2018.04.07
【バーゼル速報05】
時計誕生100年の底力! 圧倒的な力作揃いのブルガリ
世界最大規模の時計見本市が、スイスのバーゼルで行われる「バーゼルワールド」。著名な時計ブランドが多数出店するなかで、静かに熱い地殻変動がおこっている模様。そんななかから、LEON.JPが注目する時計ブランドの最新作と、目が離せないブランドの動向をご紹介します。腕時計を手掛けて100周年を迎えるブルガリです。
- CREDIT :
写真/小林孝至 取材・文/福田 豊
◆ ブルガリ
なんと言っても、“腕時計誕生100周年”が話題
「セルペンティ トゥボカス」は映画『ロッキー4』に登場するなど、世界的にその美しさが知られる、まさに歴史的名作レディスウォッチなのです。
じつは「セルペンティ トゥボカス」の蛇腹というのは、1960年代にローマで使われたガス管がモチーフらしく、そのガス管自体がローマ市民にとってローマの象徴とか。
つまり今回のブースのデザインは、ブルガリを象徴するものであり、同時にブルガリの故郷であるローマのシンボルともいえるのです。そうした意味でも、ブルガリのブースはバーゼルワールドで随一の名デザインといえましょう。
そんなブルガリですが、今年最大のトピックスといえば「ブルガリの腕時計誕生100周年」です。
もともとハイジュエラーであるブルガリに100年もの腕時計の歴史があったことに、正直、驚きでした。というのも、100年前の1918年といえば腕時計の草創期ですから、驚くとともに、大いに感動的です。
ちなみに100周年を祝した作品は、今年1月のジュネーブのプレ・バーゼルで発表された、レディス初のミニッツリピーターでした。同作はダイヤモンド装飾をあしらった優美な小さなケースにすっと納まり、ダイヤルは漆蒔絵で、ケース左のチャームを操作すると美しい鐘の音を奏でるなど、どれもが最高に可憐で素敵で、感動しました。ジュネーブでもっとも気に入ったモデルのひとつ。
そのほか「オクト フィニッシモ」のステンレススティールのケースやベゼルやブレスレットをマットな白銀色にしたモデルは、個人的には今年のNo.1モデル。同様のマット仕上げのローズゴールドモデルも溜息の出るような美しさで、心から欲しい!と思ったしだいです。
バーゼルワールドとは?
「BASELWORLD」=「バーゼルワールド」は、毎春先にスイスのバーゼルで開催される、世界最大級の時計宝飾見本市。そもそもはスイスの主要産業である工業製品を国内外に披露する「スイス工業展」が起源で、昨年100周年を迎えました。
そんな長い歴史と伝統から、市民にとっては“年に一度の祭事”のようになっており、チケットを買えば誰でも入場できる、まさにお祭りのような明るくオープンな雰囲気が特徴。週末には、友だち同士や、カップル、ベビーカーを押した家族、老夫婦、犬連れの方など、さまざまな来場者が皆うれしそうに時計を眺めている姿を見ることができます。
■ お問い合わせ
ブルガリ ジャパン 03-6362-0100