。
▲ 海洋保護活動のプロたちも、海で実際に着用。本モデルは1本購入ごとに1000ユーロが海洋資源の持続可能な管理を目指す「ブランパン ✕ スルバーイ マリン リサーチ センター」に寄付されるので、時計を通じて海洋保護を支援することにつながるのもうれしい。
▲ ケースバックにはシリアルナンバーが刻まれ、ローターにはブランパンによる海洋資源の保護活動への支援活動である「ブランパン オーシャン コミットメント」のマークが施された特別なモデルだ。
▲ 海洋保護活動のプロたちも、海で実際に着用。本モデルは1本購入ごとに1000ユーロが海洋資源の持続可能な管理を目指す「ブランパン ✕ スルバーイ マリン リサーチ センター」に寄付されるので、時計を通じて海洋保護を支援することにつながるのもうれしい。
デイリーユースも考慮したためか、「ACT 2」テック ゴンベッサが装備していた3時間で1周する針や、それに対応したベゼル表示は割愛されましたが、シースルーバックでありながら、きっちり30気圧の防水性能を実現。
ムーブメントも隙がなく、約5日間ものパワーリザーブを実現し、シリコン製ヒゲゼンマイにより高い耐磁性も発揮する、ブランパン自慢の自動巻き、Cal.1315Aを搭載しています。
ディテール面も抜かりありません。ブラックセラミックがインサートされた一方向回転ベゼルには、ダイビンググローブを着用していても操作しやすいよう文字盤に向かって傾斜をつけ、光を97%吸収する漆黒の文字盤+畜光性のアプライドインデックスで暗い水中でも高い視認性を確保と、“テック”の名の通り、細部までテクニカルダイビングに適した仕様となっています。
▲ ブランドアンバサダーであり、著名な水中写真家ローラン・バレスタ氏の活動の様子。海洋生物の生態は実にダイナミック! © Laurent Ballesta
▲ ローラン氏は謎に包まれてきたシーラカンスの生態を調査するゴンベッサ探検にも携わっており、写真を通して海洋の現実を伝えてくれる。 © Laurent Ballesta
▲ ブランドアンバサダーであり、著名な水中写真家ローラン・バレスタ氏の活動の様子。海洋生物の生態は実にダイナミック! © Laurent Ballesta
▲ ローラン氏は謎に包まれてきたシーラカンスの生態を調査するゴンベッサ探検にも携わっており、写真を通して海洋の現実を伝えてくれる。 © Laurent Ballesta
このモデルは1本購入されるごとに1000ユーロが、海洋資源の持続可能な管理を目指す「ブランパン ✕ スルバーイ マリン リサーチ センター」の活動と運営支援に当てられるそう。
100本の時計それぞれには寄付証明書のほか、海洋写真家のローラン・バレスタ氏が撮影した署名付きの特別な100枚の写真などが付属しており、海へのロマンを掻き立ててくれます。
「見た目に反して超軽量! 海でも普段でも使える本格ツールウォッチ」(吉田)

実際にダイビングなどのマリンスポーツに興じる方は、この時計が腕にあれば心強いし、何より気分がいいはず。いや、そうでない方にも、いつでも海に思いをはせることができるモデルとしておすすめしたい、特別なフィフティ ファゾムスです。


● 吉田 巌(よしだ・いわお)
雑誌やWEB媒体にて、時計をはじめ、服、靴、鞄、革小物など男性の煩悩をくすぐるアイテム全般について執筆。インタビュー記事も多くこなす。趣味はバイクで地方に出掛けてスナックを巡ること。
■ お問い合わせ
ブランパン ブティック 銀座 03-6254-7233