トップレーシングドライバー佐藤琢磨の勝利の秘訣とは?

そんな佐藤さんは時計好きとしても知られ、なかでもブライトリングに関しては長きにわたりブランドのフレンズであり、同社のイベントにも度々登場する常連でもあります。この春に執り行われた「ブライトリング トップタイム サーキットイベント 2025」と題した新作発表会にも、佐藤さんはスペシャルゲストとして駆けつけました。

── では、今季はトップタイムを付けてレースに出場してみたり?
佐藤 いや、それはありえません(苦笑)。まず、僕が参戦するインディ500のようなレースでは、腕時計の着用はNGですから。それにインディに出走するようなレースカーは、1秒で100mを走るほどハイスピード。腕元に視線を送ることはなかなかできないんです。
佐藤 そうです。僕は2010年からインディカー・シリーズに出場しており、昨年は200戦の参戦を達成しました。そして今季は、古巣であるRRL(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)から出走が決まっています。顔見知りが多く、サポート体制も充実していることから、これまでのシーズン以上に特別な挑戦になると思っています。
チームのモチベーションを高めるのも勝利へのポイント

── 具体的にはどういった部分を詰めていくのでしょう?
佐藤 ドライバーにも色々なスタイルがあります。なかでも僕は、ドライバー自身がレースにおける中心的存在になる必要があると考えます。自分のマシンを操りながらも司令塔としての役割までしっかりこなす。それには常日ごろから、チームスタッフと綿密にコミュニケーションを重ねる必要があります。
各自がそれぞれに求められるスキルを発揮するのは当然ですが、そのためには牽引役の的確な采配があればこそ。また、チームのモチベーションを上げるのもドライバーの役目です。現在そういった取り組みに力を入れています。
佐藤 はい、スタッフの皆さんから信頼してもらい、「この人を積極的にサポートしたい」と思ってもらえる牽引役になるよう、普段の行動から意識しています。
ブライトリングの時計とともにトップを狙う

佐藤 やはり大きなレースでは、その直前まで強い緊張を感じます。でも、それもスタートの瞬間まで。一旦走り出してしまえば、あとはその時間をシンプルに楽しむだけ。結局、僕はレースが好きなんです。コクピットに収まってひたすらトップを目指して走り続ける。そんな時間が僕の生き甲斐となっています。そして、ブライトリングを腕に付けて勝利を祝す。それができたら一番幸せですよね(笑)
── どのモデルを付けてお祝いしたいですか?
佐藤 最近のお気に入りのアベンジャー B01 クロノグラフ 42 ナイト ミッションですね。高い機能性はもちろんのこと、ブラックセラミックをケースに使い、カーボンをダイヤルに採用するなど、レースカーのようなスペックが素晴らしいと思っています。
新作の『トップタイム』はサンデードライブで楽しみたい

佐藤 ナイトミッションが非常にタフでレーシーだから、日常用に新しいトップタイムを手に入れるのも良いですね。
── たとえば日常でなら、どのようにトップタイムを付けますか?
── 心からリラックスした休日を迎えるには、まずはインディ500を制する必要がありそうですね。
佐藤 そうなれるよう頑張ります。ぜひ応援よろしくお願いします!

● 佐藤琢磨(さとう・たくま)
1977年、東京都生まれ。学生時代の自転車競技から一転、早稲田大学在学中の20歳で鈴鹿サーキットレーシングスクールに入り、モータースポーツの世界へ。主席で卒業し、渡英。英国F3で頂点を極め、2002年にF1デビューして活躍。2004年アメリカグランプリにて表彰台を獲得。2010年からは米国最高峰のインディカー・シリーズにチャレンジし、2013年に日本人初優勝を成し遂げ、世界最高峰のレースと言われるF1とインディカー両方で表彰台に上がった唯一の日本人ドライバーとなる。2017年にアジア人として初めてインディ500にて優勝し、2020年に2度目の制覇。
佐藤琢磨 オフィシャルサイト
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