スポーツウォッチは断然クラシックが大人!? 注目すべき５モデルとは？

いまの高級時計に4つの潮流を定義したうえで、「ドレス × モダン」の対角線上に位置するカテゴリーが「スポーツ × クラシック」。

アヴィエーションやモータースポーツ、ダイビングなどにおいて、専用に開発された時計は美しく、その機能美は時代を超えた“レガシー”といえるでしょう。そして1970年代を彩った華やかなカラーリングのレトロなテイストが、この現代に新鮮に映ります。それは決してノスタルジーではない新たな雰囲気を腕元から醸し出すのです。　

時計の4つのカテゴリーは拮抗し、互いにテンションをもちながらバランスを保っています。それが多様化するライフスタイルに呼応して選択できる、現代のラグジュアリーウォッチの魅力です。

新体制の下、改革を進めるブランドの新たなシンボル。モデル名の「8」は1938年に設立された開発部門ユイット（フランス語で「8」の意）・アビエーションに由来します。8日巻きに象徴される技術力を継承し、オンボードクロックのデザインに自社製ムーブメントのB01を内蔵します。

パイロットウォッチのスタイルに、昼夜表示付きのトラベルタイム機構を搭載したモデル。RGケースと小径サイズのバリエーションが新作として登場しました。ふたつのプッシュボタンで二重になった時針を前進／後退し、第2時間帯を表示します。

今年はミッレ ミリアとのパートナーシップが30周年を迎え、歴代モデルのなかでも人気の高いクラシックスタイルに、鮮やかなカラーリングを施した新作が登場しました。マシンを識別するナショナルカラーのロッソコルサはイタリア、ブリティッシュレーシンググリーンは英国をあらわします。

1970年代に米軍にも供給されたデビルダイバーを復刻したモデル。本格的なダイバーズ機能に、スタイリッシュなオレンジダイヤルが街でも目を引きます。

時計とスピードの融合を追求するベル&ロスのコンセプトが今年は大空へ。青空と雲を思わせるカラーコードを全身に纏います。アクセントのオレンジカラーや飛行機を象った秒針が大人の遊び心をくすぐりますね。

腕時計の世界は、新たなゼロポイントへ
今年のバーゼルワールドは、出展ブランドの減少、期間の短縮など開催前からただならぬ情報が伝わってきました。しかし現地に赴くと、それは危惧にすぎず、不沈艦隊バーゼルは改革の荒海に出帆したといえるでしょう。

ハイテクが導く未来型腕時計とは
いまでは機械式時計に最新鋭のエンジニアリングが駆使され、技術者に物理や数学のエキスパートが就くことも珍しくありません。そこから新たな魅力ある時計の未来が広がります。

伝統の様式美に磨きをかけた"新古典主義"なドレスウォッチ
ドレスウォッチには、長年培われてきたスタイルがあります。この様式美をエレガンスに純化し、さらに時代のエッセンスを加えた、現代的なモデルをご紹介します。

換骨奪胎でドレスをモダンに再定義
ドレスウォッチにおいて、「クラシック」がフォーマルを立ち位置にするのに対し、「モダン」はドレスのデザインコードに現代的な解釈を加え楽しみの幅を広げます。その斬新なのにブレない姿勢に気品が漂います。

本誌8月号（6/24発売）では、時計特集をお送りします。そちらもお楽しみに！