この抜け感がエロい!? 今、お洒落な大人の足元はフニャリが正解

堅い革靴をなじむまで我慢していたあの頃。それはそれで楽しみもあるのですが、昨今の革靴は柔らかな仕立てのものが多勢を占めています。おまけにビジネスでもスリッポンが許容されるようになったとあらば、履き心地が柔らかなフニャリなスリッポンが人気を集めるのは当然でしょう。特にこれからの季節は、素足履き（風）することも多いとあって注目度は高まるばかり。

とはいえ、あくまで革靴。リッチ感はスニーカーでは到底及びません。しっかり大人っぽさをキープしつつも、脱力感と色気をプラスすることができるんです。本特集でこれまで紹介してきた、艶感たっぷりのソラーロスーツや金ボタンブレザー、ヌケ感が魅力のゆったりシャツ＆スカーフスタイルなどに合わえることで、「ユルくてエロい」がさらにブーストされますので、ぜひお試しあれ！

黒シャツにカーゴパンツ。春夏らしくリネン素材で軽さを出しつつも、そこから漂うのは男らしさを含んだ色気です。男らしいと言っても、季節的にブーツは選択肢にはなく、かといってスニーカーではちとカジュアルすぎ。そこで脱力感とリッチ感を兼ね備えたアンライニングスエードのローファーに白羽の矢が立つってワケです。

この春登場した新作の「バス」。名作「ロペス」の美麗なフォルムを意識しながらも、アンライニングスエードによってまるで手袋のようと評される履き心地を楽しめます。ちなみにヒールを踏んで履くことも可能。街中からビーチまで履ける、オールラウンダースリッポンです。

アンライニング仕様のスエードアッパーが、履き始めから心地良いフィット感を約束してくれるこちら。伝統的なグッドイヤー製法に、独自のアレンジを加えたグッドイヤーフレックスを採用し、優れた屈曲性を実現しているのも見どころ。しなやかな履き心地を後押しします。さらにステッチを強調することで、足元にアクセントを加えてくれます。

甲が浅めな作りになっているのが特徴のベルジャンシューズ。柔らかなスエードアッパーとの組み合わせと聞けば、足入れの良さをすぐに思い浮かべられるかと。とはいえ、ラストはシャープで実にスタイリッシュ。ゴールドカラーのビットとともに、足元に色気を与えてくれます。

ビームスFの別注となるキルトモカシン。1970年代に販売されていたモデルを復刻させたもので、アンライニングによって見てのとおりのフニャリ具合！ トウも丸みがあり、キルトとともに愛らしさが漂います。それでも色気が滲むのは、上質な黒スエードだからこそ。