注目!? レタードTシャツの大人な着こなし方

古き良きアメカジの王道アイテムであるレタードTシャツの魅力といえば、程よくヤンチャな印象とアクのある顔立ち。それを味方に付ければ、鮮度満点のスタイルを装うことができます。

では、レタードTシャツを大人の艶ありスタイルに見せるコツとは何か？ その答えはずばり、昨今の主流であるカジュアルスーツやセットアップに組み込むことです。

スタイリッシュかつ落ち着いた印象のカジュアルセットアップや、くだけたスーツ──、ないしスラックスとの合わせを念頭に置いて、レタード特有のアクを上手に中和することがポイントとなります。

その際、スーツもTシャツもダークトーンで統一することをお忘れなく。それにより、落ち着いた印象が増します。

さらに艶っぽさを追求するための着眼点を順に見ていきましょう。

スーツやセットアップ合わせの前に、お手軽なのがスラックス合わせです。まずは、そんなとっつきやすいスタイルからトライするのがオススメです。

レタードTといえば、デニムや軍パンといったワイルドなアイテムの合わせが思い浮かびますが、アメカジ風味を強めるのではなく、あえてキレイめスラックスと合わせることで、レタード特有のアクを中和するのが先決です。

そうすることで、レタードTのヤンチャな印象は残しつつも、グッと大人っぽさが増幅できます。

主役のレタードTは、ローカルなカレッジプリントが施された王道デザインが理想的。しっかりヤンチャでアクのある印象が演出できます。

それでいて、ボディは黒やネイビーなどのダークトーンで統一を。艶感の演出も意識することが大切です。

ちなみに写真のTシャツのボディは、ムラ糸を旧式のローゲージ編み機で甘く編んだもの。シャドウボーダーと呼ばれる横段のムラが浮かび、表情に奥行きを与えています。

できればこちらのように、風合いはくったりとしてソフトなものを選べば、よりこなれ感が増します。

Tシャツスタイルの洒落感をプラスするのに効果的なのが、ニットの腰巻き。上質なハイゲージニットならば、艶感演出にもひと役買ってくれますよ。

もちろん、色はダークカラーで統一を。ちらりと見えるゴールドケースの時計も際立って、艶っぽさを程よく盛ることができます。

スラックスは、多少ゆったりとした余裕のあるテーパードシルエットのほうが、Tシャツ姿と好相性。素足にスニーカーという軽快さも加われば、抜け感をアピールできます。

ブレスレットなどのアクセ類は、時計同様、ゴールドをチョイスするのがポイントに。ダークトーンのウエアに際立ちますし、より艶っぽく見えますよ。

レタードTシャツの最も合理的なこなし方が、セットアップ（スーツ）との合わせ。ジャケットがフォントや絵柄の見える面積を狭めてくれるため、レタードT特有のアクをグッと和らげますし、Vゾーンを新鮮に彩ります。

写真のコーデでは、くったりしたソフトタッチのレタードTシャツを、コットンリネンのアンコンスーツにイン。

ビジネス臭のしない、カジュアルな素材感でシンクロさせるのも、スマートかつこなれた印象をもたらす鍵になります。

ジャケットのインナーといえば無地Tが定番ですが、レタードTがチラリと見えるだけで、新鮮かつヤンチャなムードがプラスできます。

普段のスーツやカジュアルセットアップを一変させる隠し味としても、イマドキ感を増すテクニックとしても活用できるので、オススメです。

足元で色気を出すなら、かしこまりすぎない薄いラバーソールのスリッポンが重宝します。

スニーカーですとTシャツとの相性はいいですが、少しカジュアル感が過度になる可能性があるので、スエードの艶感を持ったスリッポンを素足履きでこなしたいところ。

大きく足の甲を見せるのも、艶感を加えるポイントになります。