【新常識】大人の腕時計「スポーツウォッチ」のイケてる付け方

これまで、スポーツウォッチの文字盤カラーの主流は、白か黒でした。読者の皆さんにも、手持ちのダイバーズやクロノグラフはこの２色ばかり、という方が多いのではないでしょうか。

ですが、近年は、塗装や製造技術の向上によって、色の選択肢がグーンと増えました。バキッとしたビビッドカラーから、スモーキーなニュアンスカラーまで選り取り見取り。これから夏にかけてどんどん薄着になりますが、その寂しさを補うのにぴったりなんです。

ただ、カラフルなスポーツウォッチは、コーデを一歩間違えると妙に子供っぽくなることもありますから注意が必要です。以下、今どきのスポーツウォッチを大人然と付ける2パターンの方法を伝授いたします。

まず、鮮やかなカラーダイヤルの付け方から解説いたしましょう。スポーツウォッチ特有のゴツいケースにバキッとしたカラーの文字盤が組み合わされると、腕元で強いインパクトを発揮します。

そこで服装も主張を強いものを選んでしまうと、スタイル全体がコッテリしてしまいます。大人っぽくまとめたいなら、服装はなるべくシンプルに徹し、時計が主役となるよう心がけるといいでしょう。

今回選んだのは、「タグ・ホイヤー」のタグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー 02 スポーツ クロノグラフ。言わずと知れた名作レーシングクロノグラフの新作であり、サテン仕上げの文字盤とセラミックベゼルを綺麗なブルーにすることで、とても爽快感ある仕上がりとなりました。

搭載ムーブメントが自社製のキャリバー ホイヤー02というところも、時計通の琴線をくすぐります。

ここではせっかくのこの綺麗なブルーを活かすべく、他の色を使わずに、白のシャツ・カーディガン・スニーカー、そしてブルーデニムですっきりとコーディネート。

全身が白とブルーのため、とてもクリーンな雰囲気に仕上がってると思いませんか？ それでいてSSケースやブレスがキラキラと輝くため、リッチな大人の余裕も十分に演出。ブルーのスポーツウォッチなら、こんなこなしがいまどきです。

鮮やかカラーがある一方で、サンドカラーやスモーキーなグレーなどのニュアンスカラーの文字盤が増えているのも最近の傾向。これらに対し「時計単体で見るとカッコイイけれど、合わせる服の色に悩みそう……」という方もいるでしょう。

でも、ご心配なく。これらは服装も同系色のトーンでまとめると、グッと洒落感あるスタイリングとなるのです。

ここで選んだのは、名門「ブランパン」のフィフティ ファゾムス バチスカーフ デイ・デイト デザートエディション。バチスカーフは1970年代の自社ダイバーズに着想を得たコレクションですが、本モデルはよりヴィンテージ感を強めた仕上がりが魅力。

サンバーストパターンを施したダイヤルとキャンパスストラップをサンドベージュに統一し、ミリタリーやサファリのテイストを醸しているのも特長です。

時計のミュアンスカラーを活かすために、サンドベージュやオリーブ系のアイテム取り入れ、全身をトーン・オン・トーンでまとめました。ボトムスは白に統一することで、男らしさの中に清潔感もプラス。

ちなみに、見るからに柔らかな素材のアイテムを選んでいるのもポイント。時計の色合いがそうだからといってガチのミリタリーやサファリアイテムを合わせてしまうと、ここまで上品な雰囲気にはまとまりません。このサジ加減も覚えておいてくださいね。