2025.04.16
新世代アウディA5シリーズに試乗! 電気もいいが、やっぱりエンジンもいい‼
2025年2月、新型アウディA5シリーズが発売された。ベストセラーモデルA4シリーズの後継であり、新世代の内燃エンジン用プラットフォームを採用するアウディにとって待望のニューモデルだ。今回はS5アバントに試乗して、その出来栄えを確認してみた。
BY :
- 文/藤村 岳(男性美容研究家)
- CREDIT :
写真/アウディジャパン
ベストセラーモデルである、A4シリーズの後継車

しかし、いま世界的に100%電動化へのスピードは鈍化している。例えばメルセデス・ベンツもボルボも戦略変更を余儀なくされている。それはアウディとて同じことだ
アウディによると新型A5シリーズは、ベストセラーモデルである、A4シリーズの後継車にあたるものという。これまでA4といえば、「セダン」とステーションワゴンの「アバント」があり、その派生車種である「クーペ」、「カブリオレ」、5ドアハッチバックの「スポーツバック」にA5の名が使用されてきた。

実はこれ、電動化に向けて車名の再編成を進めてきたことによる影響だ。アウディは2024年から電気自動車には偶数の、内燃エンジン車には奇数の数字を割り当てると発表していた。したがって4は電気自動車に、5は内燃エンジン車にという法則にのっとっている。

新世代プラットフォームによる数多のメリット
プラットフォームを新しくしたことにより、性能向上はもちろん、電動化、環境規制への対応、安全性の向上、最新の電子アーキテクチャの採用によりインフォテインメントシステムの進化など、さまざまなメリットが生まれる。今後はこのPPCをもとにした新型Q5やQ7、A6なども導入される予定だ。


オールニューになった新型A5シリーズのラインアップは、2ℓ4気筒ターボで前輪駆動の「A5 TFSI」(最高出力110kW/150PS)とその高出力版(150kW/204PS)の「TFSIクワトロ」、2ℓディーゼルターボの「TDIクワトロ」、そして3ℓV6ターボを搭載する「S5」からなり、それぞれにセダンとアバントが用意されている。

エクステリア以上に新しさを感じさせるのが新世代のインフォテインメントシステム。11.9インチのAudi バーチャルコックピットプラス(デジタルメーター)と、14.5インチのMMIタッチディスプレイで構成されており、助手席用にも10.9インチMMIパッセンジャーディスプレイをオプションで用意する。
新世代マイルドハイブリッドは電動走行も可能に
その電動アシストの恩恵もあり、とにかく動き出しが軽快。そしてSモデルのため、硬い乗り味を予想していたがしなやかで洗練されていた。もしスポーティな乗り味がお好みなら走行モードを「ダイナミック」に変更すれば、ダンピングコントロールスポーツサスペンションを備えているので引き締まった足回りになる。

