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2025.04.06

【海外試乗記】ヘタレ編集者がマセラティ GT2 ストラダーレに乗ってきた!

レーシングカーを合法的に公道で乗れるようにしたとメーカー自らが謳う、マセラティ GT2 ストラダーレ。まだ日本ではなかなかお目にかかれないスーパーマシンをスペインで試乗したWeb LEON副編集長高橋 大がリポートする。

CREDIT :

文・編集/高橋 大(WEb LEON) 写真/マセラティジャパン 

マセラティ GT2 ストラダーレ

レーシングカーを合法的に公道で乗れるようにしたスーパーマシン

マセラティ GT2 ストラダーレ 海外試乗 リポート
▲ GT2 ストラダーレは、「ハイドラッグ」リアウィング設定で280 km/h で500kgのダウンフォースを発生させる。
突然ですが全力で遊んでいますか? 大人になると何かと雑事に追われて遊ぶ余裕がなくなりがちですが、Web LEON読者貴兄は人生に遊びがいかに大事なものか、よ〜くご存知かと。オランダのさる高名な学者も人は遊ぶことで進化してきたホモ・ルーデンス(遊ぶ人間)であると言っております。

さて、そんな遊び心を最高に熱くさせるクルマが今回の主役、マセラティ GT2 ストラダーレ。この風貌で分かる通り、ベースはGT2 ヨーロッパシリーズでマセラティをトラックに復帰させたGT2の公道バージョン。つまりレーシングカーを合法的に公道で乗れるようにしたマシンなんですね。
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マセラティ GT2 ストラダーレ 海外試乗 リポート
▲ マセラティのデザインセンター、チェントロ・スティーレで製作される。
スペックは640ps (471kW)、720 Nm。このパワーを自社設計・製造した100%「モデナ製」のV6の3ℓツインターボ、名付けてネットゥーノ エンジンから発生させます。結果、最高速度は324 km/h。0-100km/hまで 2.8 秒で加速というとんでもない性能をもっております。

そんなスーパーなマシンにスペインで試乗する機会をいただいたのでリポートいたします。

向かったのはスペイン南、コスタ・デル・ソルのリゾート、マルベーリャ。自分は初めて伺ったのですが、ヨーロッパでは割とポピュラーなリゾートで、海岸沿いにラグジュアリーホテルが立ち並んでおります。その中でも老舗にして格式高いマルベーリャ クラブ ホテルが今回の滞在先。
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スペインのラグジュアリーリゾートにGT2 ストラダーレが集結

マセラティ GT2 ストラダーレ 海外試乗 リポート
▲ コスタ・デル・ソル(太陽海岸)の名の通りのまばゆい景色が広がるホテル前のビーチ。
椰子の木が南国情緒を煽る大通に面していますが、エントランスは控えめ。そこがまた歴史を感じさせます。しかし、中に入っていくと広大な敷地が海岸に向かって広がり、素敵なコテージが立ち並んでいます。

海岸に面した場所にはプールとレストラン、バーなどがあります。で、その先には桟橋。う〜んオールドスクールなリゾート感が実に心地よい。ロビー棟にはルイ ヴィトンやカルティエ、ロエベなどの高級メゾンがずらり。クラシックな建物に合わせたサイズ感なのもまた特別な雰囲気です。
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マセラティ GT2 ストラダーレ 海外試乗 リポート
▲ 下部はカーボンファイバー製のマットブラックが標準。華やかな色のカーボンファイバーを選ぶこともできる。
初日はそんなホテルを散策した後、GT2 ストラダーレのデザイナーKlaus Busseさんから、実車を前にブリーフィングが行われました。そこでご対面となったGT2 ストラダーレですが、カーボンパーツを奢りまくったボディは、ほぼレーシングマシン(笑)。これはやる気にならざる得ないでしょ、という面構えです。

翌日。ホテルの中庭にずらりとならんだGT2 ストラダーレから、公式サイトのメインビジュアルにも選ばれているマットブルーの一台を当てがわれ、いざ出発。乗り込むと、シートも完全バケットで、ドアの取手もストラップと、中もほとんどレーサー仕様です。

で、向かうはアスカリ・サーキット。こちらはいわゆるプライベートサーキットで、公式なレースではなく富裕層の会員や、こういった国際試乗会などで使用されることを目的とした場所。
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街乗りもこなせるレーシングマシン。でも本気になるとヤバイです

マセラティ GT2 ストラダーレ 海外試乗 リポート
▲ カーボンファイバー製スポイラーは MC20 のデザインから改良され、表面積を拡大し、ブーメラン型のデザインとエンドプレートが組み込まれたウイングを追加。
マセラティの先導車に続いてマルベーリャの街を色とりどりのGT2 ストラダーレが走る姿は圧巻。街ゆくクルマ、歩道の人々、皆の視線がこちらに集中します。これぞスーパーカーの醍醐味です。どなたが言ったかスーパーカーの定義とは視線を奪えるクルマかどうか、とか。その意味でも間違いなくスーパーカーでしょう。

