2018.10.26
大人の名品スポーツウォッチ5選。ラルフ・ローレンなど、クルマ通な名作はコレ!
腕時計と自動車は、実はとても親密だ。クルマに乗っていない時でさえも、あなた自身の腕元で名車を感じられるモデルを紹介する。
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文/渋谷康人
クルマ好きなら知って損ナシな名モデルを厳選!
当初のレースは公道レースだったから、出走するクルマのダッシュボードには必ず時計がセットされた。そんなレースとは無縁のドライバーにとっても腕時計、中でもクロノグラフは「より早く走りたい」という気持ちを盛り上げてくれる最高のアクセサリーだろう。それはクルマがすべて電気自動車になっても、パーソナルなモビリティツールである限り、永遠に変わらないだろう。ここでご紹介するのは、クルマと親密どころか「切っても切れない」絆で結ばれた腕時計たち。
どれもクルマ好きにはたまらない、できることならクルマと一緒に手に入れたい特別な1本だ。
● ウブロ 「テクフレーム フェラーリ トゥールビヨン クロノグラフ」
マラネロのエンジニアがデザインしたフェラーリ・クロノグラフ
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2017年のバーゼルワールドでは、デザイン部門を率いるフェラーリのデザイン部門副社長フラヴィオ・マンツォーニ自身がウブロのブースでプレゼンテーションを展開、世界中から集まったジャーナリストを沸かせた。
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文字盤をはじめ、パーツの配置も独創的。ワンプッシュクロノグラフのボタンもドライブ中の操作を前提に設計され、極上のフィーリングに仕上げられている。フェラーリのオーナーはもちろんのこと、時計コレクターにとってもこれはなんとも心惹かれる、スポーツウォッチの歴史に確実にその名を刻む名作だ。
● ショパール 「ミッレ ミリア 2018 レース エディション」
「世界で最も美しいレース」を記念するクロノグラフ
![自動巻き。径42mm。SSケース。レザーストラップ。COSC公認クロノメーター。シースルーバック。64万5000円(税抜)/ショパール(ショパール ジャパン プレス)](https://assets-www.leon.jp/image/2018/10/24235058944659/0/Mille_Miglia_2018_Race_Edition_-_4_-_White_-_168589-3006.jpg)
風光明媚なイタリア全土を舞台にすることから「世界で最も美しいレース」と讃えられ、第2次世界大戦前も、そして終戦から2年後に再開されてからも絶大な人気を誇った。
だが出走するクルマの劇的な性能向上、レースの高速化で危険性が高まり、1957年に観客を巻き込む大事故が起きたのを最後に中止。1977年にようやくクラシックカー、ヴィンテージカーによるタイムトライアル方式の公道イベントとして復活。クラシックカーのエンスージアストにとっては、一度は参加したい夢のイベントだ。
そして1988年から現在まで一貫してこのミッレ ミリアのオフィシャルパートナー&タイムキーパーを務めているのがショパールだ。現共同社長のカール-フレドリッヒ・ショイフレ氏も、その父で現会長のカール・ショイフレ氏も熱烈なカーエンスージアスト、クラシックカーのコレクター。現共同社長のショイフレ氏は毎年、自らのドライブでこのイベントに参加している。
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この「ミッレ ミリア 2018 レース エディション」は、今年の限定モデル。そしてレースの参加者にも記念として贈られるもの。文字盤には1927年から1940年の往年のレーシングカーのダッシュボードを彷彿させるブショネ(研磨による円形の装飾模様)が施されている。また、シースルーのケースバックにはパートナーシップ30周年を記念したスペシャルロゴが転写され、スポーティなパンチング加工が施されたレザー×ラバーストラップを採用。
クラシックカーのオーナーはもちろん、その雰囲気を好む人にはぜひお勧めしたいドライバーズクロノグラフだ。
● タグ・ホイヤー 「モナコ キャリバー11」
スティーブ・マックイーンと共にル・マンを駆け抜けた腕時計
![自動巻き。径39×39㎜。SSケース。カーフストラップ。100m防水。63万円(税抜)/タグ・ホイヤー(LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー)⚫03-5635-7054 https://www.tagheuer.com/ja-jp/node/573](https://assets-www.leon.jp/image/2018/10/24235146380124/0/CAW211P.FC6356-2015-3.jpg)
この映画は、1970年の実際のレースの映像と映画用に撮影された映像を巧みに織り交ぜ、ドキュメンタリータッチでリアルにこのレースの過酷さ、ドライバーたちの孤独な闘いをリアルに描いた。
その中でマックイーンが演じた、ガルフ石油のスポンサーカラー、ガルフ・ポルシェチームのポルシェ904をドライブするアメリカ人トップレーサー、ディレイニーが着用していたのが1969年に発売された、世界初の自動巻きクロノグラフにして角型の防水ウォッチ、初代「タグ・ホイヤー モナコ」。マックイーンは映画の中ばかりでなく日常でもこのウォッチを愛用したという。
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映画『栄光のル・マン』でのスティーブ・マックイーン。実際に彼はこの映画でドライブした「ポルシェ917」や、ル・マンで活躍した「フォードGT40」などエキゾチックなスポーツカーやオートバイを多数所有していた。
● ラルフ ローレン 「オートモーティブ・クロノメーター 39 mm」
名車ブガッティへのオマージュを込めたスポーティなクラシックウォッチ
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タイプ57の中でも“第2次世界大戦前に製造された最も美しいクルマ”と誰もが認める、最終的にたった3台しか作られなかったレアモデルだ。この2ドアクーペをデザインのインスピレーションにした腕時計が「オートモーティブ コレクション」。
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● ロジェ・デュブイ 「エクスカリバー スパイダー ピレリ オートマティック スケルトン」
F1のレースタイヤ製ストラップを装備するアヴァンギャルド・スケルトン
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市販車とは違い、研究室で開発されたばかりの、高価過ぎてロケットなど宇宙でしか使われることのない最先端素材が惜しみなく使われている。レースタイヤは現在コントロールタイヤ制、つまりイタリア・ピレリの一社供給だが、毎レースごとに性能が向上するマシンの性能に応える性能が要求され常に進化している。
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このアヴァンギャルドなタイムピースと、アヴァンギャルドなF1タイヤ、しかも実際にレースで使用されたものを素材にしたラバーストラップの組み合わせは、F1やレースカー好き、時代の最先端を走るセレブリティにどんなモデルよりも似合う。
■ お問い合わせ
ショパール(ショパール ジャパン プレス) 03-5524-8922
LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー 03-5635-7054
ロジェ・デュブイ 03-4461-8040
ラルフ ローレン 0120-3274-20
LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ウブロ 03-5635-7055
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