2018.06.22
復権するモダンドレスウォッチ、注目の3モデルとは?
ドレスウォッチにおいて、「クラシック」がフォーマルを立ち位置にするのに対し、「モダン」はドレスのデザインコードに現代的な解釈を加え楽しみの幅を広げます。その斬新なのにブレない姿勢に気品が漂います。
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写真/小林孝至(イタルスタジオ) 取材・文/柴田 充
その座標チャートのもう一片の対角線上に位置するのが、「ドレス×モダン」と「スポーツ×クラシック」。ここでは前者のモデルを集めました。
数年前からファッションではスーツスタイルが復権し、それに合わせてドレスウォッチが人気を集めるようになりました。それはジャケットの袖に収まる小径や薄型のケース、カレンダーさえも省いたシンプルな文字盤といったデザインコードなのです。そしてモダンなスーツがビジネスシーンだけでなく、パーティーやカジュアルにも映えるように、モダンなドレスウォッチもこのデザインコードを崩すことなく、時代に寄り添い、進化を遂げました。薄型は超薄型へ。優雅な手彫り装飾を競ったスケルトンは、ムーブメント設計からモダンさをアピールするものへと。これは本来の趣意を変節せず、新たな解釈を加えて表現する、まさに“換骨奪胎”なのです。
Category 03 「ドレス×モダン」
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