街をぬけ、峠みちへ。峠と書くと日本の感覚だとショートコーナーが連続する山深い景色を浮かべるかもしれませんが、スペインのそれはさにあらず。岩山にゆるやかなコーナーとストレートが続く、ハイスピードなコース。ゆえに、一行の速度域もかなり高めです。ここでモードを街乗り用のGTからSPORTにチェンジ。途端にアクセルレスポンスがグッとリニアに、足回りも一段階硬めに変わります。
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マセラティ GT2 ストラダーレ 海外試乗 リポート
▲ サベルトと開発した、特別デザインのアルカンターラのフォームエンドを備えたカーボンファイバーダブルシェル シート。
運転は米国人ジャーナリストがしていたんですが、彼がかなりの飛ばし屋さん。おかげで車のポテンシャルがよ〜くわかりました。一瞬の隙も逃さないとばかりに追い越しをかけるかける! 爆発的な加速力と、高速レーンチェンジ時のクイックな動き、挙動はまさにサーキット仕様です。車体は一ミリも傾きません。でも、足回りの硬さはそれほど不快じゃありませんでした。

エキサイティング&スリリングなドライブを経て、サーキットに到着。ここで私もついにハンドルを握ります。まずプロドライバーの横に乗り、レクチャーを受けるんですが、このドライバーがまたガチすぎるくらいガチなサーキット走行をしてくださいまして、一発で軽めのストマックブローを食らった状態に(笑)。
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やはり本懐はサーキット走行!

マセラティ GT2 ストラダーレ 海外試乗 リポート
▲ レーシーな中にもラグジュアリーさを融合させたマセラティらしいインパネ・ダッシュボード。
ただ、そのくらい追い込んだ走行を体験させてもらったことで、このGT2が正真正銘のレースマシンということは否応なくわかりました。アスカリ・サーキットはメインストレートから第一コーナーへは若干登りで、次はブラインドで下りの切り返しコーナーと、いきなりめちゃ難易度高い&怖い。プロドライバーはそこへ全開で突っ込んでいき、フルブレーキングしてステアリングを切る。横に乗っているとメリハリが利きまくりのドライビングですが、車体は一ミリもぶれずに安定姿勢のままコーナーを抜けていくんです。

いよいよ自分の番です。初めてのサーキットではラインどりで困るのが常なんですが、今回はコーナ毎に色違いのコーンが置いてあり、ブレーキング、ステアリング、コーナ脱出時の視線の方向と、示してある上に、先ほどのプロレーサーのレクチャー付き。

おかげで、なんとかヘンテコなことにはならずに難易度高めなアスカリ・サーキットを走ることができました。と言っても、プロの1/3くらいの速度でゆる〜く流しただけですが、その魅力の片鱗はよくわかりました。エンジンのレスポンス、ステアリング、コーナリング時の挙動、全てが滑らかで安定している。
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マセラティ GT2 ストラダーレ 海外試乗 リポート
▲  WET、GT(エンジン始動時のデフォルト設定)、SPORT、および CORSAの4つのドライブモードを備える。
終始「ノーブレーキで!」と言われながらも怖くて減速していたS字カーブを、最終ラップは意を決してノーブレーキで入ったのですが、拍子抜けするほどあっさりと走り抜けられたのでした。

走り終えて、の感想。下手くそな自分でも最高に楽しい! 走っているとだんだんと血がたぎってくる。ラテンスポーツカーの魔力をまざまざと体感させてもらいました。

レースって転がしオヤジ(コヤジ)にとって憧れであり、究極の遊びですよね。GT2 ストラダーレは、そんな憧れをかなり現実的にしてくれる一台かなと。もちろん本気でレースに参加となるとさまざまなハードルはありますが、少なくともこのクルマでサーキットを走るだけでも、かなりのレーサー気分を味わえることは間違いないと思います。
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今回一番感じたのは、幾つになっても遊びに夢中になれる大人っていいなぁということ。と言うのもマセラティの先導車のドライバーさんやPRの方々、サーキットで色々レクチャーしてくれたプロレーサーの皆さん、さらにはデザイナーのKlaus Busseさん、みんなクルマの話になると子供みたいに目をキラキラさせていたんですよね。

ラグジュアリーなおもてなしドライブは余裕のオヤジさま方、圧倒的な非日常体験を共有するデートのお供に、一台いかがですか?
Maserati GT2 Stradale ギャラリー
マセラティ GT2 ストラダーレ 海外試乗 リポート
▲ ドアノブはストラップ仕様。
マセラティ GT2 ストラダーレ 海外試乗 リポート
▲ ボンネット上部にはカーボン製の大型のダクト。
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マセラティ GT2 ストラダーレ 海外試乗 リポート
▲ ネットゥーノエンジンは出力が強化されている。
マセラティ GT2 ストラダーレ 海外試乗 リポート
▲ レーシングマシンの印象を強くさせるカーボン製リアウィング。
マセラティ GT2 ストラダーレ 海外試乗 リポート
▲ インフォティメントシステムが搭載されているので街乗りももちろん快適。
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■ Maserati GT2 Stradale

全長×全幅×全高:4669× 1965(ドアミラー含まず)×1222mm
ホイールベース:2700mm
3000ccV型6気筒 ツインターボ 後輪駆動
最高出力:470.6 kW(640ps)@7500rpm
最大トルク:720Nm@3000~5500rpm
8速AT
車重:1475kg
価格:4394万円〜

■ マセラティ・ジャパン
HP/https://www.maserati.com/jp/ja

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